Rubyは日本の島根県で生まれたスクリプト言語です。まつもとゆきひろ氏によって開発されました。
日本人によって生み出された珍しいスクリプト言語だから応援したくなるということもありますが、実用性の高い非常に優れた設計になっており、世界中でwebアプリケーションの開発に用いられています。
Rubyは非常にシンプルでとっつきやすい
Rubyは書きやすく読みやすいスクリプト言語を志して誕生しました。そのため記述量が少なくて済むというのが大きなメリットです。
記述方法も自由度が高く、JavaやPHPのように厳しい文法の決まりごとが少ないのが魅力です。
文法の形式張ったところがないので動作をさせるための重要な点だけ書けばよく、誰でも見やすいことから「Rubyのソースコードは美しい」とよく言われます。
また、Rubyは1行ずつその都度コンピューターがソースコードを読み込んでくれるインタプリタ形式なので、Javaや言語のようにいちいちソフトウェアでコンパイルする必要がありません。
要はPCにソースコードを打ち込めばそのままプログラムを実行できるのです。
初心者にも優しい仕様と言えます。
Rubyは徹底したオブジェクト志向
コンピューターにはオブジェクト志向という考え方があります。オブジェクト指向とは同じ属性のデータの集まりに対して、まとめて指示するとことです。
例えば朝出勤してきた社員全員に対していちいち毎朝、何時に出勤してどこに行けという風に指示をしなければならないとしたら相当面倒です。
ですので、普通の会社では「9時までに自分の部署に出社」というのが決まっているわけです。
社員という枠組みの人間に対して決まった動きを指示できるということ、これがオブジェクト指向の考え方です。
Ruby内ではこのオブジェクト指向が全てのものに適用されます。データの集まりとしてあらゆるものを切り分けることによって、プログラムを単純化しているのです。
Rubyはオープンソース
Rubyの開発者はまつもとゆきひろ氏ではありますが、基本的にオープンソースのためコードの流用、再配布はもちろん、開発に関しても有志のエンジニアによって日々進化しています。
オープンソースなスクリプト言語だったりプラットフォームは最近では当たり前になりましたが、Rubyはその先駆けとも言えます。
Ruby on Railsとは?
Ruby on Railsとは、Rubyを使ったwebアプリケーションを開発することができるフレームワークです。
Rubyを使ってweb上のサービスを開発しようとした場合ゼロから製作する必要はありません。
基本的な枠組みはRuby on Railsのものを流用してかつ、カスタマイズしていくことができるのです。これによって開発の手間はかなり軽減できます。
Rubyでできることは?Webアプリケーション事例をご紹介!
注目されているRubyですが、実際にRubyではどのようなプロダクトがこれまで生み出されたのでしょうか。
Rubyが最も得意とするのはwebアプリケーションの開発です。実際に制作された事例をご紹介いたします!
Rubyを使用したアプリケーション事例1. 楽天市場
楽天市場は言わずと知れた日本初のweb通販サイトですが、Rubyで開発されています。
このように日々多数の店舗と商品、膨大な数のログインユーザーが集まるサイトでも、Rubyを使用して安定した動作が実現できています。
Rubyを使用したアプリケーション事例2. 食べログ
日本最大のグルメSNSです。こちらも日々膨大な情報が追加されていく類のサイトですので、Rubyの拡張性は役に立っています。
Rubyを使用したアプリケーション事例3. クックパッド
日本最大の料理レシピSNSです。サービス開始時に比べるとデータ量も膨大となり、動画コンテンツも増加しています。Ruby on Railsで開発されました。
Rubyを使用したアプリケーション事例4. hulu
huluはRuby on Railsで開発された動画オンデマンドサービスです。アメリカで誕生し現在では国内で200万人近いユーザー数を誇っています。
Rubyを使用したアプリケーション事例5. グノシー
グノシーはキュレーションサイトの先駆け的なwebアプリケーションです。AIでユーザーの行動を学習させ、最適なニュースを表示するようにしています。
アクセスもコンテンツの数も膨大です。Ruby on Railsで開発されました。
Rubyを使用したアプリケーション事例6. Airbnb
Airbnbは世界で最もメジャーな民泊情報提供サイトです。民泊自体が世界的にまだ新しい領域のサービスですが、スタートアップ企業ということでRubyの導入に関するデータを無料で公開しています。
これから新しく自社のwebアプリケーションを開発する計画があるスタートアップには嬉しい姿勢です。
Rubyを使用したアプリケーションを開発するには?
Rubyはすでに豊富な活用事例がある優秀なプログラミング言語です。
webアプリケーション開発においては無視することができないため、必然的に人材は重宝されています。
Rubyを使用したアプリケーションを開発するために、人材をどのように用意したら良いのでしょう。
求人広告でRubyエンジニアを募集する
求人広告でもエンジニア募集の募集要項にはRubyの文字を非常によく見かけます。Rubyエンジニアは増えてはいますが、案件数に対してまだまだ足りない状況が続いています。
仮に好条件で募集を出すとしたら年収1000万程度は見ておく必要があるため、求人広告で募集するクラスの案件ではなくなってきます。
プロジェクト単位での募集ということになると1案件のエンジニアの予算が100万円を超えることもザラです。なかなか自社の採用担当だけでは思いきって決められないのが現状です。
人材紹介会社でRubyエンジニアを紹介してもらう
IT特化型の人材紹介会社からRubyエンジニアを紹介してもらうという方法もあります。ただこの方法はコストがかかります。
仮に年収1,000万のRubyエンジニアだったとしたら300万円ほどは人材紹介会社に追加で払わないといけない計算になります。
Ruby開発のできる受託会社に外注する
自社でエンジニアを採用するのはリスクが大きいということで外注するのも一つの方法です。
この場合は案件単位ということにはなりますが、BtoBの大きな額の取引になるためプロジェクトが開始するまでに相当な時間がかかることを織り込んでおく必要があるでしょう。
クラウドソーシングでRubyエンジニアとマッチングする
クラウドソーシングでフリーランスのRubyエンジニアとマッチングするという方法も有効でしょう。
むしろRubyエンジニアに関してはプロジェクト単位で働いた方が稼げるという志向の求職者が多いです。
フリーランスであれば技術力に自信があるエンジニアが多いため、Rubyのアプリケーション開発においても有能なエンジニアと直接組むことが可能です。