Webライター初心者がやるべき5つ、成功の方法を徹底解説

Webライター初心者がやるべき5つ、成功の方法を徹底解説

Webライターの初心者がやるべきこと(本当は、べき論が嫌いなので使いたくなかったのですが)について、5つのポイントで紹介します。Webライターになる方法は、こちらの記事でだらだらと書きました。本稿では、Webライターになった後のティップスを紹介していきます。ちなみにWebライター初心者とは、先述した記事にある状態=Webライターを名乗った段階ということで。

Webライター初心者が継続する方法は、文章を書きまくることしかない

Webライターの初心者というステータスに立つ人は、毎年、何人もいます。なぜならWebライターを名乗ることは、誰にでもできるからです。同時に、Webライター初心者を卒業せずに、Webライターそのものを卒業、というかドロップアウトする人も大勢いると考えられます。たぶん、Webライター初心者の8割くらいは、初心者のまま消えていくでしょう。

Webライター初心者を卒業して、Webライター中級者、Webライター上級者へとキャリアステップを踏めない理由は、仕事にならないからだと予想します。Webライターという仕事を初めてみたものの、まったく稼ぐことができずに諦めてしまう。世の中に何人いるのか、正確な人数は把握できませんが、ほとんどのWebライター初心者が脱落していると宣言しても異論はないでしょう。

Webライターになった後の初心者が、最初にぶつかる巨大な壁は、仕事を受注することだといえます。では、どうやったら初心者がWebライティングの仕事を得られるのでしょうか。ちなみにWebライターの仕事の種類については、こちらの記事でだらだらと書いていますのでご確認ください。

Webライターとして最低限のスキルを身につける

Webライターとしての一歩を踏み出したら、初心者だからという言い訳はできません。発注者目線で考えると、当たり前ですが『初心者Webライター』を育成する義務はないのです。ましてやお金を払っているのですから、報酬額に見合った仕事成果を期待します。

初心者なので下手くそな文章でも許せるか。許せません。初心者だから早く独り立ちできるように指導するか。(基本的には)しません。初心者で生活が苦しいだろうから原稿料を上げてくれるか。上げるわけがありません。学校や会社ではなく、初心者といえどもプロのライターです。特にインハウスのライターでもない限り、スキルアップも仕事獲得も自己責任。

なんてマッチョでストロングなことばかり書いていても、せっかく初心者としてWebライティングの世界に降り立ったみなさんは、まったくやる気になれませんよね。1日も早く初心者から中級者以上になれるように、最低限のスキルアップを目指しましょう。その方法として手取り早いのは、書きまくること。文章を書いて、書いて、書き続けることで、確実に上手になります。

何も仕事として、お金をもらわないと文章は書けないことはありません。毎日ブログを書いてもいいですし、友達とのLINEのやりとりだって文章です。SNSの類に短めの(長くてもいいです)投稿をすることだって、文章を書くという行為です。

もうひとつオススメなのが、新聞コラムの写経。写経って、般若心経を書き写すことではありませんよ。詳しくはこちらの記事をご確認ください。絶対的にオススメします。

初心者Webライターが読んでおきたい本

原稿料の有無に関わらず、文章を書くときめたのなら、多少の知識・スキルは身につけておきたいですよね。世の中にはいくらでも、文章作成を教えてくれる学校のようなものがあります。安いところなら、1回あたり数千円で通えるでしょう。財布にゆとりがあるのなら、宣伝会議など有名な講座に通ってもいいです。ただし受講料は数十万円なので、本当にゆとりがある人だけしか選択できません。

数千円程度で学びを得たいのならば、まずは本を2〜3冊読んでみることをお勧めします。Webライター初心者が読んでおきたい本として、これまた世の中に溢れているので、ご自身の気に入った書籍を見つけるのが一番。「なんでもいいからヒントをくれ」という方に向けて、私も初心者時代に読んだ書籍、そして最近になっても読んでみた本を紹介します。


このあたりが、Webライティングの基本を学ぶのに良さそうです。『頑張ってるのに稼げない現役Webライターが毎月20万円以上稼げるようになるための強化書』は、主婦からWebライターに挑戦して、いまではWebライターの講師も勤めている方が書いた一冊。まずは月収20万円を目指しましょう、という内容です。

『沈黙のWebライティング —Webマーケッター ボーンの激闘—』は、SEOの知見がある著者による書籍で、Webライターとして必須とも言えるSEOライティングについて学べます。ストーリー仕立てでサクサク読み進められるのもいいですよ。

