プロダクトデザイナーとはどのような職業かご存知でしょうか? プロダクト、すなわち工業製品のみならず、ありとあらゆる製作物のデザインを手がけるデザイナーのことです。家具や食器、場合によっては工芸品までもがその作品の範疇に含まれる場合もあります。
プロダクトデザイナーとはどんなデザインをする職業か
プロダクトデザイナーは、狭義的意味合いにおいては生活用品や工業製品などをデザインするデザイナーのことです。
一口に工業製品と言ってもその幅は広く、自動車や飛行機、家電製品、事務用機器なども含まれます。ほとんど、あらゆる物のデザインを起こすのがプロダクトデザイナーということになりますね。
製品のデザインを広く手がけるのが仕事
広義的な意味において「製品」とは、とある企画や計画によって作られた結果とみなされます。このことから、単に工業製品だけのインダストリアルデザインもプロダクトデザインの一種。
他にも、広告パッケージのデザインを手がけるグラフィックデザイン。さらには、家具食器の工芸デザイン。服飾などファッションデザインもすべて、広い意味でのプロダクトデザインということにもなります。
インダストリアルデザイナーもプロダクトデザイナーの一種
つまり工業製品のデザインを手がけるインダストリアルデザイナーもプロダクトデザイナーの中に含まれます。TPOに合わせて、言い換えを行っていると解釈すればわかりやすいでしょうか。
意外な人もプロダクトデザイナーだった?
SFファンにはお馴染みのシド・ミードはインダストリアルデザイナーですが、プロダクトデザイナーとも言えるわけです。
また、怪談の語り聞かせで有名なタレントの稲川淳二さんは、プロのプロダクトデザイナーとしての顔も持っています。誰もが知っているバーコードリーダーのデザインは稲川淳二さんの手によるもの。
その他、新幹線の検札機、店舗やロゴマークのデザイン、レーシングカーのボディデザインなどにも関わっています。さらに平成八年度には、車止めのデザインでグッドデザイン賞を受賞しているのです。稲川淳二さんがデザインを学んだ桑沢デザイン研究所は、多くの有名なデザイナーが卒業生として名を連ねています。
プロダクトデザイナーの仕事はどんな感じ?
プロダクトデザイナーは、デザイン画を描いて、はい終了というわけにはいかないようです。デザイン画をもとに設計に携わり、その製品を市場に送り出すまで深くその計画に関わる仕事なのです。
100円ショップの商品から文房具、キッチングッズ
プロダクトデザイナーの仕事は、人々のあらゆる営みの場面に様々な形で関わっています。
例えば誰でも持っているボールペンやセロテープの台。ちょっと意外なところでは、殺虫剤のスプレー缶などもそうです。フライパン、コーヒーカップ、さらには玩具や100円ショップの可愛い小物など。プロダクトデザイナーがデザインする製品は多岐にわたっています。
スポーツ用品、家具、家電など生活に密着したものいろいろ
他にもプロダクトデザイナーが手がけるものはたくさんあります。スポーツ用品や、テーブル、椅子、ベッドなどの家具。テレビや洗濯機、電子レンジは言うに及ばず、スマホやPCのディスプレイなども。プロダクトデザイナーの仕事は、人々の生活に密着しているということがおわかり頂けたでしょうか。
大きいものになると自動車や電車、飛行機まで!
自動車、電車、飛行幾、船などもプロダクトデザイナーがデザインするものです。水戸岡鋭治さんとは、鉄道車両や駅のデザインで有名なデザイナーの一人で、テレビ出演などもされています。この世の製品全般、どんなものでもデザインできるのがプロのプロダクトデザイナーということですね。
プロダクトデザイナーはどこで仕事をしている?基本的には会社員?
ありとあらゆる製品をデザインしているプロダクトデザイナー。プロダクトデザイナーを志す人々は、その多くがメーカーやデザイン事務所に入社して、キャリアをスタートさせます。
メーカーのインハウスデザイナーが多い?
メーカーに所属してデザイン業務を行う人を「インハウスデザイナー」、または「企業内デザイナー」と呼びます。インハウスデザイナーの魅力は、なんと言っても安定した収入でしょう。
商品企画やコンセプトの立案などすべてこなす場合も
インハウスデザイナーとして勤務を続けていくと、エキサイティングな日々が待っているようです。
ある程度勤務して慣れてくると、デザイナーと言えど管理職になったり、プロジェクトの責任者を任されたりします。そうなってくると、単にデザイン画を描いていればいいという仕事ではなくなってきますね。
商品の企画立ち上げの段階から参画し、製品のコンセプトを決めるための市場調査なども行う場合があります。一見プロダクトデザインとは無関係と思われる仕事も、インハウスデザイナーはこなさなければなりません。
フリーランスで活躍するプロダクトデザイナーも
キャリアアップしていったデザイナーの中には、独立開業する人も少なくありません。フリーランスのデザイナーには、デザイナーとしての充分な実力があります。
また、インハウスデザイナー時代の幅広い仕事内容から、クライアントを納得させるプレゼンも得意でしょう。製品を市場に発表する時にも、スムーズに生産から流通まで通せる人脈もあるということになります。
プロダクトデザイナーに適正な価格で仕事を依頼するには?
そんなプロダクトデザイナーに仕事を依頼できるの? そう思う人も少なくないかも知れません。クライアントの要望に沿う形の商品企画から製品デザイン、パッケージデザインをこなすプロダクトデザイナー。当然、仕事を適正な価格で依頼することも可能です。
デザイン事務所とフリーランス、どっちがいい?
プロダクトデザイナーには、前述のインハウスデザイナー、デザイン事務所所属のデザイナー。そして、フリーランスのデザイナーがいます。
しかし、商品企画を依頼できるのはデザイン事務所か、フリーランスのプロダクトデザイナーになるでしょう。インハウスデザイナーは自社の業務で手一杯ですし、自社以外での活動は制限されていることが多いと考えられます。
そうなるとデザイン事務所かフリーランスかということになりますが、どちらが良いのでしょうか?デザイン事務所には確かに優秀なデザイナーが多数いると思われます。
しかし会社の場合、クライアントにピッタリと寄り添ってくれるかと言えば、必ずしもそうではないでしょう。担当者が交代することもありますし、下請けに出されてしまうことも考えられます。
その点、フリーランスのデザイナーはクライアントと二人三脚で製品を作り上げていくことが可能です。
クラウドソーシングサイトはデザイナーの宝庫!
クラウドソーシングサイトで、フリーランスのプロダクトデザイナーを探すことができます。 商品コンセプトにピッタリとマッチするセンスを持ったデザイナーがきっと見つかるでしょう。