日常生活の通信ツールとして多くの人が活用しているLINEでは、スタンプのやりとりも楽しみの一つです。スタンプ一つで感情や要望を伝えることもでき、気軽で端的なコミュニケーションがうけている現代にはまさにぴったりのツールと言えるでしょう。
LINEスタンプの販売で収入を得ることも可能になり、自作のLINEスタンプを販売する人も増えました。この記事では、簡潔な作成から販売までの手順や想定される収入などを紹介します。また、リジェクトされた場合の次のステップも含めて解説していきますので、参考にしてください。
LINEスタンプ作成~販売までの手順
副業としても人気が高くなっているLINEスタンプの作成と販売。「LINEスタンプのクリエイター登録」「スタンプの画像作成」「申請」「審査」そして「販売」が大まかな流れとなります。
販売を目標にしたLINEスタンプ作成の3つの方法
1つ目は登録から販売まですべてを自力で行う方法です。まず、専用の「LINEクリエイターズマーケット(LINE Creators Market:https://creator.line.me/ja/)」 にアクセスし、登録を完了させます。
これは、LINEスタンプを作成し販売したいという意思表示として、自作LINEスタンプ販売で欠かせないステップです。スマートフォンからでも操作が可能で、登録情報は「LINEの登録に使用したアドレス」と「パスワード」が必須となります。
2つ目の方法は、登録から申請までの一連の作業を専門業者に依頼する方法です。業者は、販売までの手続きをスムーズにこなすことができ、凝ったデザインのスタンプでも短時間で仕上げることができる業者も多数います。
3つ目は、アウトソーシングを使って、フリーランスのデザイナーに発注する方法です。LINEスタンプの作成を専門にしているフリーランスのデザイナーも多く、オリジナリティあふれる魅力的なスタンプを作成することができます。
基本的にはデザインのみをお願いし、登録や申請は自分で行うことが多いですが、登録から申請まで一式の作業を請け負っている場合もあるので、事前に対応可能な範囲を確認してみましょう。
LINEスタンプ作成後の販売までの手順は?
LINEスタンプが完成したら、マイページの画面から「新規登録」に入り、作成したLINEスタンプを申請します。申請画面に入る前に、スタンプ画像やタブ画像、PNG形式や解像度など、デザイン以外の部分もルールに沿っているか確認しましょう。申請後に審査が行われます。
現在ではLINEスタンプのクリエイターは70万人を超えるともいわれており、多数の応募があることから、審査には2か月ほどかかることもあります。リジェクトされるとさらに審査完了までの時間が長引きます。できる限り1回で承認されることを目指して、不備がないようしっかりチェックしたうえで申請しましょう。
販売を目的としたLINEスタンプ作成の注意点
現在、1セットあたりのLINEスタンプの個数は「8個」「16個」「24個」「32個」「40個」と5種類から選ぶことが可能です。短時間で完成させるには、当然ですが個数が少ない方が良いでしょう。
しかし、LINEスタンプを購入するユーザーの視点で考えると、1回の購入でたくさんのLINEスタンプを手に入れることができるので「40個」など数が多めのセットがおすすめです。実際、LINEクリエイターズスタンプの人気上位のスタンプは、「40個」が中心になっています。
もう一点のLINEスタンプの作成の注意点は、「文言」や「セリフ」です。文言やセリフのアイデアは、普段から使えるものや使い勝手が良いもの、短めのフレーズが使いやすく、売れる可能性が高まります。
さらに、海外での購入者増加を目指して、文字・セリフを英語などの外国語に置き換えたり、空白にしたりする方法にも注目が集まっています。
LINEスタンプ作成後販売のためのの申請手順
申請前の入念な「販売マニュアル」のチェックは欠かせません。申請者が多いときには、一回で審査を通過し、できる限り早く販売を始められることがポイントになります。また、リジェクトされないためにも、申請基準を満たしていることを確認したうえで申請することは非常に大切です。
作成前にチェック!LINEスタンプ申請基準
作成したLINEスタンプの画像が基準に沿っているかどうかを確認するため、推奨されているもの・NGとされているものの条件は細かくチェックしましょう。
- ■推奨されている基準
・毎日、もしくは普段から使えるもの
・セリフなどの文言は短く調整されていること
・3色以上などカラーモードでデザイン性があるもの - ■NGとされる基準
・イラストや文字だけで構成されているシンプルすぎる画像
・画像とセリフが合わないものや誤字などが含まれるもの
・著作権を侵害したり違法なものを助長したりするもの
・性的表現・差別を助長するような表現になるもの
・酒・タバコ・パチンコ・競馬・賭け事などを助長するもの
・生き物を虐待しているような残忍なものやグロテスクなもの
・告知や宣伝に使用することはできない
LINEスタンプ作成後の費用の目安
LINEスタンプの販売で収入を得ることを目指すなら、やはり気になるのが設定する販売価格はポイントです。
LINEスタンプの申請自体には費用がかかりませんが、審査に出すときに「120円・240円・360円・480円・600円」から販売価格を選びます。作成した当人も、自分で作ったLINEスタンプを使う場合は、選んだ価格で購入することが必要です。
リジェクトされたらどうする?
