マイクロマーケティングが注目されている!時代に合ったモノの売り方

マイクロマーケティングが注目されている!時代に合ったモノの売り方

マイクロマーケティングとは、ターゲットセグメントを細分化したマーケティング活動のことを指します。マーケティング手法は時代とともに、どんどん新しいものが生み出されていきます。

ここで紹介するマイクロマーケティングも、10年後には古い手段になっているかもしれませんが、注目されている今のうちに、基礎を抑えて、活用方法を検討してみてはいかがでしょうか。

マイクロマーケティングの本質と将来性を見極めよう

マイクロマーケティングの対義語はマスマーケティングで、こちらはすべての消費者を対象にしたものです。今の時代、このマスマーケティングのやり方はもう古いとさえ言われるようになりました。この記事では、これからのスタンダードとなりつつあるマイクロマーケティングについて解説していきます。

狭い圏内の顧客を大切にするという考え方

マイクロマーケティングは、限られた狭い圏内の顧客を狙っていく手法です。たくさん宣伝し、大量の商品を不特定多数に売りさばくのではなく、絞り込んだ顧客に対し丁寧な販促を行います。そして獲得した需要を長く持続させていくことを目的としています。

商品ではなく顧客が主役

決して「こういう良い商品があるよ、みんな買ってね!」と商品の長所だけを宣伝するのではありません。「あなたに合わせた商品がありますよ」と個々の需要に応えていく展開が主となります。マイクロマーケティングにおける主役は、商品ではなく顧客なのです。

ピンポイントに細く、長く……が大事

ターゲットを絞り、顧客が求めているものを提供し、その関係性を長く保ちつづけること。それがマイクロマーケティングの本質と言えます。

マイクロマーケティングはモノが売れない時代の賢い戦略

近年、モノが売れない時代になったと言われています。バブル時代が終焉を迎えた後、1990年代前半から日本の経済は低迷。

その時期のことは「失われた20年」などとも呼ばれました。マイクロマーケティングはそんな時代に適した戦略であると言えるでしょう。

大量生産ではなく少量生産で顧客が満足する商品を提供

マイクロマーケティングの対極にあるマスマーケティングでは、誰もがある程度満足できるような商品でなければ売れません。

しかし今は「ある程度良いもの」というだけでは売ることが困難になってきています。そのため、大ヒットは望めなくとも、その商品を求める少数の顧客が見込まれること。

さらにその顧客が継続的にその商品を購入することに考え方をシフトさせたのがマイクロマーケティングです。

マーケティングの細分化と、少ない顧客への徹底的なサービス

よく例に挙げられるのは、靴や枕です。人によって使い方や選び方に癖があり、形や色の好みもあり、日常生活とは切り離せないアイテム。肉体的な特徴とも関係してくるので、誰かが良いと言ったからと言って自分にも合うとは限りません。

もしもその人の体と好みにぴったりと合った商品が見つかれば、消費者はずっと同じものを購入し続けます。そういった商品を顧客に提供することがマイクロマーケティングの目的のひとつです。

重要なのは、ターゲットセグメントをしっかりと細分化すること。そして顧客となってくれた人に対しては、徹底的なサービスを施すことです。

マイクロマーケティングの例にはどんなものがある?

百貨店の伊勢丹新宿店は、2008年に[イセタン ガール]という20歳前後の女性向けのショップをオープンさせました。

その年齢層の中から「都内の私大またはその付属高校に通学するお嬢様」のみを想定客として絞り込んだのです。結果、ショップにはそのターゲットに属する若い女性とその母親が連れ立って来訪するようになったといいます。

それまで20歳前後の女性を漠然とした括りで捉えていた百貨店のこの試みは、マイクロマーケティングの成功例と言えるでしょう。

※資料
『小売業生き残り戦略~大手百貨店に見る小売業界の今~』
http://mizkos.jp/wp-content/uploads/2015/07/kuroda.pdf

マイクロマーケティングの肝は女性客への対応?それって難易度高め?

伊勢丹の例からもわかるように、マイクロマーケティングは女性消費者向きです。男性に比べて女性は買い物の好みが細かくこだわりがある人が多いからと言われています。

地域密着型マーケティングでは女性の心理を読む必要がある

地域密着型ビジネスでは、女性ユーザーの存在を無視できません。消費者の中心は主婦などが多くなるからです。女性ユーザーの心理を読み、彼女たちが満足するサービスを提供するのが目標達成への近道となります。

マイクロマーケティングも同じで、買い物にこだわりを持つ女性客を中心に戦略を練るのが肝となるでしょう。

女性の価値観が多様化している現代、難易度は高いが見返りも大きい

日本では古来より女性の生き方は男性社会によって決められてきました。昔と比較すれば、現代女性はその呪縛から解放されつつあると思われます。結婚や出産、過去の価値観に縛られることなく、自分の人生を自身で選ぶことができる女性が増えてきました。

当然、そのライフスタイルや好みは多様化しています。昔は女性と言えば流行にすぐ飛びつくという印象がありましたが、今はそういう現象も少なくなりました。その分、ライフスタイルや好みは細分化してきています。マイクロマーケティングはそんな現代女性に見事に合致した戦略であり、成功すれば見返りも大きくなります。

女性客を確保するためにはSNSを大いに利用せよ!

女性顧客をつかむために欠かせないツールといえば、やはりSNSでしょう。情報を収集し、その中から自分に合った商品を探すことに長けている女性ユーザー。

しかも女性には価値観や趣味の合う人同士で繋がり、話題を共有して情報交換を盛んに行うという特質があります。Twitterなどでは、趣味によって複数のアカウントを使い分ける人も多いですね。

彼女たちは〇〇専用アカウントでは〇〇の話題しか出さず、同じ趣味の人としか交流しないという徹底ぶりを見せます。マイクロマーケティングは、そんな女性たちに対して効果絶大と言っても過言ではないでしょう。

マイクロマーケティングに詳しいコンサルタントを探したい時は?

マイクロマーケティングを実践したいなら、まずは環境分析や市場細分化、ターゲティングなどを行う必要があります。

そしてマーケティングミックスなどを活用し、企画立案に臨みましょう。その流れの中で利用したいのが、プロのコンサルタントによるマーケティングコンサルティングです。

マーケティング戦略の専門家にいろいろ提案してもらおう

マイクロマーケティング戦略を組み立てたら、コンサルタントに相談し、意見を聞くことが大事です。

戦略構築に問題がある場合は、改善策をレクチャーしてもらうと良いでしょう。調査・分析のサポートや、SNS活用の具体的な提案なども期待できます。

クラウドソーシングなら実績のあるコンサルタントに必ず出会える

専門のコンサルティング会社を選ぶのも良いですが、中小企業では少ない予算に悩んでいるケースもあるのではないでしょうか。

そんな時に検討して欲しいのは、適正な価格で仕事を依頼できるフリーランスのコンサルタントです。クラウドソーシングサービスを利用すれば、優秀なフリーランサーと出会って、マイクロマーケティングの仕事を任せることができます。

細かい配慮のできる女性フリーランスも多数

この記事では、マイクロマーケティングは女性をターゲットにするのが好ましいと述べました。そのためには女性の意見に耳を傾けることがとても重要となってきます。

クラウドソーシングには女性フリーランスもたくさん登録していますので、力になってくれる人も多いでしょう。女性限定の調査やアンケートは毎日のように行われているので、データ取得にも最適です。

ぜひ、女性コンサルタントも視野に入れて、マイクロマーケティングを成功させてください。