Web関連の仕事は昔に比べて細分化されています。そのため「これは何をする人?」と混乱してしまうことがあります。ちょっとわかりにくい職業のひとつ、Webエンジニアについて理解していきましょう。
Webエンジニアとは?丁寧にご紹介!
Webエンジニアとは、Webサイト内で動作するWebアプリケーションや、Webサイト自体を設計および開発する職業です。
「Webサイト内にアプリなんてあるの?」と疑問を抱いてしまう人もいると思いますが、これから解説していきます。
Webアプリはブラウザ上で動作するアプリケーション
例えばショッピングサイトで買い物をする時、サイズや色、数量を選んでボタンを押すと会計に進みますよね。普通のお店で買い物をしてレジに品物を持っていくような感覚で、そのまま支払いを済ませることができます。そういった機能は、アプリケーションならではのものです。
他にも、テキストを打ち込んで投稿ボタンをクリックするとWeb上に自分の書いたものが表示されるSNSや掲示板。銀行のインターネットバンキング、証券会社のオンライントレードなども、Webサイト内にあるアプリです。
ネット接続していないと動作しないのがWebアプリ
PC、スマホ、どちらの場合も、いくつかのアプリケーションがインストールされていると思います。例えば『Microsoft Excel』のようなもののことです。クリック、またはタッチして起動させ、利用できるわけです。
そのような、ネット接続していなくても使えるアプリはWebアプリではありません。Webエンジニアが作るWebアプリは、あくまでもオンライン時、ブラウザ上で動作するもののことを言います。
オンラインであればアプリをインストールしなくても使える
PC、スマホにインストールしたものはWebアプリではないと書きました。逆に言えばWebアプリはインストール不要のアプリです。ブラウザさえあれば、それだけで利用できるアプリがWebアプリというわけですね。
なお、ブラウザとは「インターネットブラウザ」「Webブラウザ」の略称で、ネットを閲覧するアプリのことです。InternetExplor、Google Chrome、Safariなどが、一般的に有名なブラウザです。
Webエンジニアに必要なスキルは?
Webアプリを制作するWebエンジニア。Webエンジニアは、どのようなスキルを身に着けているのでしょう?
PHP、Ruby、Java……プログラミング言語いろいろ
Webサイトを作るためのプログラミング言語には、いろいろな種類があります。プログラミング言語とは、ざっくり言うとコンピュータに処理をさせるための指示文です。
ネットを閲覧する際に、プログラミング言語で書かれたファイルをブラウザで開くと、Webサイトが表示されます。
プログラミング言語は様々な種類がありますが、PHP、Ruby、Javaなど、Webエンジニアが使う言語は特に多いです。
企画力や交渉力、マネジメント力も大事!
しかし、Webエンジニアの仕事はプログラミングだけではありません。基本、クライアントの求めに応じてアプリを開発、制作するわけですから、企画力や交渉力も大事です。
相手の漠然としたイメージから、最適なシステムを考え出さなければならない局面もあります。チームで作業を行う場合は、マネジメント能力も必要とされてくるでしょう。作業工数の見積もりなども的確に行う必要があります。
WebエンジニアとWebデザイナーはどう違うの?
Webサイトを制作する職業で一番最初に思い浮かぶのはWebデザイナーですよね。WebエンジニアとWebデザイナー、この2つに違いはあるのでしょうか?
WebデザイナーはWebサイトを作る職業
Webデザイナーの仕事はWebサイト制作です。ブラウザに表示されるWebサイトの構成やデザインを担当しています。HTMLコーディングまでできる人もいますが、最近ではコーディングなどに関しては分業化が進んでいます。
Webデザイナーがデザインに特化した仕事だとすれば、WebエンジニアはWeb上で操作するシステムを構築する仕事です。
Web関連の仕事は細かく分かれている
記事の冒頭にも書きましたが、Web関連の仕事は内容によって細かく分かれています。IT技術が進み、様々なことが可能になった結果、仕事そのものが膨れ上がってきているということですね。
Webデザイナーの他にも、コーダーやフロントエンドエンジニアなどの職種もあります。
ネットでできることが増えた結果、様々な職種が生まれた
コンピュータの性能や回線などの問題で、昔はシンプルなWebサイトしか制作できませんでした。画像も高解像度のものはデータが大きすぎるので表示に時間がかかったものです。
ストリーミング動画どころか、アニメーションGIFでさえサイズの大きいものはうまく動きませんでした。それが次第に改善されていき、現在では大量のデータを送受信できるようになりました。
その結果、一度に処理できることが大幅に増え、Webサイトも凝ったデザインやシステムが求められるようになったのです。それに伴い、かつてはWebデザイナーが一人でやっていた作業がどんどん膨らみ、分業体制が敷かれるようになりました。
もちろんこれはインターネットに限ったことではありません。様々なものがIT化したことにより、それに携わる職種の人はどんどん増え続けています。しかし、そのことによる弊害が訴えられていることも事実です。
T業界は深刻な人材不足に悩んでいる
現代は、日常の様々な物がITと深い関わりを持つようになりました。IT業界はここ数年で大きな発展を遂げましたが、それに伴い、深刻な人材不足に陥っています。
そのため、エンジニアの手が借りたいと思っても、なかなか優秀な人を雇うことができないというのが現状です。
Webエンジニアにアプリ開発を依頼したい!どこで人材募集できる?
そんなWebエンジニアに仕事を依頼したい場合は、どのような形で募集するのが得策でしょうか?
WebサービスやWebアプリの企画があるなら
何らかのWebサービスやWebアプリの企画をお持ちなら、エンジニアの手が必要となるかもしれません。
近年、オウンドメディア運営に乗り出したい企業も増えてきています。マーケティングのWeb展開は今や常識ですから、ネットショップなども含め、Web制作を考えている人は多いと思われます。
フリーランスのエンジニアを選ぶべき理由
Web制作を外注に業務委託する場合は、専門の開発会社を探すか、フリーランスに依頼するかのどちらかでしょう。
この場合、コストを抑えるという点では断然フリーランスです。しかしフリーランスを選ぶべき理由は予算の問題だけではないことをご存知でしょうか?
未経験からいきなりフリーランスのエンジニアになる人は少ないです。大抵の場合、エンジニアはどこかの会社に属していた経験があります。
その分、経験豊富な人がフリーランスには多く存在するということになりますね。Webエンジニアも例外ではありません。