副業にWebライターが選ばれる理由と始め方、稼ぎ方

副業にWebライターが選ばれる理由と始め方、稼ぎ方

副業ブームの牽引役はWebライターだった?

働き方改革をいいように解釈して、副業ブームだと声高に叫ぶ人が増えました。政府の企みは放っておいても、副業が推奨されることは歓迎です。全員が副業を必須にするわけではなく、やりたい人だけが挑戦できる世の中。自分の責任と努力によって、働き方を選択できるわけですから。

でも副業ですから、フルタイム勤務のアルバイトなんて無理ですよね。終業後や昼休みの数時間を、いかにして有益な副業時間に充てるかが勝負となります。選択肢に上がるのが、アンケートモニターや副業Webライターという働き方。アンケート回答でお小遣いを稼ぐことは、それこそ副業解禁といわれるよりずっと以前からありました。近年に注目されているのは、Webライターという文章作成を副業にする選択です。

なぜWebライティングが副業の仕事に選ばれやすいのでしょうか。ライティングといっても、明かりを灯すことではありません。インターネット上に掲載される記事を執筆する仕事。文章を書くことを副業にする人が増えているのです。副業にWebライティングが選ばれる理由と、副業Webライターのなり方、稼ぎ方について考えてみます。

Webライティングが副業に選ばれがちな理由

Webライターが副業に選ばれやすい理由副業に手を出す動機は人それぞれですが、基本的には「もう少し収入を増やしたい」という金銭面を理由にする人が多いでしょう。会社の給料って、基本的には1年に一回しか上がりませんし、トヨタ自動車とかが「春闘、ベア3.3%」「日産自動車、満額回答3,000円」とかいってるわけですよ。つまり、労働組合が会社と喧嘩をして勝ったとしても、月給が3,000円しか増えない。ライトな飲み会なら1回分。サイゼリヤなら2回くらいは行けますが、あまり贅沢できません。

副業で勤め先と別の収入手段があれば、自分の努力次第で5,000円でも5万円でもお小遣いを増やすことができます。そりゃ副業しますよね。わたしもやってます。しかも会社の給与とは別口座に振り込まれるので、妻や子供にも内緒で、完全に自由なお金を手にできるんです。何に使おうが、派手な買い物をしなければバレることはない。お小遣い制のお父さんが自分の力だけで、趣味やちょっとイケないことに熱中する手段です。

副業の手段はいくらでもある

お小遣いをアップさせたいお父さんを例にしましたが、これはお母さんやシングルの人にも当てはまります。家計とは別に自由なお金を手に入れて、ちょっとオシャレや贅沢をしたり、欲しかったブランド品をボーナス前に購入したり。副業といえど仕事の対価ですから、好きなように使ったらいいんです。

じゃあ、どうやって副業をするのか。アルバイトでもいいでしょう。週に数回、仕事終わりに近所のコンビニで2時間くらいショップスタッフになる。時給1,000円だとして、週2回店頭に立てば、1万5,000円くらいの副収入です。深夜の道路工事でがっつり稼ぐなら、一晩1万円だとして、週1回で月収4万円。一気に夢が近づいてきました。

本業が営業職の人であれば、とてもリスクが高いですが、訪問先に別の会社の商品を紹介して、手数料をもらうことだって可能です。1商談の設定で5,000円だとして、月に3〜4商談入れたら2万円。タバコ代が浮きました。リスクが高すぎますけどね。

隙間時間を使えるのがWebライターの副業

副業の選択でWebライターが選ばれやすい理由は、大きくふたつの理由とひとつの常識があります。まずは常識のほうから。このブログを読んでいる多くの人が、日本人もしくは日本語がネイティブレベルで扱えるでしょう。ほとんど英語は出てきませんしね。流行りのWebライターが書く文章は、基本的に日本語です。日本語の読み書きができさえすれば、誰でもWebライターになるチャンスがあるのです。

Webライターが選ばれる理由1

続いてWebライターが副業に選ばれやすい理由のほう。ひとつは、仕事量の多さがあります。各企業が商品やサービスを売るために、営業やマーケティングを実施してきました。過去であれば飛び込み営業や電話営業、雑誌や新聞に広告を出していたでしょう。2000年代になってからは、インターネットの利用が常識となりました。以下の表は電通が発表した『媒体別 日本の広告費』の内訳です。ちょっと長いですが注目いただきたいのは、『マスコミ四媒体広告費』の減少率と『インターネット広告費』の増加率。