『この1冊で「基本」から「キャリアアップ」までわかる 成功するWebライターの仕事術』は、Webライター初心者が未来に期待を持てるような一冊です。Webライターがたどる道を順序立てて紹介されていて、かつキャリアアップ実例が豊富に掲載されていました。Webライターから編集者になった人、書籍を出した人など、数年後の理想が見つかるかもしれません。


こちらは上級編とも考えられますが、わたし自身が何度も手に取っている書籍です。『記者ハンドブック』は、正しい文章表記に迷った際に使える一冊。Webライターなら、初心者といえども所有しておきたいところです。

『新・名作コピー読本』は、わたしが敬愛する鈴木康之さんがまとめた、広告コピーに関するバイブル。広告コピーといっても、いわゆるキャッチフレーズについての内容ではありません。ボディコピーと呼ばれる、長めの文章について解説されています。広告という人に嫌われる文章作成において、それでも読みたくなる・読み進めてしまう珠玉のコピーが揃っているのでお勧めです。

『書いて生きていく プロ文章論』は、上阪 徹さんという名ブックライター(著名人に取材して書籍をつくるライター)の書籍です。彼が積み上げた文章作成の方法は、数冊の著書で紹介されています。『書いて生きていく プロ文章論』は文章の書き方ティップスというよりも、ライターとして生きていくための考え方に触れられる一冊です。

『エディターズ・ハンドブック』はライティングだけではなくて、編集者(エディター)の仕事が事細かに解説されています。Webライターのパートナーである編集者について、その仕事工程や考え方を知っておくと有益。彼らを理解することで、重宝される=仕事をもらえるライターになれるでしょう。

Webライター初心者ができる仕事をみつける

文章上達のための本、および文章作成の現場がわかる本を読みながら、スキルアップをすることがWebライター初心者が挑戦したいことのひとつ。同時にチャレンジしたいのが、これがど真ん中ですが、仕事探しです。ライティング業務の経験がない初心者といえども、仕事として文章作成することで、得られるものがたくさんあります。

でも初心者だから仕事がない。だけど初心者は書く仕事で鍛えろ。まったくもって矛盾している話に思えるでしょう。ところが、初心者でも仕事を得られる手段があります。いわゆるクラウドソーシングの類がそれ。クラウドソーシングでつくられた記事は、業界内では散々な言われ方をしています。でも半分、もう少し比率は低いでしょうけど、まともな文章も上手な文章もあるんです。クラウドソーシングに否定的な業界人は、心のどこかで自分たちの仕事が失われることに恐怖を抱いていると思えます。

業界批判はさておき、クラウドソーシングを利用しているプロのライターも大勢いるんです。もしくは、クラウドソーシングでWebライティングを学んで仕事の幅を広げたり、編集プロダクションや出版社から発注されるライターがいます。とやかく言う前に、クラウドソーシングという便利なサービスがあるのですから、使ってみるに越したことはありません。

初心者Webライターが仕事を見つけられるサービス

いくつか、初心者のWebライターが試すと良さそうなサービスを紹介しておきます。実際にわたしも、取り上げたサービスで仕事をして、それなりの原稿料をもらいました。

初心者が稼げるランサーズ

副業に使えるサービスならランサーズ_Lancersクラウドソーシングサービスの大手のひとつ。日本にクラウドソーシングを持ち込んだ、第一人者です。依頼件数:209万4118件、依頼総額:2128億2667万609円という仕事が掲載されています。うちライティングの仕事は、684,582件(2018/09/08時点)もあるようです。すべてが初心者Webライターでもできる仕事かはわかりませんが、半分だとしても30万件もあるから驚きますね。

ランサーズには、初心者Webライターが手を出せるライティング案件がたくさんあるようです。しかも受注する仕事に方式というのが設定されていて、『プロジェクト方式』というのが、お題に対して自分が提案をする方法。発注者に選んでもらう必要がある受注方式です。方やで『タスク方式』というのは、お題に対してすぐに仕事を開始できて、終わらせさえすれば原稿料がもらえる仕組みのうよう。経験のないWebライター初心者の方は、タスク方式という仕事受注をしてもいいかもしれません。

