グロースハックとは、お金を使わずにサービスを成長させるためのマーケティング手法です。サービスを利用するユーザーの行動や意見を分析し、改善策を見つけ出し実行します。
この分析・改善・実行(PDCA)を繰り返すことで、サービスを成長させていくのです。
マーケティングの手法としてグロースハックが注目されていますが、具体的にどのようなことを行なっているのか。そして、従来のマーケティングとどのようなところが違うのか。
この2点について解説していきます。
グロースハックで行われること
グロースハックは、基本的に分析・改善・実行という作業を何度も繰り返します。作業の流れは、単純に見えるかもしれませんが、全体的に難易度が高い作業です具体的には、以下のような作業を行なっています。
- ユーザーが使いたくなるサービスや機能を作る
- ユーザーの声や行動などのデータを集める
- データ分析、課題を見つけ改善策を検証、実行する(高速PDCA)
上記の3つの作業を主に行なっていますが、このほかにもサービス自体のデザインやコンテツの見直しなども行います。
そして、グロースハックは商品・サービス改善のPDCAを高速で回すことが求められますが、サービスの本質的な価値を見つめ直す力も求められることも多いです。
グロースハックと従来のインターネットマーケティングの違い
グロースハックで行う作業は、従来のマーケティングとほぼ変わらないと思う方が多いかもしれません。
では、どのようなところに違いがあるのでしょうか?
従来のマーケティングは、商品・サービスが効率的に売れるために広告を出稿したり、SEOやアクセス解析を行います。
一方、グロースハックは従来のマーケティングに加えて、サービス自体に成長・拡散の仕組みを入れることを行います。
簡潔に言えば、従来のマーケティングは売る仕組み、グロースハックはサービス自体の成長・拡散の仕組みという違いがあるのです。
グロースハックの手法について紹介!
グロースハックは、全体的に難易度が高い作業です。そのため、グロースハックを実現させるために、いくつかの手法を取り入れています。
今注目されている手法が、「AARRR」モデルというフレームワークです。このほかにも分析ツールをいくつか使用しています。
そこでこの項目では、グロースハックを成功させるために必要な手法についていくつかご紹介していきましょう。
分析フレームワーク「AARRR」モデルを活用
分析ツールとして使われるフレームワーク「AARRR(アー)」モデルは、グロースハックを実現させるために必要な手法です。「AARRR」モデルは、5つの段階で構成されています。
- Acquisition(ユーザーの獲得・増加)
- Activation(ユーザーの活性化)
- Retention(利用継続・リピーター獲得)
- Revenue(収益化)
- Referral(紹介)
以上の5段階に分かれており、それぞれの段階でのデータ分析・改善・実行を行います。
この流れを理解して実際に取り組めば、最終的には実際に収益へ繋げるのがグロースハックの流れです。
グロースハックで必要なコホート分析とは?
「AARRR」モデルで紹介したそれぞれの段階で、データ分析を行うのですが、この時に使用するツールの一つが「コホート分析」になります。
コホート分析とは、いくつかの条件や属性にユーザーをグループ分けし、グループごとの行動変化などを分析するものです。
コホート分析を活用すると、戦略的・効果的に商品やサービスにアプローチすることができます。
例えば、30代女性、20代男性などのコホート分析をすれば、それぞれ世代の行動変化やパターンを読みよることができ、将来的な行動を予測することができるのです。
成功のポイントとなるファネル分析とは?
コホート分析とは別に、「ファネル分析」というツールがあります。ファネル分析とは、問題点を可視化するための使用する手法です。
「AARRR」モデルの段階でいうと、ユーザーの獲得・増加から収益化までの流れの中で問題を分析します。
なので、ユーザーの離脱率や商品・サービス自体の問題を分析し、改善策を練ることが可能です。
グロースハックを成功に導くグロースハッカーの外注は可能?
今まで、グロースハックの基礎知識、成功させるための手法についてお伝えしました。
この項目ではグロースハックを成功に導くグロースハッカーについてご紹介しましょう。
そもそもグロースハッカーとは?
グロースハッカーとは、企業の商品やサービスなどを成長させるため(グロースハックを行なうため)に、対策を考えたり実行したりする人たちのことをいいます。
主な仕事は、商品・サービスを成長させるような仕組みを分析ツールを活用して作ります。
ですが、グロースハッカーは、エンジニアやクリエイターなどのスキルが絶対になければなれない職種ではありません。
技術面のスキルよりも、webマーケティング知識や企画力、改善策を見つけ出すアプローチ力などが重要になります。
グロースハッカーは5つの資質が必要!
グロースハッカーには、5つの資質が必要です。その5つの資質は、「ABCDE」と言います。「ABCDE」は、
- Analyticity(分析的)
- Broad interest(好奇心を持つ)
- Creative(クリエイティブ)
- Discipline(自らを律する)
- Empathy(共感的)
「ABCDE」は、どれも技術面のスキルではありません。どれも企業の商品・サービスを成長させるために必要な資質なのです。
Webマーケティングはクラウドソーシングへの外注がおすすめ
全米では、グロースハッカーという職種は珍しくないのですが、日本ではグロースハッカー自体とても少ないため、グロースハックを成功に導くのがとても大変です。
しかし、マーケターとグロースハッカーは、知識や商品・サービスへのアプローチは同じなので、マーケターを雇ったり外注したりするのも良いかと思います。
そこで、webマーケティングを強化したい企業の方やグロースハックを行いたいという方は、クラウドソーシングを活用してみるといいでしょう。
クラウドソーシングには、有力なマーケターが揃っているので、企業を成長させたい方にはとてもおすすめな外注方法かと思います。
また、クラウドソーシング業界で最大手のランサーズには、元々マーケティング会社に勤めていたプロのマーケターも多数在籍しているためおすすめです。
企業の進化に貢献するためにはWebマーケティングが命
以上で、グロースハックについてお伝えしました。
グロースハックは、日本ではまだ主流とされている手法ではありませんが、pixivやDropboxなどの大手有名企業を大きな成長に導いた手法には間違いありません。
つまり、今後グロースハックの手法はさらに注目され、活用していく企業も増えることでしょう。
企業を成長させたい、世界に大きな影響を与える仕事をしたい、商品・サービスの展開を大きくしたいという方は、是非一度、グロースハックを取り入れてみてはいかがでしょうか?