媒体\広告費 広告費(億円) 前年比(%) 構成比(%)
2015年
(平成27年)
2016年
(28年)
2017年
(29年)
2016年
(平成28年)
2017年
(29年)
2015年
(平成27年)
2016年
(28年)
2017年
(29年)
総広告費 61,710 62,880 63,907 101.9 101.6 100.0 100.0 100.0
マスコミ四媒体広告費 28,699 28,596 27,938 99.6 97.7 46.5 45.5 43.7
新聞 5,679 5,431 5,147 95.6 94.8 9.2 8.6 8.1
雑誌 2,443 2,223 2,023 91.0 91.0 4.0 3.5 3.2
ラジオ 1,254 1,285 1,290 102.5 100.4 2.0 2.1 2.0
テレビメディア 19,323 19,657 19,478 101.7 99.1 31.3 31.3 30.4
地上波テレビ 18,088 18,374 18,178 101.6 98.9 29.3 29.2 28.4
衛星メディア関連 1,235 1,283 1,300 103.9 101.3 2.0 2.1 2.0
インターネット広告費 11,594 13,100 15,094 113.0 115.2 18.8 20.8 23.6
媒体費 9,194 10,378 12,206 112.9 117.6 14.9 16.5 19.1
広告制作費 2,400 2,722 2,888 113.4 106.1 3.9 4.3 4.5
プロモーションメディア広告費 21,417 21,184 20,875 98.9 98.5 34.7 33.7 32.7
屋外 3,188 3,194 3,208 100.2 100.4 5.2 5.1 5.0
交通 2,044 2,003 2,002 98.0 100.0 3.3 3.2 3.1
折込 4,687 4,450 4,170 94.9 93.7 7.6 7.1 6.5
DM 3,829 3,804 3,701 99.3 97.3 6.2 6.0 5.8
フリーペーパー・
フリーマガジン
2,303 2,267 2,136 98.4 94.2 3.7 3.6 3.4
POP 1,970 1,951 1,975 99.0 101.2 3.2 3.1 3.1
電話帳 334 320 294 95.8 91.9 0.5 0.5 0.5
展示・映像ほか 3,062 3,195 3,389 104.3 106.1 5.0 5.1 5.3

四大マス媒体が減少の一途を辿るのに反して、インターネット広告費は右肩上がりが続いています。広告の出稿主たちは、自社商品やサービスのアピール手段として、オフラインではなくオンライン、つまりインターネットを選び始めているということ。

表に現れているインターネット広告費には純広告といわれる、広告枠を買い取る=従来型の広告に加えて、動画広告やディスプレイ広告、アフィリエイト広告、リスティング広告、SNS広告などが含まれています。広告種別の詳細は割愛しますが、インターネット上にお金を払って掲載するすべて、と捉えてください。そのなかのひとつに(アフィリエイトも兄弟・親戚くらいですが)、オウンドメディアと呼ばれる広告手法があります。

詳細は思い切って省きますが、ブログやメディアに記事を掲載して、そこから集客を図るマーケティング手法です。ここで活躍するのが、記事=Webライターが執筆した文章。Webライターに依頼される仕事は、広告としての役割を果たし、集客を目的としているのです。

ネコも杓子もみんなそろって、Web上に記事をアップしていきます。その数は正確には知りませんし、想像もつきません。わたしたちが一生をかけても読みきれないほどの情報が、毎日増え続けていると思ってください。そのくらい、インターネット上に記事を掲載するのが流行っていて、記事を作成するWebライターが求められているということ。

Webライターが選ばれる理由2

WebライターはいつでもできるもうひとつのWebライターが副業に選ばれる理由は、その時間の使い方にあります。Webライターの仕事は、詳しくはこちらの記事を参照いただきたいのですが、基本的にはインターネットに掲載する文章を書くことです。記事の種類によっては、自宅にいても電車の中でもカフェでもお風呂に入りながらでも、好きな時に好きな場所で書くことが可能。時間と場所を選ばない仕事であることが、副業という隙間時間を活用する働き方にベストマッチだったのです。

考えてみてください。本業がある人であれば、会社で不足の自体がいつ発生するかわかりません。「梅花さん。突然で悪いけど、残業をお願いしたい」なんて言われて、断れない経験がありますよね。「いえ。定時になったので残業はお断りします」とキリっと言い放ち颯爽と退社するという、反社畜の方々は関係ないでしょうか、わたしのように社畜サラリーマンにとって、上司からの依頼は絶対。突然の残業命令によって、終業後の予定が狂うことがしばしばあるのです。

