SQLはデータベースの管理ができる言語!覚えれば他にも応用できる

SQLはデータベースの管理ができる言語!覚えれば他にも応用できる

SQL(シークェル)とは、データベースに関連した単語です。関係データベース管理システムに指示を与えるために使用されます。ちなみに読み方は、語源からするとシークェルですが、日本ではエスキューエルとアルファベットそのままの発音をするケースが多いです。

データベースにアクセスして分析レポートなどを作成する際に、必須の言語ともいえるSQLについて、基本から応用までをご紹介します。

SQLとはデータベース言語?プログラミング言語とどう違う?

突然ですが、コンピュータには人間の言葉は通じませんよね。そのため、コンピュータが理解できる言語をこちらが使ってあげなければなりません。要するに、それがプログラミング言語です。

しかし、この記事で紹介するSQLは、プログラミング言語というわけではなく、データベース言語です。SQLは関係データベース管理システムに指示を与えるための特別な言語ということになります。

データベースの制御や操作はできるがそれ以上のことはできない

SQLの歴史は長く、1970年代にはSQLの元となる「SEQUEL」が実装されていました。SEQUELは1976年にバージョンアップされることになりましたが、この時に「SQL」と改名。

すでにその時代からデータベース言語として知られており、現代まで受け継がれてきたわけです。SQLはデータベースのための言語のため、それ以上のこともそれ以外のこともできません。

そのかわり、ISO(国際標準化機構)で規格化されているので、どのデータベース管理システムも使うことができます。その汎用性と使い勝手の良さが、SQLが長い間エンジニアたちに愛され続けている理由なのでしょう。

関係データベースについてもっと詳しく!

ここで基本的な関係データベースについて解説しておきましょう。関係データベース(リレーショナルデータベース)とは、関係モデルというデータモデルを用いています。

関係モデルは、現在もっとも広く用いられているデータモデルです。データベース管理システムというものは、ほぼ、この関係データベースを管理するように作られています。

ただ「データベース」と言ったら、この関係データベースのことを示していることがほとんどです。関係データベースのデータは、Excelのような表組で作られているとイメージしてください。表組の列に当たる部分の一番上が見出しになり、ここで属性を指定します。

そしてその下には、一冊ごとにその属性について記述されます。そのように、きちんと整理しながらデータを入力しておけば、属性ごとに検索したり抽出したりが容易になるわけです。

SQLでビッグデータ解析ができる?

SQLはデータベースを操作するための言語ですが、その仕組みを応用してデータの解析をすることも可能です。

特にビッグデータの解析に関しては近年注目されています。ビッグデータとは、日々、爆発的に増え続けている巨大なデータ群のことです。「Variety」(多様性)、「Velocity」(頻度)、「Volume」(量)の三つの「V」が特徴だと言われています。

このビッグデータをうまく活用することが、これからのビジネスシーンには必須となっていくであろうと予想されています。そのため、このビッグデータを解析する手段としてSQLがクローズアップされてきました。SQLを駆使すれば、データの加工や分析もお手のものというわけですね。

SQLでデータベースを作成する際に使うデータベースソフトとは?

データベースソフトには、オープンソースのものと商用データベースの二種類があります。オープンソースのデータベースは、基本的に無料で使用できる上、カスタマイズも自由。

商用データベースは企業などが開発して販売しているものです。どちらが性能がいいというものではないので、目的によって使い分けるのが良いようです。それぞれ、おすすめのソフトウェアを紹介しましょう。

おすすめデータベースソフト1.[Oracle]

アメリカ合衆国のオラクルが開発した関係データベース管理システム(商用)です。幅広いプラットフォームに対応しています。
参照URL:https://www.oracle.com/jp/index.html

おすすめデータベースソフト2.[MySQL]

サン・マイクロシステムズの開発ですが、現在はオラクルに買収され、商標権・著作権ともにオラクルに移管されました。GNU GPLと商用ライセンスのデュアルライセンスの関係データベース管理システム(オープンソース)です。
参照URL:https://www.mysql.com/jp/

おすすめデータベースソフト3.[桐]

株式会社管理工学研究所が開発・販売している日本語データベース管理システム(商用)です。初版リリースは1986年で、わかりやすいユーザーインターフェイスが人気。根強い人気を誇ります。
参照URL:http://www.kthree.co.jp/kiri/

おすすめデータベースソフト4.[高速機関]

神奈川県川崎市の株式会社高速屋が開発した関係データベース管理システム(商用)です。独自のデータ構造とインデックス構造を持ち、他の製品よりも20倍速いことが特徴とされています。
参照URL:https://www.kousokuya.co.jp/products/kousoku-kikan

おすすめデータベースソフト5.[Microsoft SQL Server]

マイクロソフトが開発している、関係データベース管理システム(商用)です。マイクロソフトということで、Windowsと親和性が高いため、利用者が多いです。
参照URL:https://www.microsoft.com/ja-jp/sql-server/sql-server-downloads

SQLの種類とは?三種類の言語をざっくりとチェック!

SQLは一度覚えてしまえば、上記のどのデータベースをでも同じように使える利点があります。SQLは、大きく分けて三種類の言語で構成されています。

SQL1.データ定義言語(DDL)

Data Definition Language

データベースで扱うテーブルやインデックスなどの構造と関係を定義する構文です。

SQL2.データ操作言語(DML)

Data Manipulation Language

データの検索や、挿入、削除、更新などを命令する構文です。

SQL3.データ制御言語(DCL)

Data Control Language

データへのアクセスを制御する構文。ユーザー権限の付与や削除、トランザクションの開始・確定・取り消しなどを行えます。トランザクションとは、データベース管理システムにおいて実行される一連の情報処理のことを言います。

SQLを使いこなすエンジニアにシステム設計を依頼する方法とは?

使いやすいデータベースの構築を、多くの企業が進めているのです。それを可能にするデータベースエンジニアという職業もあります。SQLを使いこなし、データベースを管理してくれるエンジニアを探しているなら、外注に依頼するのが良いでしょう。

自社に適したデータベース構築を考えているなら

データベースの活用に力を入れたいと考えているなら、いろいろな人材が必要となります。データベースの設計及びSQLによるデータベース管理システムの活用ができるエンジニア。

そしてデータ入力業務を代行してくれるフリーランサーです。在宅勤務などでデータ入力を専門に行っている人がたくさんいます。クラウドソーシングサービスで呼びかければ、データ入力を生業としている人が何人も名乗りを上げてくれるでしょう。

フリーランスのデータベースエンジニアに仕事を発注する

また、クラウドソーシングには多数のフリーランス・エンジニアが籍を置いています。過去に会社に勤務していた経験豊富なエンジニアも多いのでデータベースエンジニアを探すことも可能です。