コグニティブコンピューティングとは? おすすめの外注先と費用相場

コグニティブコンピューティングとは? おすすめの外注先と費用相場

IBMが開発した「Watson」や、マイクロソフトが開発した「Microsoft Cognitive Services」は、次世代のテクノロジーです。これらの「コグニティブコンピューティング」を活用することで、私たちの暮らしはますます便利になります。では、コグニティブコンピューティングを導入するにはどうすれば良いのでしょうか? この記事ではおすすめの外注先とその費用相場をご紹介します。

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コグニティブコンピューティングとは?AIは違うもの?

コグニティブコンピューティングとAI
コグニティブコンピューティングとは、簡単に言うと「自ら考え、学び、理解し、行動するシステム」のことを指します。コグニティブコンピューティングの「コグニティブ」は、直訳すると「認知」とか「認識」という意味です。

ここで語句解説引用バージョン。

コグニティブ(Cognitive)は、「認識」「認知」という意味で、従来のコンピューターのように与えられた命令を処理するだけでなく、自律的に考え、学び、理解・行動するシステムが、コグニティブ・コンピューティングである。
引用:コグニティブ・コンピューティングとは

代表的なコグニティブコンピューティングには、IBMが開発した「Watson」やマイクロソフトが開発した「Microsoft Cognitive Services」があります。コグニティブコンピューティングには次のような特徴があります。

  • 人間の話す言葉が理解できる
  • 利用者の考えていることや趣味を分析によって知ることができる
  • システムそのものが学習し、最適解を出すことができる

これだけ書くと「AIと何が違うの?」と思われるかもしれませんが、AIとの大きな違いは人に対するスタンスにあります。

コグニティブコンピューティングの場合、AIと違って利用者を主体にしています。「利用者がどうすればより便利に作業ができるのか」を考えてサポートするのがコグニティブコンピューティングです。

一方で、AIはコンピューター自身が主体です。あくまでも人が行なう作業を、AIが人に代わって行うものであり、利用者がより便利になるかということは考えません。早速AIとコグニティブコンピューティングそれぞれのできることとできないことを詳しく見ていきましょう。

AIにできること・できないこと

AIにできることには次のようなものがあります。

  • プログラムに従って特定の作業を繰り返し実行する
  • データを分析する

一方で、次のようなことはできません。

  • どうすればより便利になるかを考えて提案する
  • 人間の能力を補強する
  • 様々な経験を通して確からしい答えを導き出す

つまり、AIは人間に代わることはできても、人間をサポートすることはできないのです。AIはあくまでも「人工知能」として人間の脳を真似て作られています。そのため、人間の意思決定をサポートしたり、能力を補強するための機能は盛り込まれていないのです。

コグニティブコンピューティングにできること・できないこと

コグニティブコンピューティングの場合、次のことができます。

  • 人間の話す言葉を理解する
  • 学習したことを元に人間に対してアドバイスや提案を行なう
  • 人間の能力を補強する

一方で、次のことはできません。

  • プログラムに従って特定の作業を繰り返し実行する
  • データを分析する

コグニティブコンピューティングの場合、これまで学習した経験をもとに確からしい答えや最適と思われる回答を提示することができます。AIに比べると、非常に人間に近い、あたたかみのある反応が返ってくるのが特徴です。

また、人の意思決定を手助けすることも得意です。IBMが開発した「Watson」は、医療分野における実証実験で、判断が難しいがん患者の治療方針を決める手助けをしました。これまでの症例や電子カルテの情報から、どういう治療を選択するのが最も良いのかをものの10分で示したのです。

コグニティブコンピューティングはあくまでも人間と共生することで活きてくる次世代のテクノロジーであり、人に代わるものではありません。将来的には、コグニティブコンピューティングを導入することで私たちのライフスタイルが大きく変化する可能性もあります。

コグニティブコンピューティングを使ったアプリの開発を外注する際の外注先と費用相場

コグニティブコンピューティングを使ったアプリの開発
コグニティブコンピューティングを導入したい場合、最も簡単な方法はコグニティブコンピューティングを使ったアプリを開発することです。コグニティブアプリは、IBMの開発したWatsonやマクロソフトのMicrosoft Cognitive Servicesなどを利用して開発することができます。

コグニティブコンピューティングを使ったアプリ開発の外注先は?

コグニティブコンピューティングを使ったアプリの開発を外注する場合、ITベンダーやシステムインテグレーターに相談してみましょう。あるいは、アプリ開発に特化した企業に問い合わせてみるのもおすすめです。

コグニティブコンピューティングを使ったアプリの開発費用は?

アプリの開発費用は、「要見積もり」としているところが少なくありません。アプリの開発を外注する場合は、複数の企業から見積もりを取り適正価格を調べるようにしましょう。開発費用は決してリーズナブルではないので、予算が限られている場合は、アプリに盛り込む機能を絞るのも一つの手です。

以上、コグニティブコンピューティングについての知識が深まりましたか?