コンビニのアルバイトを副業の選択にした場合、慌てて店長に電話をして「すみません、20時からのバイトなんですが……」と使いにくいバイトスタッフになり下がります。ところがWebライターを副業にしている場合、基本的にいつ作業をするかは自分の自由。仕事を受けて納期が決まったら、締め切りまでに記事を書けば誰からも干渉されないのです。

それこそ、本業の昼休みに記事を書いてもいいですし、外出する人であれば移動中でも、通勤中でも、帰宅してからテレビを見ながら(そんな器用な人は稀ですが)の作業でもOK。成果物にコミットする副業なので、会社勤めの人が本業に左右されないで済むというわけです。ちなみに副業でWebライターを始めるのでしたら、こちらの記事に始め方と仕事の見つけ方、稼ぎ方を書いてます。

副業でWebライターを始める方法

日本語ができて、隙間時間があるのなら、誰でもWebライターを副業にすることができます。「よっしゃ、ひとつやってみようか」と思った方は、以下のステップで始めてみてください。

  1. クラウドソーシングサービスに登録する
  2. 口コミなど簡単な仕事を探す
  3. とにかく、時給1,000円を超えるまで継続する
  4. 稼いだお金で思いっきり楽しむ・遊ぶ
  5. 時給単価の高い仕事に挑戦する
  6. 稼ぎが増えてきたら会社バレの対策をする
  7. あくまで副業として楽しむ
  8. 本業にしたくなったら、今の月給の倍を稼ぐ目処をつける

実際のところ、5番目以降は好きにしていただいてかまいません。というか、副業でWebライターに挑戦するかも、あなたの自由。Webライターでお小遣いを稼ごうと決めたのでしたら、まずはステップ1〜3まで、そして4を実行していただきたいと思います。

副業Webライターはクラウドソーシングが最初クラウドソーシングサービスについては、こちらの記事を参考に選んでみてください。大手どころの2社、ランサーズとクラウドワークスでしたら間違いがないでしょう。もしくは、編集プロダクションの門を叩くというのもひとつ。ただし、いずれは本業にしようという気概があったり、最低限よりも上の文章力がないと、仕事をもらうのは難しいです。ですので副業のWebライターとして自分のペースで稼ぎたいのでしたら、クラウドソーシングがオススメです。

クラウドソーシングのサービスには、初心者から上級者までを対象としたライティングの仕事が集められています。もちろん、副業Webライターも大勢が活躍中。まずはいくつかのクラウドソーシングサービスに登録することから始めましょう(ステップ1)。登録自体は完全に無料なので、メールアドレスさえあれば誰でも始められます。

Webライティングの副業で使えるクラウドソーシングサービス

自分で好きなサービスを見つけたら良いのですが、一応、いくつか紹介しておきます。どれも無料で使えるので、気負わずに登録してみてはいかがでしょうか。副業バレが怖いというサラリーマン諸氏でも、登録しただけで見つかることはありませんよ。もっというと、お小遣い(人によって金額は違いますけど)程度だったら、収入があっても平気なのです。大きな声では言えませんし、オススメはしませんけど。

Webライターの副業に、クラウドワークス

まずはクラウドソーシングの最大手ともいえる、クラウドワークスは鉄板でしょう、。副業でWebライターになるなら、まずは登録しておくのが吉。掲載されている仕事は、質量ともに玉石混交ですが、美味しい案件にありつけたら、副業を超える稼ぎが目指せますよ。


Webライターの副業に、ランサーズ

クラウドソーシングの第一人者である、ランサーズも外せません。クラウドワークスよりも先にサービスインした、日本初のクラウドソーシングサイトです。これまでに掲載された依頼件数=仕事の数は、クラウドワークスよりも多いので、日本最大といえます。ランサーズのライターの中には、毎月100万円以上を稼いでいる人もいるくらい、副業を超えて本業に鞍替えすることも可能。

Webライターの副業に、サグーワークス

ランサーズやクラウドワークスと違って、ライティングの仕事に特化したのがサグーワークス。ただし仕事の総量はランサーズに敵わないようです。原稿料も大手2社と比べると、少し安い印象があります。探しきれていないだけかもしれませんが、使ってみた感覚ではそう。ひとつ魅力的なのは、『サグーライティングプラチナ』という制度。プラチナライターに認定されると、1文字あたり1円以上のライティング案件を受けることが可能となります。認定試験みたいなものがあるようで、少し訓練をして副業Webライターとしての自信と実績、実力をつけてから挑戦するといいでしょう。