初心者が稼げるクラウドワークス

副業に使えるサービスならクラウドワークスも悪くないもうひとつのクラウドソーシング大手は、クラウドワークスです。ランサーズより後発なのに、上場までしていて勢いがありそう。ランサーズと違い、トップページでひけらかしているのはユーザー数。ユーザー数:約211万人、仕事依頼数:約201万件ということで、ランサーズと比較できるのは仕事件数です。ランサーズのほうが8万件多いですが、これは先行者の利益でしょうか。ライティングの仕事件数は377,749件でした。

クラウドワークスにもランサーズと同じような、『タスク方式』と『プロジェクト方式』の受注方法がありました。後発のサービスだけあって、ランサーズを徹底してトレースしています。どちらのサービスにしても、Webライティング経験がない初心者が手を出せる仕事が多そうです。


初心者が稼げるShinobiライティング

続いてライティング専門のクラウドソーシングサービス、Shinobiライティング。サービスページには累計記事数:4,665,473記事、登録ライター数:436,664人という表記がなされています。累計記事数というのは、これまでShinobiライティングでつくられた記事の数でしょうか。何を指しているのか不明なのが残念。ライター数も他と比較して多いのか少ないのかわかりません。おそらくわたしが見たトップページは、発注者向けなのでしょう。ライターの多さを誇っているようでした。

仕事の一覧はカテゴリごとに整理されており、美容やグルメ、ファッションあたりが強そうな印象。案件ごとにテーマや文字数が設定されており、さらにキーワードという単語まで指定されています。ちょっと驚いたのが、キーワードの使用回数が指定されていること。初心者にとっては、どんな言葉を何回入れるかが決められていて、やりやすいのでしょうか。わかりません。


初心者が稼げるサグーワークス

Sagoooワークスも初心者のWebライターが挑戦できる仕事が揃っています。他のクラウドソーシングサービスと違うのは、原稿料がポイントで支払われること。現金で受け取ることは可能ですが、Amazonギフト券などにも変換できます。1pointを1円に変えられるので、現金だけじゃない理由がイマイチわかりませんが。副業で会社バレが怖い人に対して、ポイントなら平気ですよと謳うつもりだったのでしょうか。まさかね。

ライティング案件は、いわゆる記事制作もありますが、アンケートや口コミ用のテキストを作成する仕事も豊富です。ランサーズやクラウドワークスに比べると、簡単な仕事が多い印象を受けました。大手2サイトでは、タスク方式と呼んでいる仕事の類ですね。


初心者はタスク形式で、口コミでもライター経験を積める

クラウドソーシング各社について、簡単に紹介しました。どのサービスにおいても、口コミなどの短い文章、ライターが書く記事とは言いにくいものがあります。

それでも、たとえば100文字の口コミだったとしても、お金をもらって文章を書くことに違いはありません。口コミだからと馬鹿にするのではなく、Webライター初心者から中級者にステップアップするための仕事だと思って取り組みましょう。

家族や友人に向けたメールやメッセージと違って、不特定多数の他人に向けた文章を書く経験です。書いた文章がどこに掲載されるのか、結果はどうだったのか、誰かの役に立ったのかなどは不明ですが、想像しながらライティングすることが、きっとあなたの力になります。

初心者Webライターは我慢を覚える

Webライターは我慢が必須口コミやタスク方式の仕事、つまりは文字数が少なくて記事とは言い難い執筆案件だとしても、初心者であればWebライターの駆け出しから脱する目的で挑戦して欲しいです。ただ、当たり前の話ですが、誰でもできる仕事のため原稿料は低いのが実情。100文字の口コミ文章を書いて、50円程度の報酬ということもざら(もっと低いこともあります)。

100文字のテキスト作成にどのくらいの時間がかかるかは、人によって異なります。わたしであれば(ライター経験15年)、書くだけということなら5分もかかりません。1時間タイピングし続ければ、60分÷5分=30=1,500円くらいにはなりそうです。とはいえ、それを8時間続けるのは(わたしには)無理。現実的には60分だって難しいかもしれません。さらには、仕事を見つける時間も発生するので、1日8時間で240口コミを書き続けるのは不可能でしょう。

とはいえ、ここが正念場。毎日続ける必要は、人によってはないかもしれません。文章の上達速度やプレゼンの優越、良い仕事に巡り会う確率、そして貯金や収入の有無によって、口コミ案件で修行する期間は異なります。他のライティング仕事に有り付けないのでしたら、または収入が少しでも必要でしたら、少しでも長く継続してみてください。

