POP広告に求められるものって?デザインは外注がおすすめ!

POP広告に求められるものって?デザインは外注がおすすめ!

『POP広告』と聞くと、どんなイメージがあるでしょうか? 店頭にあるのぼりや、商品の紹介をしているショーカードなどを、思い浮かべると思います。

POP広告は、上手に使いこなせば消費者の購買意欲を高めてくれる、大事なツール。「ある」と「ない」で、お店の雰囲気もガラリと変わります。さほど意識したことがないかもしれませんが、いわば、縁の下の力持ちのようなものといえるでしょう。

今回は、そんなPOP広告の目的や、デザインで求められることなどについて、紹介していきましょう。

POP広告の目的は?どんな使われ方をしている?

まずは、POP広告本来の目的や、使われ方を紹介していきましょう。

POP広告の目的について

POP広告は、英語で「Point of purchase advertising」といい、日本語にすると「購買時点広告」という意味になります。具体的には、店頭や店内で、商品の周囲などにある販促物のことを指します。

商品のお得な情報を記載しているだけでなく、店員が実際に使ってみた感想を盛り込んでみたり、店内の活気づけとしても使われており、消費者が購入に至るための大事な位置づけ、ということです。

お店側としては、販促として使えますし、消費者側は「お店側が良い商品として、おすすめしているのだな」と、購買の基準にもなります。いわば「消費者への最後の一押し」ともいえるでしょう。もちろんその分、商品の魅力がきちんと伝わっているか?も、POP広告において重要になります。

POP広告の使われ方は?

POP広告は、基本的に「お店の外と中」「商品周り」「装飾」で分けられます。まず、お店の外にある店頭のPOP広告だと、通行人の目につくことが大事ですから、通行人を店内へ誘う使われ方をします。

一番分かりやすいのが、のぼり旗によく書いてある「本日ポイント3倍!」のようなメッセージではないでしょうか? そして、店頭のPOP広告を見てやって来たお客さんが、目的の商品まで迷わないように誘導させる、店内のPOP広告も必要です。

店頭のPOP広告のイメージを地続きにするために、店内POP広告も同じメッセージを盛り込ませるようにします。商品周りのPOP広告だと、一つ一つの商品に、特性や使い方などを伝えます。

よく、ショーカードに商品の情報が書き込まれていますが、ダイレクトに商品の情報が分かるので、一番消費者の購買意欲に訴えかけられるPOP広告です。例えば、「売れています」と人気商品であることが分かる表示、「3割引き」など割引の表示、「現品限り」「3個限り」など限定品であることの表示など。

また、店内の雰囲気を盛り上げる、店内を装飾するPOPの場合、クリスマスになればツリーを飾り、お正月になれば鏡餅を置くなどがあります。これらは時季関連の商品売上にもつながります。

今や欠かせなくなったPOP広告!効果が凄い!

POP広告で思いつくものの中に、個人的なつぶやきのようなPOP広告があるのではないでしょうか? 少し面白い誘い文句が、消費者の目を惹く手法です。また、POP広告の成功例としてもう一つ外せないのが、書店のPOP広告です。

店員が、本の感想をそのままPOP広告として書くこの手法は、実際に本の売上が大幅に伸び、メディアでも取り上げられたことがあります。この成功事例が確立してから、今では多くの書店で見かけるようになりました。

POP広告を上手に使いこなせば、店側から消費者に向けて贈りたいメッセージを伝えられるうえに、効果も生める、というわけです。

POP広告のデザインの種類は?POP広告デザインに求められるもの

豊富な種類があるPOP広告のデザインも、紹介していきましょう。

POP広告の種類について

お店の外だと、存在感のあるのぼり旗、和食屋の暖簾(のれん)、スタイリッシュなバナー、大きなサイズの横断幕や懸垂幕。さらに、お店のガラス扉に貼ってあるカッティングシート、そして細かいデザインが可能なポスターなどがあります。

お店の中でいえば、レジ周りにあるメニューが書かれたポスター、吊り下げPOP広告、クリップ式のPOP広告、値札POP広告。三角すいPOP広告、スイングPOP広告、等身大パネル、ミニのぼり…など。

こうして挙げると、POP広告はかなり種類が豊富なことがお分かりいただけると思います。スーパーやドラッグストア、ファミレスも、お店はPOP広告がないと成り立ちません。

効果の出るPOP広告のデザインとは?

POP広告は、狙った効果の出るデザインが大事です。POP広告をつける目的は、「購買意欲を高める」「活気のあるお店の演出」「商品の効果効能を伝える」「お店と消費者との対話」主にこの4つ。

例えば、一辺倒の綺麗な文字や絵よりも、あえて店員の手書き感が伝わる字体や絵を使うと、他のお店にはない新鮮な雰囲気や、そのお店の素朴さが伝わり、消費者への印象もよくなります。

色使いは、2~3色にまとめると、伝えたい効果が伝わりやすくなるでしょう。例えば、インパクトを与えたいのなら、補色(黄色と青など)を意識すること。穏やかさを演出したいなら、類似色(赤とオレンジなど)、全体的に統一感のある印象なら同系色(黄色と黄土色など)を使う、などがあります。

また、本や雑貨を扱うお店、「ヴィレッジヴァンガード」で、黄色の下地に黒ペンでメッセージが書かれてあるのを、見たことがあるのではないでしょうか?

黄色と黒の組み合わせは、自然界では警告色にあたり、さらに赤いラインを引くことで、消費者の目をパッと惹きます。キャッチコピーも「当たり前過ぎのことを書かない」、かつ「分かりやすいこと」が大事です。効果があるからといって、貼り過ぎにも注意しましょう。

POP広告のデザインを外注に依頼したい!大事なポイントは?

ここで、POP広告を外注に依頼したい方のために、いくつかポイントを紹介しましょう。

デザインの流れについて

POP広告制作の、主な流れは次のとおりです。

1.「データ入力、チェック」→(サンプル品の確認)→2.「印刷/加工/製造」→3.「商品発送」→4.「発送/到着」。

デザインの入稿には、依頼者自身でillustratorやPhotoshopなどの専用のソフトを用いて制作したものを、入稿するのも可能です。依頼先によっては、デザインから請負ってくれるところもあります。

ただしデザインの請負は、「修正3回目まで」など制限がかかり、別途料金が発生することもあるので、事前に確認しておきましょう。

外注に依頼する前に意図を明確にしておこう

「何に使うのか?」「どこに設置するのか?」が分からないと、外注先も困ってしまいます。そうならないためにも、「依頼者側のことを伝えて」おきましょう。

依頼者の公式ホームページがあれば、一度依頼先に見てもらうのもおすすめです。依頼先に素性を明らかにすることで、会社やお店のイメージが湧きやすくなるため、制作しやすくなります。

そして、「何に使うのか明確に伝える」ことも大事です。ポスターのPOP広告に使うのか、それとも吊り下げPOP広告か、三角すいPOP広告なのか?で魅せ方も変わり、適したデザインも異なってきます。できあがったPOP広告を見て、「変なところで文字が切れている」「イラストがよく分からない」など、トラブルにならないようにしましょう。

もしも、言葉で伝えにくいのであれば、イメージ画で伝えるのもいいでしょう。また、事前にどのくらい納期がかかるのか明確にしておくことが大事です。期間限定のPOP広告であるほど、納期には注意したいところです。