Webライターの副業に、Shinobiライティング

Shinobiライティングは、その名の通りライティングの仕事に特化したクラウドソーシングサービスです。原稿料はポイントで支払われますが、ポイントの換金は現金でも可能。全体的に報酬額は低めなので、大手2社と比べたらメイン利用している人は少なそう。副業のスタートとしては、ライバルが少ないほうが有利かもしれません。そんな魅力を感じられる人でしたら、登録してみるといいでしょうね。


Webライターの副業に、Bizseek

Bizseek(ビズシーク)というらしいのですが、大手2社と比べると少々見劣りします。ただし有利な特徴もあって、大きく二つの点から利用をオススメします。ひとつは、登録時に確認書類の提出が求められること。こちらの情報を出したくないと思うかもしれませんが、顔の見えない、直接相対できないクラウドソーシングの仕事ですから、双方が運営者に対して情報提供しているという、安心感が得られます。

もうひとつは、クラウドソーシングサービスのなかで手数料が最安値なこと。クラウドソーシング各社のサービス利用において、登録や仕事を探すことは完全に無料ですが、仕事を得て報酬を獲得すると、その10%〜20%をシステム利用料としてもっていかれます。ランサーズがスタートした時に、10万円以下の仕事は20%に設定されていました。クラウドワークスさんはパクりが大好きですから、同じ手数料率に。ところがBizseekは、後発の弱みもあるでしょうが、おおよそ半分の手数料で報酬が得られるのです。正確には、10万円以下部分:10%、10万円超部分:5%なので、大手2社の半分ですね。

Webライターの副業に、Craudia

Claudia(クラウディア)は、というサービスも、特徴は手数料が低いこと。5万円以下:15%、5~10万円:10%、10~100万円:5%、100万円以上部分:3%ということで、受注する金額によりますが、最安値に挑戦している感じ。ただし仕事の量は他のクラウドソーシングと比べて少ないので、100万円を超えるような仕事獲得は難しそうです。

副業Webライターを続けるなら、遊ぶことが大事

どのサービスで始めるにしても、最初は稼げないことが多いでしょう。未経験かつ副業ですから、思うように仕事が獲得できないのです。ただ安心いただきたいのが、経験を問わない、専業ライターでなくても受注できる仕事があります。大手2社が『タスク方式』と呼んでいる仕事の種類であれば、経験不問、簡単に誰でもできて、報酬が手に入るのです。

欠点は、誰でもできる簡単な仕事のため、もらえる原稿料が破格の安さということ。数をこなさなくては満足いくお小遣いにはならないでしょう。ここでくじけてしまって、副業のWebライターを諦める人がなんと多いことか。逆に考えると、最初の稼ぎにくい時期を乗り越えた人たちが、Webライターの副業を継続できているのです。

あくまで副業ですから、あまりお金に執着しすぎないことが、続ける秘訣かもしれません。少額でも得られた副収入は、本業の給料からは使いたくないような買い物、普段だったら注文しない飲食物など、ぱーっと使って楽しむ発想が必要だと思います。「あー、副業で手に入れたお金をぱっと使ったら楽しかったな」という経験が、副業を続ける動機になったらしめたもの。楽しみがなくては、辛いことを継続できませんからね。宵越しの金は持たぬという気持ちで、ぱーっと遊んでしまいましょう。なんて、無責任なことを言ってすみません。

副業にWebライティングを選んだなら、稼げるまで諦めちゃダメ

流行りの副業に挑戦してみようと思って、たどり着いたのがWebライターだったのでしょうか。もしくは初めから、Webライターという仕事を目指していたのでしょうか。どちらにしても、Webライターは副業で始めることが可能ですし、自分次第で続けていくこともできます。継続は力なりといいますが、本当にその通り。続けることで実力がついてきて、実力がついてくればお金がついてくる。

お金がついてきたら、何に使うんでしょうかね。お好きな使い道を選んでいただければ。ぱーっと使い続けるのもいいですし、貯金をして家でも車でも買えばいい。老後の生活費に回すのもいいですし、本業への鞍替えを果たすのも自由です。副業Webライターの成功については、こちらの記事で詳しく解説しています。興味を持った方はご覧になってください。

Webライターという副業に足を踏み出したなら、まずは続けること。一歩目は誰にでも踏み出せます。二歩目、三歩目と歩みを続けられるかが、副業を成功させる唯一の方法でしょう。あなたの副業が実り多いものになるといいですね。現場からは以上です。