ところが、ずっと口コミ案件だけ書き続けるわけにはいきません。月に数万円のお小遣いがあれば満足という初心者Webライターさんでしたら、口コミ継続でもいいでしょう。Webライタービギナーを脱して、中級ライターや上級ライターを目指すのでしたら、口コミ修行と平行して、文章量の多い、もしくは報酬の高い記事作成へとチャレンジが必要です。

口コミ案件を手がけていたクラウドソーシングサービスでかまいません。まずはプロジェクト方式と呼ばれる、長文の記事案件に挑戦してみましょう。ただし、長文だからといって、必ずしも時給がアップするとは限りません。1,000〜2,000文字の記事を書いて、1,000円の原稿料という仕事もたくさんあるからです。2,000文字の場合、執筆するのに数時間必要でしょう。仮に2時間かかったとして、時給は500円ですから、最低賃金を下回る計算です。100文字の口コミと同じペースで書けるわけではありませんから、一時的に時給は下がると覚悟したほうが精神衛生上は得策だと思います。

でもね。安西先生がおっしゃってましたが、ここで諦めたら試合終了なんですよ。仮に時給が下がったとしても、1,000文字や2,000文字(もしくはもっと文章量の多い仕事)の記事を書く経験は貴重じゃないですか? 文章を書く訓練をしていなければ、なかなか難しい仕事といえます。口コミ修行の次にやってくる、文章量を書くという修行なのです。

Webライター初心者の方々にとっては、ふたつの修行は「ライターとして稼いでいく」という意志を弱くするかもしれません。だからこそ、Webライター初心者には我慢が必要。どんな仕事でも一人前になるまでは、雑務であったり薄給であったり、上司や同僚、顧客に嫌味をいわれたりもします。ここを乗り越えなくては、いつまでもWebライター初心者であり、早晩、諦めることになるでしょう。踏ん張りどころです。

安い仕事でも、初心者を脱するための学びを得る

前項目でも書きましたが、初心者Webライターにとって簡単な仕事、報酬の低い仕事でも、やる価値があります。なにせ最初は修行ですから。口コミを書くような仕事だったとしても、読みやすい文章とは何かを考えながら執筆することが、Webライター初心者を脱するためには必要です。

私ごとで恐縮ですが、自分がライターになった当初は、1日十数時間はライティングをしていました。記事数でいうと、毎日数本〜20本くらいは作成していたように思います。しかも、せっかく書いた記事が上司に破り捨てられることもありましたし、真っ赤になった紙ペラを突き出されることもありました。えっと真っ赤な紙といっても、わたしの文章が下手すぎで上司に殴られた出血の跡ではありません。文章のまずいところを、赤ペンで訂正やヒントを書き込んでいただいたのです。

当時のわたしは会社員のライターでしたから、書いた原稿を破られようが真っ赤にされようが、毎月の給料をいただけました。初心者Webライター一本で生計を立てようと思っている方からしたら、なんとも恵まれた環境からのスタートだったといえます。恵まれた環境と思えるのは、金銭的な条件だけではありません。上司や先輩からのフィードバックを大量にもらえたことも、わたしのライター人生に大きな影響を与えてくださいました。

自分一人でライティングをしていると、果たしてその文章が良かったのか悪かったのかわかりません。他人に文章の良し悪しを判断してもらい、もっと良くなるためのアドバイスを貰えたので、独学でやるよりも上達が早かったのです。

ではクラウドソーシングなどからスタートする、上司がいないWebライター初心者はどうしたらいいのでしょうか。上司を見つける? 書いた文章を知り合いに見てもらう? どちらも可能であればやったらいいです。しかし現実的には難しい。上司を見つけるなんて、会社員じゃなければ無理です(上司にはならない)。知り合いだって、よほど愛されていない限り、何度もなんども付き合ってもらえないでしょう。

そこで見つけたいのが、フィードバックをくれる発注主の存在です。お金を払いながらも、提出した記事について「もっとこうして欲しい」などの要望をくれる人=仮想上司と見立てて訓練しましょう。要望は、多ければ多いほどラッキー。記事をまるごと書き直しの刑に処されても、何がまずかったのかを聞いて、要望以上の修正で応えてやりましょう。わたしも全部書き直しの刑(当時は全部訂正=全訂といってました)を言い渡されたことが、数えきれないほどあります。合計したら懲役250年という、アメリカの刑罰みたいになっているでしょう。

