商品や企業をPRする手段として、最近注目を集めているのが漫画を利用した広告です。活字主体の広告と比較して、インパクトが強く、ページの離脱率が低いため、「頭に残りやすい広告」として採用する企業が増えています。
中にはより高いPR効果を狙って、独自のキャラクターを作成している企業もあり、商品の販売促進や企業の認知度アップに活かしているケースも見られます。今回は漫画風キャラクターを制作する方法や注意点について、詳しく解説していきます。
漫画風のキャラクターを利用して効果的な広告をつくる
漫画を利用した広告が主流になりつつある中で、最近ではオリジナルの漫画風キャラクターを作成し、広告内で活用する企業が増加しています。漫画風キャラクターを利用した広告のニーズが高まっている理由や背景を説明していきます。
インパクトを残すことが広告漫画の大きな役割
漫画の広告を出すことはwebマーケティングにおいて大きな効果を発揮します。広告を出す以上は見ている側の頭に残るものであることが必須になるので、漫画のように読みやすく没入しやすい広告の方が効果があり、その需要は今後も高まっていくでしょう。
一方で、漫画の広告が増えて当たり前のものになるほど、大きなインパクトを残すことができなくなるという事情があります。ただ漫画形式というだけでは思うようにPR効果が得られない場合には、プラスαで工夫を凝らす必要があるのです。
キャラクターの存在がインパクトを与える役を担う
そんな中で考えられているのがオリジナルの漫画風キャラクターの制作であり、競合する漫画の広告が多い中で一歩抜けた存在になることを目的に制作します。
一方で、あくまでインパクトを残すためのキャラクター制作になりますので、ただ「作るだけでキャラクター制作」が終わりとならないということを意識しておくようにしましょう。
キャラクター制作の依頼は、イラスト制作スタジオや漫画制作会社、及びフリーランスのイラストレーターや漫画家に依頼することになります。
漫画風のキャラクターをストーリのある漫画に起用したい場合は、制作会社に依頼するのが一番スムーズですが、それ以外の場合はイラストを描く人の作風や、コスト面を重視して依頼先を選ぶことになるでしょう。
魅力的なキャラクターを作るために
読者を惹きつけるキャラクターを生み出すことが、結果的に広告自体をより魅力的にします。
魅力あるキャラクターの制作についても、具体的にどのように制作していくか考えなければなりません。
実際に漫画に出てこない設定まで掘り下げる
まずキャラクターに関して真剣に向き合うことが最優先になります。ただ格好良いキャラクターや可愛いキャラクターを制作するだけでは、どうしても制作する人の画力頼りになってしまうため、ありきたりな印象から抜け出すことができません。
キャラクター性をどんどん掘り下げていき「人格」作り出すことも重要で、商業のためだけでなくキャラクターに愛着を持って魅力的にしていこうと努力していく必要があるでしょう。
生い立ちや性格、趣味嗜好など実際に広告を出した時には説明することのないものであっても、このような面をしっかりと作っておくことが魅力的なキャラクターを作り出すことの第一歩になります。
掘り下げを雑に行ってしまうとキャラクターの印象が残りにくく、読者に対してもインパクトを与えることができませんので、時間をある程度かけて設定面の調整をしていきましょう。
キャラクターありきのストーリーも選択肢に
漫画LPや企業のPRのための漫画広告に、実際に制作したキャラクターを出すことを考えている人も多いでしょう。
インパクトを与えることを一番に考慮した場合は、生み出したキャラクターを中心に据えたストーリーを制作して、キャラクターありきの漫画広告を作ることも選択肢の1つになります。
しかし、テレビで活躍しているタレントがCMに出たことで、注目される商品や企業があるように、キャラクターでインパクトを与えた後に広告を出している商品や企業に大きな注目が集まるといったことも往々にしてあります。
もともとの目的から一歩下がった形で、キャラクターの魅力を全面的に出すための取り組みを行うことが、漫画風キャラクターを利用した広告の成功に繋がるということも考慮しておくといいかもしれません。
漫画風のキャラクターを制作するには
キャラクターを制作するために費用はどれくらい掛かるのか
キャラクター制作において多くの人が気にするであろう料金ですが、これといった相場が決まっているわけではありません。
キャラクターの制作を行ってくれる会社では、1万円から2万円の価格で1キャラクターを制作してくれるところもありますが、イラストレーターの違いなどで料金の変化が生じることになりますので、ある程度の予算の用意は不可欠です。
また、制作会社に依頼する場合は制作後の修正依頼の要求時に掛かる料金があらかじめ細かく設定されているので、よりキャラクター制作を突き詰める場合は、料金がどんどん上乗せになるので要注意です。
フリーランスに依頼する場合はある程度柔軟に対応してくれる場合もありますが、何度も時間を拘束するような修正依頼を繰り返すとトラブルのもとになるので気を付けましょう。
キャラクター制作を依頼する際に押さえたいポイント
キャラクター制作を依頼する際には、料金以外にもしっかりと押さえておきたいポイントがあります。
キャラクターをどこに使用するのか
漫画風のキャラクターといっても看板に使用したり、パンフレットに使用したりと用途が違う場合があります。
どこに使用するかによってサイズや解像度も変わってくるので、事前に伝えておかないと修正が長引く原因になってしまうため、要注意です。
希望するキャラクターの詳細
髪の色などの外見の雰囲気を伝えておかなければ、制作する側もどのように描けばいいか分かりませんし、見積もりを出すことも難しくなります。
絵で直接描くことはできなくても、最低限制作者が頭でイメージできるくらいのキャラクター像の説明はしなければなりません。
キャラクターのポーズ
先ほどポーズが増えると料金が増加するということを説明しましたが、それだけキャラクターのポーズは重要です。打ち合わせ前に、どんなポーズでインパクトを与えるのかあらかじめ考えておきましょう。
キャラクター制作の納期
スケジュール関連の話も必ず事前に行う必要があります。報酬の支払い期限、納品する際のデータ形式などといった細かいところまで擦り合わせておくことが、後のトラブルを防ぐためにとても重要なファクターになります。
フリーランスの質の高い漫画家に依頼するのもあり
漫画風のキャラクターを制作する場合は、イラストを描く人が自分たちの望む作風をしているかということも大きいので、なるべく多くの選択肢の中から選びたいところです。
ランサーズでは、イラストや漫画制作のスキルの高いフリーランスが多数所属しているため、制作者を吟味して指名したい場合はうってつけになります。
まず最初にフリーランスの方にイラストを描いてもらい、自分が好んだ人に仕事の依頼をするというコンペ形式でのキャラクター制作もできますので、無駄なコストを掛けることなく自分たちに合ったフリーランスを見つけられることも魅力です。