みなさんは、「純広告」という単語を聞いたことはありますか。おそらく広告会社や、広告代理店など広告に携わる業務をしている方であれば、よく聞いたことがある単語かと思います。しかし、「純」と付いているだけで、普通の広告とはどう違うか知っている人は少ないのではないでしょうか。そこで今回は、純広告の意味や種類や、どういった契約形態があるのかなどについてご紹介していきます!
ライターが知っておきたい、デジタルマーケティングの知識シリーズ!
純広告とは?事例も含めてご紹介!
純広告とは、簡単に言うと、特定のメディアの広告枠を買取り、そのメディアに掲載する広告のことを指しています。広告業界では、「純広(じゅんこう)」と略称で呼ばれていて、Googleではディスプレイ広告と呼ばれています。
日常生活でもよく見かける純広告の例
みなさんも日常生活の中で、電車やバス、タクシーに乗っている時や、街を歩いた時などに広告に出会うことが多いと思いますが、その中のほとんどのものが、純広告です。
具体的に例を挙げてみると、
- 道端の看板
- 雑誌・新聞広告
- テレビのコマーシャル
- 電車の宙吊り広告
など、みなさんが普段目にするものばかりかと思います。純広告は、人が集まるところに置かれると言われていて、多くの人の目に止まりやすい広告でもあります。
純広告の種類は?6パターンの純広告をご紹介!
では、次に純広告にはどのような種類があるかについてご紹介していきます。今回は、大きく分けて、4パターンの純広告を挙げました。
バナー広告
バナー広告は、ホームページ上に掲載する画像を使った広告のことです。画像をクリックすると広告主のサイトに飛ぶようになっていて、一般的なサイトから、Youtubeなどの動画サイトまで幅広く使われています。
記事・タイアップ広告
記事・タイアップ広告は、特定のメディアに該当のサービスの記事を書いてもらう方法のことで、Webであれば、一般的なメディアの記事でもよく見かけますし、雑誌などの紙媒体でもよく見られる広告です。
テキスト広告
テキスト広告は、ページ上に文章のみで表示されるタイプの広告のことです。現在はバナー広告と比べてコンバージョン率が劣るので、あまり主流ではありません。
動画広告
動画広告は、その名の通り、動画で配信される広告の総称を指しています。例えば、Youtubeで動画を見る前に流れるアレは動画広告ですし、Yahoo!が運営する動画サイト「GYAO!」でユーザーが動画を再生した際に動画広告を出しています。
メール広告
メール広告は、特定の媒体に登録しているユーザーに向けて、メール内に広告を記載するものです。みなさんも、何かのサイトに登録したら、お知らせがたくさん届いたなんて経験がある人も多いですよね。
マイページジャック広告・リッチ広告
Yahoo!のようなポータルサイト上で、そのページをジャックしたようなアニメーションが流れる広告のことを指しています。広告によっては、マウスを乗せると動きが変化するものなどもあり、動きと大きさから印象に残りやすい広告であると言えるでしょう。
純広告はどういう仕組み?契約形態はどうなってるの?
各メディアが販売している広告枠には様々なものがあり、それぞれ広告の契約形態が違います。ここでは、主な契約形態6つをピックアップして紹介していきます。
期間保証型
広告は常に流動が激しいので、常に新しいものでなくてはなりません。ずっと同じ広告が掲載されているメディアなど見たことがないですよね。期間保証型は、そういった広告の鮮度を利用したもので、特定の期間に掲載することを保証した契約形態のことです。機関保証型の場合、掲載される期間のみが設定されるため、広告が表示される回数やクリック数は保証されません。
インプレッション保証型
インプレッション保証型の広告は、最初にインプレッション数(広告が表示される回数)を決めておき、インプレッション数の分お金を先に払って、その広告がクリックされたか、されていないかに関わらず、インプレッション数が最初に設定した値に届いた時点で掲載が終了となる形態です。
クリック保証型
クリック保証型の広告は、最初にクリック数(広告がクリックされる回数)を決めておき、そのクリック数分のお金を先に払って、その広告が最初に指定しておいたクリック数に届いたら、広告の掲載が終了となる形態です。
インプレッション課金型
インプレッション課金型の広告は、インプレッション数(広告が表示された回数)に応じて、広告料金を支払う形態のことです。
クリック課金型
クリック課金型の広告は、クリック数(広告が実際にクリックされた回数)に応じて、広告料金を支払う形態のことです。
成果報酬型
成果報酬型の広告は、広告をクリックした人が、広告主のリンク先に飛び、そのサイトで商品を購入したり、資料をダウンロードした時に成果に応じて請求される契約形態のことです。これは広告の中でも単価が高く、1回で数万円ほど入ることも珍しくありません。
純広告の掲載方法は?
では、純広告はどうやって掲載したらいいのでしょうか。ここでは、ご紹介していきます。
広告代理店を通して依頼!
まず、広告代理店を利用する方法です。広告代理店に相談し、予算や狙うターゲット層、目的などを設定して、依頼します。依頼した後、広告代理店が候補をいくつか提案してくれるので、意外とスムーズに進みます。
直接メディアに連絡!
これは、文字通り、そのままメディアに広告を出したい旨を連絡することで掲載してもらう方法です。広告を掲載したいところが決まっているのであれば、この方法が1番手取り早いです。
どちらの方がおすすめ?
もし、広告を出したいお目当てのメディアが決まっているのであれば、直接媒体に連絡してみるのもいいかもしれません。しかし、多くの方はそうではないと思うので、広告代理店に連絡して、提案してもらうのがいいと思います。
プロのフリーランスに純広告を依頼するという選択肢
純広告の掲載を行うことについてですが、「以前に広告業界にいたので、純広告の掲載の仕方を熟知している!」といった人が自社にいればラッキー。多くの会社には、そのようなスペシャリストはいないでしょうから、「純広告を出したい!」と思っても、掲載するメディアへの連絡方法すらわからないことも。専門的な知識なしに純広告の掲載を行うのは、なかなか難しいでしょう。となると、広告に詳しい人を探さなくてはなりませんが、そう簡単に見つからないことがほとんどかと思います。
そんな時は、フリーランスとして活躍するマーケティングのプロに純広告のすべてをお任せするという選択肢もあります。フリーランスの中には、大手・中小の広告代理店出身者やメディア運営企業出身者がいます。彼らであれば、知識やスキルはもちろんのこと、特別なコネクションを持っている可能性も。広告代理店に依頼するよりも、スピード・価格の面で有利になる場合もありますよ。