業務委託で交通費は請求できる 〜フリーランスの豆知識〜

業務委託で交通費は請求できる 〜フリーランスの豆知識〜

フリーランスや副業などで、発注主と業務委託契約を結んで、打ち合わせや取材で交通費が発生することがありますね。山手線で最短距離でも140円、往復で280円かかります。280円程度なら自腹でも……と思うのは、よほど稼いでいる人か、お金を貯められない証拠。

交通費補助のある会社員じゃないんだから……と考える人もいるでしょうが、業務委託でも交通費を請求することができます。塵も積もれば……といいますので、交通費はもらっておくほうが将来に家でもなんでも建てられるようになりますよ。

業務委託の契約は細かいところまできちんと決めよう

筆者は、会社員兼業のフリーランスとして5年近くが経過しようとしています。これまで、たくさんのお客様からお仕事を頂いたり、外部のスタッフさんにお仕事を依頼したりと、数多くの方々と業務委託の契約を行なってきました。

独立したての頃は、業務委託の契約を交わすことに大変戸惑いましたが、独立して数年経った今では、特に問題も無くスムーズに契約を交わすことができるようになりました。

今回は、これまでに交わした業務委託の契約の中で、意外と戸惑いの多かった、委託料に交通費が含まれるか否かについて、自身の経験を基にお話ししたいと思います。

業務委託で発生する交通費。きちんと決めないと利益が減ることも

フリーランスで業務を行なっていれば、業務の依頼を受けるお客様や業務を依頼する外部の会社の方等と業務委託の契約を結ぶことも多いかと思います。

おそらく多くの方が、業務契約を結ぶ際、一番気にするのが、業務委託料ではないでしょうか? もちろん業務委託の契約を行なう上で業務委託料はいちばんと言ってもいい位、大切な決め事です。

それに匹敵するといっても良い位、大切なのが交通費です。この交通費、業務委託料に含んでいるか、含んでいなかで、その業務で得られる利益に大きな差が出てしまうので注意が必要です。特に遠方のお客様の場合は注意しましょう。

業務委託の契約時に交通費の交渉はとても大切!

筆者のように、広告の企画やライターなどを行なっているフリーランスの場合、契約したお客様との打合せが多くなります。打合せ場所はお客様の事務所が多く、取材などが必要な場合などはまた別の場所に行かなくてはならない場合が多くなります。

そうした場合に掛かる交通費は、車移動となるので、高速代・駐車場代・ガソリン代等、それなりの金額になる場合が多いです。

ですので、業務委託の契約上、委託料に交通費が含まれてしまうと、それなりの金額を利益から削られてしまうことになってしまいます。

また、業務委託の契約書内に交通費のことが書かれていない場合、お客様は委託料に交通費が含まれていると思っており、認識のズレが生じることがありますので、契約時にきちんと確認をしておきましょう。

業務委託の契約金額に交通費は含まれるのが一般的!?

筆者とお付き合いのある行政書士の方に、業務委託料に交通費が含まれるか否かを聞いてみると、基本的には交通費は委託料に含まれるというのが一般的なようです。

但し、これも業務委託の契約全体に言えることですが、契約をする案件ごとに業務委託に関する取り決めは異なってくるので、実際のところは一概には言えないという認識のようです。

予め委託料に想定した交通費を含んで契約をしたり、特約という形で別途契約を結んだり、様々なケースがあるようです。結論としては、どういった契約形態になろうとも、お客様と交通費の取り決めは行なった方が良いでしょう。

業務委託の契約は専門家に相談するのが安心です!

業務委託の契約は、案件によって様々。極端なことを言ってしまえば、二度と全く同じ仕事が無いのと同様、それに伴う業務委託の契約書も全く同じ物はありません。

特に筆者の業務である広告の企画や制作は、同じ成果物はありませんので注意が必要です。業務委託の契約時の交通費に関してさらに細かく言えば、交通費の上限や期間、対象となる交通手段等、様々なことを取り決めたいところです。

交通費が多く掛かる業務を契約する場合は、別途費用は必要ではありますが、行政書士など専門の方に相談したり、業務委託の契約書の作成をお願いするのが安心だと思います。経費のやりくりを上手に行なって、満足いくフリーランス生活を送っていきましょう。