新しいアイデアを考案する会議の手法としてブレインストーミングというものがあります。イギリスのアレックス・F・オズボーンが考案した会議方式です。新しいアイデアを、どのようにして生み出す手法なのかご紹介するとともに、個人や少人数の企業でも可能な、ブレインストーミングの方法をご紹介します。
ブレインストーミングとは？効果をご紹介！
ブレインストーミングは、通常の会議とは違ったアプローチにより新しいアイデアを生み出すことが可能です。
アイデアを量産！
ブレインストーミングは集団発想法とも呼ばれています。文字通り、集団でどんどんアイデアを提案していく方法が取り入れられています。
一人で出したアイデアを会議で発表するのではなく、会議の場でそれぞれがアイデアを出し合い、互いに刺激しあい、新しいアイデアを生むことが狙いです。
会議の参加者が自由にアイデアを出し合うことが特徴で、どんな意見でも参加者全員が活発に意見を出すことが推奨されています。
新しい発想を生み出すことができる！
ブレインストーミングは、アイデアに行き詰まっている時や新しい企画を生み出したい時などに有効な会議手法とされています。
会議参加者が自由にアイデアを発言できる会議となるため、多くのアイデアが集まります。多くのアイデアが提案されるだけでなく、アイデア同士が融合し、新しいアイデアを生み出す効果も期待できるため、今までの概念に囚われないアイデアを生み出すことも期待できます。
上手にブレインストーミングを活用して、新しい発想を手に入れることも可能なのです。
ブレインストーミングにはルールがある？効率的なブレインストーミングをするためには？
ブレインストーミングはただ自由に発言をすることで成功する会議ではありません。成功させるためには、遵守すべき4つのルールが決められています。
効率的にアイデアを生み出すためにもルールを遵守して会議を進めることが重要なポイントです。
ルール1. 批判厳禁
まず1つめのルールは「批判厳禁」ということです。批判をしないことはブレインストーミングを行う上で最も重要なルールであるといえます。
たとえ現実的には難しいようなアイデアであっても批判をすることで、そのあとから出るアイデアを縮小させてしまう可能性があります。
発言した当事者だけでなく、他の参加者も批判されないような無難な発言をするようになりかねません。それではブレインストーミングを行う本来の目的を果たせず、新しいアイデアを生み出すことは困難です。
もしも批判をしたくなるような意見がある場合は、視点を変えてアイデアを提案するように心がけるなど工夫が必要です。現実的には無謀に見えるようなアイデアでも、他の人のアイデアと組み合わせることで実現が可能になる場合もあります。
早々にアイデアを批判してしまうということは、せっかくの新しいアイデアを生み出すチャンスをつぶしてしまう可能性も否定できません。ブレインストーミングでは批判はせずに、それぞれの視点からアイデアを出し合うことが重要になるのです。
ルール2. 自由奔放
突拍子もないようなアイデアでも、笑ってしまうようなアイデアでも自由にアイデアを発言します。型にはまったアイデアからは新しいアイデアを生み出すことは困難な場合が多いです。
そのため、ブレインストーミングでは、自由奔放にアイデアを発言することが求められています。どんなアイデアも受け入れ、どんどん自由奔放な意見を出しあうことが正しいブレインストーミングの進め方になるのです。
自由奔放なアイデアは、場の雰囲気を和ませる効果や他の参加者の新しい発想を生み出すきっかけになる可能性もあります。必要なことは実現が可能かどうかではなく、参加者がそれぞれ自由に発想を展開させていくことなのです。
ルール3. 質より量
通常の会議では量より質を求められがちですが、ブレインストーミングでは質よりも量が求められます。会議での沈黙を破るには勇気がいることがありませんか？
どんどん参加者が発言をすることで沈黙を避け会議のテンポをよくする効果も果たせます。参加者がテンポよく発言することで、発言しやすい会議の雰囲気になり、参加者がそれぞれのアイデアを思いのまま提案することが重要なのです。
色々な意見が出てくれば、実現が困難であることや、笑ってしまうようなアイデアであっても発言をすることが容易になります。たとえ、いいアイデアとは言えないものでも、他の人のアイデアと組み合わせて画期的なアイデアが生まれることもあります。
質を重視して、出てくるアイデアが少ない状況よりも、たとえ質がイマイチなアイデアが多かったとしても、たくさんのアイデアが発言されることがブレインストーミングでは重要になります。
ルール4. 便乗
数多くの自由なアイデアが発言されていくうちに、他の参加者のアイデアに便乗することも新しいアイデアを生み出すきっかけになります。
通常の会議では他の人の意見に便乗して自分の意見に変えることは良いこととはされていません。しかしブレインストーミングでは、他の参加者の意見に便乗して自分のアイデアをプラスすることは推奨されています。
むしろ他の参加者のアイデアを膨らませていくことを積極的に行う方がブレインストーミングの役割を果たしていると言えます。
一見無謀なアイデアで、それだけでは採用できないようなアイデアを、どうすれば実現可能なものにできるか提案することで新しい企画が生まれるきっかけになるのです。
臆することなく自由な発想を、参加者全体で広げていくことがブレインストーミングでは、重要になるといえます。
無駄な時間（=費用）をかけない方法とは？
ブレインストーミングでは、参加者全員がブレインストーミングのルールを理解していることが重要です。通常の会議とは全く違う会議の方法となるため、ルールの認識がずれている人がいると成立しなくなる可能性もあります。
批判などディベートや沈黙に時間を割かれることがないように、しっかりと全員がブレインストーミングのルールを理解していることが条件となるのです。無駄な時間を少なくするために、会議の前にブレインストーミングの認識を高めておけるような工夫が必要です。
ブレインストーミングにもクラウドソーシングを利用？！個人でも可能なブレインストーミングの方法
ブレインストーミングを行う場合、原則10人以上の参加者が必要であるとされています。しかし、個人でブレインストーミングを行いたい場合でもクラウドソージングを利用することで簡単にブレインストーミングを行うことができます。
アンケートで幅広く意見を集められる！
クラウドソージングを利用すれば、数百万人の登録者に対してアンケートを実施できます。新しいアイデアを生み出したいテーマに沿ってアンケートを取り、広くアイデアや意見を集めることが可能です。
最適な値段でアンケートをとることができるため、個人での活動に際しても大変便利になっています。ターゲットを絞ってアンケートを実施することもできるため、あらゆるジャンルにも対応可能です。