ECサイトでの売上を左右するのは商品紹介のページです。仮に同じECサイト上に同一商品を扱うショップであったとしても、商品登録や紹介の仕方によって売上は大きく変わってきます。売れるための商品登録のコツは何なのか、より具体的にその内容を解説していきます。また、商品登録の作業を外部業者へ委託する場合、その費用の相場や業者選定のコツも詳しくご紹介します。
ECサイトの売上を左右する商品登録
Amazonや楽天などのECサイトで実際にショッピングをするとき、ユーザーはどのようなポイントを基準に商品を選ぶのでしょうか。実店舗での買い物とは違い、ECサイトでは商品紹介ページの情報を基に購入を検討します。
数ある商品のページの中からクリックして内容を見てもらい、実際に購入ページまで進んでもらうためにはさまざまな工夫が必要です。できるだけ多くのユーザーに購入してもらうためのコツをいくつか見ていきましょう。
売れる商品登録の方法
ECサイトには膨大なショップが出店しており、取り扱う商品数も実店舗とは比べものにならないほど圧倒的です。そのため、商品を購入するユーザーの多くは商品名で検索したり、カテゴリーから商品を絞り込むという作業を行います。
そのため、ECサイトでの売上をアップさせるためには、タイトルには正確な商品名を記載し、適切なカテゴリーの中で登録するということが大前提となります。意外にもこのように基本的なことができていないケースは多く、取り扱う商品数が多くなるにつれて商品管理が雑になってくるショップは珍しくありません。
また、商品ページにはきちんと該当商品の写真を使用し、商品の特徴や用途を正確に示すことも重要です。商品写真についてはできるだけ鮮明な写真を使用することを心がけましょう。カタログから抜き取ったような写真ではなく、可能であれば自社で撮影した鮮明な写真を掲載することがおすすめです。
商品登録の失敗例
誰でも手軽に出店可能なECサイトですが、だからこそ成功例だけでなく失敗例も数多くあります。最も多いのは、扱う商品のジャンルがバラバラで一貫性がなく、専門的な知識がないために商品登録のページにも詳しい内容が記載できていないという例です。
どのような用途で使用し、どのような人におすすめなのかが書かれておらず、カタログの内容を転記したようなページでは購買意欲をそそられるユーザーは多くありません。当然そのようなページは印象に残りづらく、他のショップに埋没してしまう傾向にあります。ECサイトでの売上アップの第一歩は商品紹介のページへアクセスしてもらうことなのです。
商品登録の作業内容
一口に商品登録といってもその内容は幅広いものです。あらかじめ用意された情報を単にECサイト上のページへアップロードするだけの事務的な作業から、商品の写真撮影や編集、紹介用の文言を執筆する作業、さらにはショップのサイト運営代行まで、あらゆる項目が商品登録という作業に含まれます。
それぞれの内容を詳しく解説していきましょう。
商品撮影・編集
商品紹介ページの顔ともいえる商品の写真を撮影、編集する作業です。ECサイト上には同一メーカーの商品を扱うショップが複数存在することも珍しくありません。カタログに掲載している写真をそのまま流用しているショップと、自社で撮影した商品の現物写真を掲載しているショップでは、後者のほうがより購買意欲を掻き立ててくれることは明白です。商品ページ内の紹介写真だけで売上が大きく変わることも多く、具体的な利用イメージを持たせる意味でもオリジナリティのある商品写真は必要不可欠です。
紹介文の執筆
商品写真と同様、商品の特徴を知るうえで重要なのが紹介文です。
書店などで店員さんの手書きPOPがあるとつい見てしまう人も多いはずです。これは実際のユーザーに近い声が参考になるからではないでしょうか。実際に商品を使ってみたり、購入した人でなければ知らない情報は貴重であり、信頼性が高いものです。
ECサイトの商品紹介においても、他のショップにはないオリジナルの紹介文があれば購入を検討しているユーザーの目に留まる確率は高くなります。
ECサイトへのショップページへアップロード
大規模なショップになればなるほど、取り扱う商品数も増えてお店全体の売上がアップしていきます。しかし、それと同時に商品登録の管理方法も煩雑になってくる傾向にあります。
どの商品がいつ売れて現在の在庫はいくつなのか、メーカーからの取り寄せ期間や新発売の商品情報など、日々刻々と変化する状況を踏まえてページを更新し続けなくてはなりません。
商品登録の情報に狂いが生じているとユーザーからの注文に対応できないことも多いものです。これが慢性的に続くとユーザーからの信頼は無くなり、リピーターは徐々に離れていってしまいます。そのため、一見地味な事務作業に見える商品管理こそ最も重要な業務でもあります。
商品登録の作業を外部へ委託したい
商品登録作業はECサイトの運営上重要ですが、細かな管理は苦手とする人も少なくないでしょう。また、パソコン操作に自信がないという人も多いもの。そこでおすすめしたいのが、商品登録業務の外部業者への委託です。
商品登録代行を扱う業者
ECサイト向けの商品登録業務を専門に取り扱う業者が存在します。業務内容も幅広く、単に商品登録の事務作業のみを取り扱う業者から、写真撮影や紹介文の執筆、サイト運営の管理までを一手に引き受けることが可能な業者までさまざまです。
ECサイトへの商品情報登録のみであれば、1件あたり数十円程度が相場です。サイト運営となれば規模によっても費用は変わってきますが、中には売れた金額によって支払う費用も変動する成功報酬型の業者も存在します。
クラウドソーシングの活用
商品登録業者のような大規模な契約でなくとも、今月だけスポットとして手伝ってほしいというニーズもあります。また、商品数自体が少ないため外部に委託するほどでもないが、自社に専門的な知識をもった人間がいないという場合も少なくありません。
そのような場合は商品登録の業者ではなく、クラウドソーシングを活用してみるというのもひとつの方法です。
クラウドソーシングとはインターネットを使った仕事の委託方法で、委託先はパソコンスキルを持ったフリーランスがほとんどです。個人への仕事依頼となるため、商品登録代行の業者へ依頼するよりも気軽に相談でき、必要なときだけスポット的に依頼することも容易にできます。
納期や費用、その他の条件は個別に相談することもできるため、商品撮影や紹介文の執筆など、クリエイティブな要素が求められる内容であっても対応可能です。
商品登録業務はさまざまな方法で外部への委託が可能
実店舗が存在せず、実物を手にすることができないECサイトだからこそ、商品紹介のページは売上を左右する重要な要素です。私たちが普段何気なく見ているECサイトのページも、実はさまざまな工夫が施されているのです。
自社で商品登録作業のノウハウがない場合、外部の業者へ委託することも効率アップのために有効な方法です。今回ご紹介したクラウドソーシングの中でも、ランサーズは老舗で依頼数も多く安心です。ぜひ検討してみてはいかがでしょうか。