web広告はただ闇雲に出しても効果は高まりません。ニーズがあることが確定している顕在層、認知はされているけれども関心はそこまで高くない潜在層、まずは認知されないといけない低関心層とそれぞれに出すべき広告の種類は異なります。
普段料理をしない層に、ハイクオリティな包丁研ぎ機の宣伝をたくさんしたところであまり意味はないはずです。
まずは野菜や果物を切って、簡単な調理をすることのメリットや楽しさから伝えないといけないでしょう。もしかしたら包丁と全く関係ない健康という切り口になるのかもしれません。
このように「何のための広告でどの層がターゲットなのか」をまずは定めないことには、広告の内容も出稿する広告の種類も定まりません。
低関心層の認知を高める
低関心層とはあなたの会社や商品、取り組んでいるテーマのことを全くかほとんど知らない層です。
この層に対してはまずは認知してもらう可能性の高い引っかかりを作らなければなりません。
この層にアピールするにはとにかく人目に触れること、専門性の低いこと、面白いことが可能性を高めます。
潜在層を見込顧客にする
潜在層とはあなたの会社や商品、取り組んでいるテーマについて一応知っているが、それほど興味関心がない層です。
この層にアピールするには趣味や嗜好に合わせた切り口で広告を設置することが求められます。
「自分にも関わりがある物事なんだ」と思ってもらう必要があるのです。
顕在層をコンバージョンする
顕在層とはあなたの会社や商品、取り組んでいるテーマについて関心があり、公式ホームページや通販サイトなどを訪れたことがある層です。
売り上げに結びつく可能性が高い層のため、関心の高さに訴えかけ続けること、優先順位を高める働きかけが必要になります。
低関心層におすすめのweb広告は?
それでは興味がない・知らない「低関心層」にはどのような広告で認知を高めてもらうのが良いのでしょうか。
ターゲッティングが難しいため、「目立つ場所」「人がよく訪問する場所」に表示する広告が適しています。
純広告で人目に触れやすい場所に
純広告はいわゆる既存の広告のイメージに最も近いものです。
人が多く訪問するwebサイトの広告枠を購入して自社の宣伝をする「バナー広告」「テキスト広告」が純広告に当たります。
インターネットが普及する前は新聞や雑誌などの広告欄を数十万出して買い取って自社広告を掲載するのが一般的でした。
形式でいえばそれと同じ方法です。Webの純広告では、大手のメディアやポータルサイトの広告枠を買い取ることになります。
youtube広告で印象に残す
不特定多数の低関心層が集まるという意味では、youtubeは最も大きいパイがあります。
Youtubeを再生中に流れる広告はTVCMに近いという意味で低関心層に効果のあるweb広告です。
また買取型の広告枠も動画形式で配信できるため、広告という感覚なく閲覧してもらえるのが魅力です。
潜在層におすすめのweb広告は?
知ってはいるけれどもそこまでニーズを感じていない「潜在層」にはどのような広告で興味を深めてもらうのが良いのでしょうか。
キーポイントはユーザーの行動に合わせた広告を表示することです。
ディスプレイ広告(DSP)でユーザーを絞って配信
ディスプレイ広告(DSP)は、ユーザーに合わせた広告が表示される広告です。
隣にいる人と同じページを開いているはずなのに、あなたと表示されている広告が違うという経験があるのではないでしょうか。
これはDSP広告の特徴で、あなたのよくアクセスしているサイトの履歴や個人のパーソナルなデータに合わせてニーズがありそうな広告を配信しています。
ですので何かのジャンルのサイトにアクセスした後に同じようなジャンルの広告が妙にたくさん表示されるなと思ったらそれはDSP広告です。
よりそのジャンルのことを知ってもらって、自社のサービスを将来的に利用してもらおうという狙いがあります。
最近そのジャンルについて情報を集めたユーザーに、自社サービスへの興味を深めてもらうのに有効です。
SNSに広告を出して拡散を狙う
SNSにはサイト利用者の個人情報が集中して集まっています。
広大なwebの海を対象にするよりも、よりターゲットを絞った具体的な広告戦略を打つことが可能です。
特にFacebookのような公開性の高いSNSでは学歴や年齢、職業、居住地域に合わせて設定した広告を打つことが可能です。
広告報酬でアフィリエイターを集める
広告報酬が欲しいブロガー、サイト運営者などが登録する仲介会社に自社の広告を登録することもメジャーな方法です。
ブロガーやサイト運営者が、自分のサイトで広告を設置して紹介してくれればアクセスが増え、売り上げにつながりやすくなります。
顕在層におすすめのweb広告は?
すでにある程度興味があり、自社のことをはっきり認知してくれている「顕在層」にはどのような広告が売り上げに直結しやすいのでしょう。
キーポイントは、繰り返しと刷り込みです。
検索ワードに合わせてリスティング広告
リスティング広告は現在最もメジャーなweb広告のひとつです。検索ワードに合わせて検索エンジンのページ上部と下部に広告が表示されます。
検索ワードを入力するということはそのジャンルの情報がはっきり必要ということですので、広告で興味を惹かれる可能性も高いというわけです。
顕在層はニーズと興味が高い層なので、いつ他社で商品やサービスを購入されてもおかしくありません。それを防ぐためにはアピールし続けることが重要ということです。
サイト訪問者へリマーケティング広告
一度サイトを訪問したり商品ページにアクセスしたユーザーに、その商品の情報や関連情報を表示する広告をリマーケティング広告と言います。
RSSフィードやメルマガでの情報配信はリマーケティング広告の一種と言えます。顕在層は常に購入先を選定しており、いつ他社の顧客になってもおかしくない状態です。
自社を利用するメリットや価値のある情報を伝えることで、自社の優先順位を上げ続ける必要があります。