MEOとは?Google Mapを利用して来店数を増やすために

MEOとは?Google Mapを利用して来店数を増やすために

2019年6月に「【注意喚起】Google Maps最適化(MEO)業者への依頼は大きなリスクがあります」という記事が拡散されていました。該当記事を書いたのは、SEO関連の有識者である株式会社JADEの辻正浩さん。TwitterなどSNSで話題になっていたので、本稿をご覧になっている方でしたら目にしたかもしれません。

それでもMEOについて調べているということは、やってみたいということですよね? もしくは、「MEOってなんなのさ」と疑問をお持ちでしょう。本稿はブラックハットなMEOではなく、MEOってなんなの? についての解説記事です。

飲食店など店舗の記事を請け負っているライターさんでしたら、多少なりとも知識を持っておいたほうが説得力が増しますよ。

そもそもMEOとは?

MEOとはの解説
SEOは「Search Engine Optimization」の略語で「検索エンジン最適化」を指します。対するMEOは「Map Engine Optimization」の略語で「地図エンジン最適化」のことです。サイトへの集客アップを目指すSEOに対して、MEOは実店舗への集客に有益です。

MEOはGoogle Mapで店舗を上位検索してもらうために行う

実店舗を運営している人にとってはMEOは身近な言葉となっています。それ以外ではまだあまり認知されていない言葉かもしれません。

あまり土地勘のない場所で飲食店を探すとき、Google Mapで「地名+カフェ」と検索することがあります。この検索結果で上位に表示されれば、来店してもらう確率はアップするでしょう。

このように「地名+キーワード」で検索したときに表示される順位を上げるための、Google Map限定の検索エンジン対策がMEOなのです。

SEOよりコストがかからず効果は大きい

Google Mapで「地名+キーワード」で検索をするということは、明確に目的を持って検索をしています。今探している店、あるいは今度その地を訪れるために必要だからと目的があるからこその検索です。そのため、上位に表示されることはそのまま集客効果につながるという効果があります。

しかも、現在Google Mapの検索結果の最初のページに表示されるのは、上位3件のみです。3件に入ることで集客効果がグッとアップすることは想定できると思います。

MEO対策で実施する作業は、SEO対策に比べれば単純な作業のみです。コストも対策に必要な作業を全部自身で行えば、写真撮影代くらいで済みます。ストリートビュー(店内)用の写真はGoogle認定フォトグラファーに撮影してもらう必要があるので費用が必要です。

しかも、継続的なコストではなく初期投資のみで済ませられます。コストパフォーマンスよく対策できるので実店舗を経営しているのなら、取り入れるほうが断然オススメです。

スマホユーザーに特に効果がある

Google Mapで検索するシチュエーションを思い浮かべてみてください。街中でスマートフォンを持って検索することが圧倒的に多いはずです。MEOの効果も圧倒的にスマートフォンユーザーに対して効果があります。

Google Mapで検索結果に表示されれば、GPSとナビ機能を使って多少路地の裏でも来店してもらうことができます。立地条件は簡単に変えられませんが、MEO対策で集客を上げることはできます。

MEOを取り入れる方法とは?

MEOのやり方
ではMEO対策をするために具体的に取る方法はどんなものがあるのでしょうか。順番にご紹介します。

Google マイビジネスに登録しよう

まず最初にGoogleアカウントを使用して、Googleマイビジネスに登録する必要があります。この登録は無料です(もしGoogleアカウントをお持ちでなかったら作成しておく必要があります)。

次に、登録店舗が確かに自身の持ち店舗であることを確認する、店舗登録とオーナー確認の2点が必要です。ただし、店舗登録自体はGoogleの自動生成ですでに済んでいる場合はオーナー確認だけで済みます。

登録ができたら店舗情報として、検索結果に表示される情報を編集します。業種・住所・定休日・営業時間・電話番号・店舗サイトのURLを正確に登録します。情報の正確性は重要なので、変更があった場合は随時更新することも大切です。店舗の外観・内覧の写真も追加しておきましょう。

ここで多くの情報をきちんと入力しておくと、ユーザーが店舗にたどり着く手助けになります。また、登録内容に検索されやすいキーワードを盛り込んでおくことも重要です。「レストラン」であれば「イタリアン」・「パーティ」など料理の種類やお店が提供するサービスなどを入力しておきます。

口コミ(レビュー)をもらおう

Googleマイビジネスではユーザーとオーナーが相互にコミュニケーションをとることができます。ユーザーが口コミを投稿したら、返信することでコミュニケーションを図ります。ユーザー一人一人を大切にしている姿勢を見せるためにも、レビューにはまめに返信しましょう。

また、こちらの対応は、これから店を訪れてくれるかもしれない見込み客の目にも触れるものです。丁寧な言葉遣いと、対応が大切です。

GoogleはWeb上の情報露出の多さでその店舗の知名度を判定します。知名度が高いと判断されればユーザーに有益な情報として、検索結果も上位表示されやすくなるでしょう。口コミの多さや評価点も知名度の指標の1つとなります。

SNSで露出を増やそう

露出度を上げるためにはブログやSNSなどの様々なメディアに店名が載っていることも重要です。まめに更新して情報を発信していきましょう。また、お客様がSNS発信したくなるようなサービスやインテリアを取り入れることもおすすめです。

MEO対策とは?じつは地道な努力が必要

MEOの注意点
口コミへの返信・SNSへの情報発信やブログの更新など、MEO対策はコツコツと地道な作業が重要です。

対策は簡単でも知識がないと効果が出にくい

前段までにあげた通り、MEO対策は特に難しい作業を必要としません。しかし、効果を上げるためにはGoogleマイビジネスの最適化が必要です。

最適化とはGoogleの検索エンジンのアルゴリズムを理解して、マイビジネスの登録内容をそれに合わせて随時更新することを指します。
アルゴリズムはGoogleが随時変更していますが、以下のような判断基準が取られています。

  • 検索キーワードとマイビジネスに登録している内容の合致度合い
  • キーワードにあげられる地名・ランドマークからの距離
  • 知名度

効果を出すためにサイトチェックをコンサルに依頼する

なんとなくMEO対策のために取るべき手段はご理解いただけたと思います。実際は、さらに細かい条件があり、なかなか素人が判断するのは難しい面もあるのがMEO対策です。しかし、店舗集客効果は高いので、できる対策はなるべく取っておきたいものです。

SEOに比べてまだ歴史も浅く知名度は低いのですが、これからどんどんMEOの知名度は上がっていくでしょう。できればライバル店舗が始める前に少しでも早く有効な対策を取っておくのがおすすめです。

どうすれば効果的なのか自分では難しいと思われたら、MEOのプロにサイトチェックとコンサルタントを依頼するという方法もあります。

SNS運用まで手が回らなければ外注化も考える

まめなSNS発信やブログの更新も、店舗運営をしながらではなかなか手が回りにくいでしょう。そんな時はSNS発信作業やブログの記事作成を外注化することもできます。店舗のイベントスケジュールを渡して、イベント中は発信回数を増やしてもらうなど契約次第で色々な対策を盛り込むことが可能です。

きめ細やかなMEO対策にはクラウドソーシングを活用しよう

MEO対策は実店舗への集客ということもあり、ネットの世界で閉じているSEO対策よりも地道な作業が多くなります。しかし、初めにきちんとした対策を盛り込んでおけば、あとは難しい作業を必要としません。