漫画制作で「マンガマーケティング」に挑戦するのはどうでしょう?

漫画制作で「マンガマーケティング」に挑戦するのはどうでしょう?

老若男女、国内外問わず人気を集める漫画。日本を代表するサブカルチャーのひとつですが、この漫画を広告に利用してマーケティング成果を出す事例が増えているそうです。その名も「マンガマーケティング」。通常の広告よりも「インパクトがある」「わかりやすい」などの理由からCVR向上が見込めるといわれています。

確かに漫画の持つ力といいますか、伝わりやすさや親しみやすさは納得です。ただ「マンガマーケティング」を導入しようと思っても、何から手をつけるべきかまったくわからない。漫画なので画が必要なのはわかります。ストーリーとかオチも必要ですし、当然、セリフや説明の文章も必要です。

マンガマーケティングに利用されるテキスト部分にも、ライターが腕をふるうチャンスがありそうに思いました。ということで、ちょっとマンガマーケティングについて調べてみたのでご紹介します。

漫画制作で実践する、マンガマーケティングって……何!?

冒頭でご説明した「マンガマーケティング」という言葉。はじめて聞いたという人も多いことと思います。「マンガマーケティング」は文字通り、マンガを広告手段として使用すること。「アイキャッチ効果が高い」「読んでもらいやすい」といった理由から、導入する企業が増えてきているマーケティング手法です。

「マンガマーケティング」では、ただインパクトのある漫画制作を行なえばよいというものではありません。当然の話ではありますが、マーケティング戦略、広告のターゲットを定め、漫画制作の目的を明確化したうえで描き始めなければなりません。そのため、絵のクオリティーの他、ビジネスの観点から漫画制作を行なう必要があるのです。

著名な漫画家に見る、漫画制作の風景とは?

ここで一度、漫画家がどのように漫画制作を行なっていくのかを見ていきたいと思います。例としてあげるのは手塚治虫氏。「漫画の神様」とうたわれている人物です。代表作は「鉄腕アトム」「ジャングル大帝」「ブッダ」「ブラックジャック」など。生涯で604作もの作品を生み出しました。

彼の漫画制作はとにかくハード。最盛期は8作の連載を抱えており、制作場である手塚プロダクションでは明かりが消えている時間がなかったとか。

彼の漫画制作のプロセスは、まず構成を考え、次にネーム入れ。その後、下書きを経ずにそのままペン入れ。ペン入れが終了したらアシスタントに作業をうつし、ベタ塗り(塗りつぶし)。最後にホワイトがけ(修正)を行ない完成となります。

数多くの作品を生み出した彼の凄さは、圧倒的な原稿作成のスピードと驚異的なスタミナ。徹夜で作業し続けた後に、「原稿の出来が気に入らない」と、8時間かけて全原稿を書き直したこともあるとか。漫画制作に賭ける情熱は、ケタ違いに強かったことが伺い知れます。

漫画制作ソフトを使用すれば、作業が圧倒的に楽になる

手塚治虫の過酷さほどではないですが、多くの人の頭の中には「漫画制作 = 大変」というイメージがあるのではないでしょうか? 確かに、今でもプロの世界で活動する漫画家は、日々過酷な漫画制作に追われています。しかし、技術の進歩によって、簡単に漫画制作が可能なソフトも数々生まれてきました。なかでもおすすめの漫画制作ソフトとして評価が高いのは以下の3点。

すべて手書きで、漫画制作する際に時間のかかっていた集中線や流線、吹き出しを自動作成してくれるなど便利な機能が満載というのが高評価の理由みたい。

漫画制作は漫画家、文章作成はライターといったプロに任せよう

ここまで紹介したのは、漫画マーケティングの有用性と制作方法でした。でもライターや他の職種の人であれば、漫画を描くなんてことはハードルが高すぎます。確かに紹介したソフトを使えば、わざわざ紙にイチから描いていかなくても、プロでなくとも“それなり”の漫画が描けるかもしれません。えっ、“それなり”ではダメ!? そうですよね。

冒頭で説明した「マンガマーケティング」では、漫画を通して自社商品の魅力を伝え、売上に繋げなければなりません。マーケティング戦略は自社内で立てるとしても、イメージを具現化する作画力が必要となります。また、必要となるスキル・タッチも多岐に渡るでしょう。

やっぱり文章が必要ならプロのライター、漫画が必要ならプロの漫画家に頼るのが良さそう。クリエイティブ職……というと格好つけてるみたいで苦手ですが、そういう系のはしくれとして、プロの領域は不可侵であって欲しいと思ってしまいます。素人ががんばるのも素敵ですが、経験に勝る技術はなし! と信じて、プロの漫画家さんを探してみてはいかがでしょうか。素敵な漫画家さんとの出会いがありますように。