ECサイトで売れるための商品撮影のコツとは?

  • 2025.06.22
  • EC
ECサイトで売れるための商品撮影のコツとは?

ECサイトにおける売上は商品画像の良し悪しが直結してきます。ECサイトで商品が売れる写真とはどのようなものなのか、撮影時のコツを交えて紹介していきます。

また、自社にノウハウや撮影機材がない場合は外部の業者へ委託することも有効な方法です。外部業者へ商品撮影を委託する際の業者選定の方法、料金の相場についても詳しく解説していきます。

ECサイトと商品画像

ネットショッピングにおいて商品画像は必要不可欠なものです。数十行で書かれた商品紹介の文章を読むよりも、特徴を的確にとらえた写真のほうが圧倒的に訴求力は強いもの。

誰もが短時間で直感的に理解することができます。それほどECサイトにおいて商品画像は重要なのですが、実際に商品撮影の良し悪しによって売上を左右することもあります。

商品画像はECサイト上の売上を左右する

人間は8割以上の情報を視覚から取得していると言われています。文章のような無機質な情報は一旦脳内で整理しなければならないため、直感的に理解することは難しいものです。写真や動画は一瞬で理解でき、印象に残りやすいため影響力が強い傾向にあります。

ECサイトにおける商品取扱数は年々増加傾向にあります。ユーザーが商品を検索したとき、紹介文やタイトルを事細かにチェックする人はほとんどいません。まずは商品の写真を見て、色や形、大きさなどの情報を直感的に知ります。

このとき、商品画像がなかったり、カタログの写真を流用しているショップよりも、オリジナル性が高く自社で撮影した写真を掲載しているほうが多くのユーザーの目を惹き、売上アップにつながります。

売りたい商品によって撮影のポイントも異なる

商品撮影は物によって撮影するポイントも異なります。例えばアパレル系の商品の場合、商品そのものよりも実際に人が着用している状態で撮影したほうがリアリティが増し、サイズ感も知ることができます。
一方、食べ物の場合は、素材そのものであったり、調理例の写真も掲載することで商品の良さを提案することにもつながります。

その商品を購入したいと思えるにはどのような写真が有効なのか、素材によって撮影するポイントはそれぞれ異なってくるのです。

ECサイトの商品の種類と撮影のコツ

商品撮影は大きく分けて物撮りと人物撮りに分かれます。それぞれのポイントを詳しく解説していきましょう。撮影方法によって商品がもたらすイメージも大きく異なってきますので、自社の商品撮影のケースに当てはめて考えてみてください。

物撮りは利用イメージを撮影する

商品撮影の原則は商品の細かな部分まで確認できるということが基本です。しかし、それだけでは利用イメージが湧きづらい商品もあります。

例えば家具や雑貨など、部屋の中のインテリアの一部になるような商品の場合、どのような雰囲気の部屋にマッチするのかが気になるユーザーも多いでしょう。家具を販売しているお店や雑貨店では、複数の商品を組み合わせて展示しているように、できるだけ実際の利用用途に近い状態で撮影することが重要なポイントです。

ECサイトの商品紹介ページでは、少なくとも商品画像は4枚〜5枚以上を掲載するのがおすすめです。そのため、1枚〜2枚程度は商品単体の写真を、残りの3枚〜4枚は実際の利用イメージを想定した写真を掲載すると良いでしょう。

モデル撮影はスタジオで

アパレル系の商品の場合は、商品単体ではなくモデルに着用してもらった状態で撮影することが基本です。アパレル系で最も注意しなければならないのは、撮影時の明るさです。服やファッション小物はデザインで選ぶユーザーが大半であり、商品の色味は正確に伝えなければなりません。

屋内で撮影する際、照明の種類によって明るさは大きく変わってきます。特に一般家庭で使用されているような照明は撮影時に暗く写ってしまうため商品撮影には不向きです。アパレル系の商品は照明機材が完備されたスタジオで撮影することがおすすめです。

ただし、利用イメージを訴求する写真を撮りたい場合は、晴れた日の屋外で撮影することも有効です。ファッション誌のような雰囲気のある写真に仕上がり、購買意欲が掻き立てられるユーザーも多くなるはずです。

ECサイトの商品撮影を外部業者へ委託したい

商品写真を撮影するスキルを持った人間が社内にいない場合、外部業者への委託を検討する人も多いことでしょう。その場合、撮影のための料金相場はどの程度なのか、どのような点に注意して委託先を選ぶべきなのかを紹介していきます。

商品撮影の料金相場

ECサイト掲載用の商品撮影を専門に扱う業者は多く存在します。物撮りで1カット数百円程度から委託することが可能であり、業者によって価格もさまざまです。中には4〜5カット以上の単位から委託可能というケースもあります。いずれもECサイトへの商品画像掲載という前提で撮影するため、商品ごとの特性に応じた環境で撮影を行ってくれます。

専門業者へ委託する場合のメリットとしては、必要な機材を自社で用意する必要がないことや、一から撮影スキルを学ぶ手間がないという点が挙げられます。扱う商品数やショップの規模にもよりますが、小規模のショップであれば自社内で対応するのではなく、社外へ委託したほうがメリットが大きいといえるでしょう。

クラウドソーシングには高スキルのフリーランスが在籍

ECサイト内で立ち上げたばかりの小規模なショップの場合、商品撮影の機会はまだ少なく、わざわざ専門業者へ依頼するまでもないというケースもあります。そこでおすすめなのがクラウドソーシングを活用するという方法です。

スキルを持ったフリーランスが多数登録しているクラウドソーシングでは、個人への仕事の発注が可能。特定の企業へ仕事を依頼するものではないため、細かなリクエストに応じてくれることもあります。納期が短い、単発案件、1カットだけ依頼したいなど、あらゆるニーズに幅広く対応できるのがクラウドソーシングのメリットです。

過去に受注した仕事や実績、評価などを確認することもできるため、安心して発注することができます。また、発注者と受注者の間にはクラウドソーシングの運営元が立っています。万が一何らかのトラブルがあったとしても当事者同士で解決するのではなく、運営元を介して対応してもらうことも可能です。

これまで外部業者への委託経験がないショップであっても、クラウドソーシングであれば気軽に発注ができるのではないでしょうか。

商品撮影には妥協しないことが他社との差別化になる

商品撮影と売上には密接な関係があります。商品撮影には決して妥協せず、品質の良い写真にこだわることが他社との差別化につながります。また、長期間同じ写真を使い続けるのではなく、定期的に違ったアングルや構図で撮影したものに差し替えるだけでも効果的です。

自社に商品撮影に関するノウハウがなかったり、十分なリソースを確保できない場合は外部へ委託するのがおすすめでしょう。商品撮影に精通したプロであれば、その商品の持ち味を引き出してくれるノウハウがあります。

外部業者への委託のほか、今回ご紹介したクラウドソーシングの活用もおすすめです。中でも大手であるランサーズには高いスキルを持ったフリーランスが多数登録しています。ぜひ自社商品の売上アップのために活用してみてはいかがでしょうか。