自分に対して、無理やり思い込ませていました。「もう1本仕事をもらえてラッキーだ。さらに上達するチャンスだぞ」と。それによって終電を逃したり、寝不足に陥っていたわけですから、軽く変態でした。でも、それが今の自分をつくってくれた。全訂、ウェルカム。

Webライター初心者の皆さんも、ダメ出しをしてくれる発注主をみつけましょう。他の仕事と比べて原稿料が安かったとしても、得られるものが多ければ『損して得とれ』です。上達への近道は、たくさんの文章を書くこと。さらには、顧客の要望に応えることを学べます。

単価交渉に成功したときが、初心者Webライターを脱するとき

幾重もの修行を続けて、文章力や顧客との信頼関係に自信がついたら、ひとつ勝負をしてみましょう。初心者Webライターという理由で、安い仕事を受けていたあなたですが、半人前と認めてもらうためのテストを受けるのです。

ある程度の付き合いが続いた発注主に対して、価格交渉をしてみましょう。それまでの成果に満足してもらえていたのならば、多少の単価アップは検討してもらえるはず。今の世の中は、Webライターにとって売り手市場です。数多くのメディアが立ち上がって、消えていき、そしてまた立ち上がる時代。Webライターへのニーズは依然として高いといえます。メディア運営者にとっては、優秀なWebライターをひとりでも多く抱えていたい状況なのです。

あなたが発注主にとって囲っておきたいWebライターなのであれば、成功する保証はありませんが、原稿料アップの相談に耳を傾けてもらえるでしょう。Webライター目線でも継続した付き合いは嬉しいですが、発注者にとっても同じライターに仕事を頼み続けるのはメリットがあります。媒体特性を理解していたり、コミュニケーションコストが削減できるのですから。

金銭的な交渉をしたことにより、仕事の依頼をもらえなくなったらどうしよう。難しい問題ですよね。継続して仕事をくれる相手を逃したくない気持ちは、痛いほど理解できます。だからこそ、ここ一番、自信のあるときにだけ交渉をして欲しいのです。文字通り、勝つか負けるかの勝負。

交渉した結果に「今より高い原稿料は払えません」と言われた場合、どのようなオプションがあるでしょうか。ひとつは「そうですよね。生意気いってすみませーん」とヘラヘラしながら元の鞘に収まるという選択。もうひとつが、「でしたらこれ以上、御社の仕事を続けられません」と、あたかも売れっ子のように振舞って取引先を失うという選択。「武士は食わねど高楊枝」といいますか、意地やプライド、見栄を張るという生き方です。

元の金額での取引を選んだ場合、なかなか次の交渉はしにくいでしょう。もちろん心ある発注者もいて、自分たちに必要なライターだと認識したタイミングで、
「以前はお断りしましたが、次の依頼から原稿料をアップさせていただきます」と切り出してくれるケースもあります。稀ですが。

理想はこちらから言わずして、クライアントから金額アップで継続の打診を受けることです。ところがなかなか、易々と仏のようなクライアントには巡り会えないもの。わたしとしては、こちらから勝負をかけるのがWebライターとしての生き様かなと思っています。単価アップに失敗して仕事がなくなっても、わたしは何もしてあげられませんので、あくまで自己責任でお願いしますね。

初心者からステップアップするのも、Webライターの醍醐味

あなたがWebライターを名乗って、文章執筆の世界に足を踏み入れたとき。Webライターとしての長く険しい道が待っています。多くの人が志半ばで諦めてしまいますが、でもだからこそチャンスがあると思いませんか。

稼げない、上達しない、アイツが悪い、世の中のせいだ……と言い訳する初心者Webライターが大勢いる中で、初志貫徹でやりきる。努力を重ねることで、いつの日か初心者を脱して、稼げるWebライターになれるというものです。Webライター初心者がやるべきことは、とにかくたくさんの文章を書くこと。安い原稿料でもめげてはいけません。学べることを自分でみつけながら、教えてくれる師匠のような存在を探しましょう。継続することで自信がついたら、実力を顧客の判断に委ねてみる。失敗しても、誰も怒りませんし、今の日本で飢え死にすることは滅多にありません。

艱難辛苦の末に、一端のWebライターを目指して見ませんか。そんなあたなを心から応援しますし、少しでもお役に立てるブログを続けていきます。一緒にがんばろうね。現場からは以上です。