「リジェクト」、つまり申請が通らないということもあり得ます。主なケースは、スタンプ全体に肖像権やパブリシティ権などが関係している場合です。このケースでは、LINEクリエイターズマーケットの指示に従い、イラストモデルの確認できるスケッチなどの書類を提示することが必要になります。
これにより、自作のデザインであることが証明できるので、肖像権やパブリシティ権などを侵害していない、つまりコピーしていないことが証明することができるでしょう。
また、「権利者からの許諾ができないもの」も申請でNGとなり、リジェクトされてしまいます。この場合は、イラストモデルなどのデザインが申請者本人のものであることを証明する必要があります。
たとえば、申請者本人のSNSで過去にアップロードしているものなどは証明として有効です。基となっているものを証明できる書類や申請者本人のWEB情報の提示で、解決できる場合もあります。
さらに、申請したスタンプ全体で、統一感があること、つまりバランスがとれていることも重要です。「メイン画像」「タブ画像」「LINEスタンプの画像」など、すべての画像において、同一テイストであることが求められます。
LINEスタンプ作成~販売後のポイント
販売を目的としたLINEスタンプを作るには、コツを抑えた作成と申請がポイントとなります。申請には費用がかからないので、流れがつかめればスピーディーにLINEスタンプの販売を進めていくことができるでしょう。
見逃してはいけない!申請~販売後の対応
申請したLINEスタンプが承認されると、LINEクリエイターズマーケットの「マイページ」で確認し、販売を開始することができます。10分から30分程度タイムラグがあるようですが、しばらくするとLINEストアで自分の作成したスタンプが販売されているのを確認することができるでしょう。
現在では1日1000個近いLINEスタンプが承認されているので、販売を目的とするなら宣伝も必要となります。LINEスタンプを製作した本人であれば、販売ページに簡単に入ることができます。友人や知人に新しく作成したスタンプを紹介していきましょう。さらに、Webサイトやブログページに販売ページを載せて、紹介することもできるでしょう。
何度でもLINEスタンプ作成や販売にトライできる!
LINEスタンプの登録は、デザインや文言が条件を満たしているならスムーズに進みますし、申請自体には費用がかかりません。そのため、何度でもLINEスタンプ作成に挑戦することが可能です。販売を目指すなら、ユーザーの興味を引く、愛用されるスタンプを作ることを目指しましょう。
しかし、費用は抑えられても、リジェクトされないように作成を行うのは、面倒に感じることもあります。そこで、LINEスタンプ作成をデザイナーに依頼する方法もおすすめです。また、申請や販売までまとめて行える業者やフリーランスも見逃せません。
「愛用されるLINEスタンプ作成」を販売するポイント
販売を目的としたLINEスタンプの販売なら、可能な限り1回で審査を通るように慎重にマニュアルをチェックして作成することが必要です。また、審査の基準値が決まっているため、リジェクトされた場合には、ポイントを抑えた修正を進めましょう。
時間がかかるのは「作成」ですが、面倒ならデザイナーに頼む方法も選択できます。LINEスタンプ作成の専門業者や、アウトソーシングでの作成も検討することができます。アウトソーシングで人材を探すなら、ランサーズがおすすめです。多くのノウハウを持ったプロが登録されていて、自分の理想にぴったりな人材を探しやすいことが魅力です。LINE作成の外注先を選定する時には、ランサーズを候補に加えて検討してみましょう。