数年前から様々なメディアやサービスにおいて、コンテンツの中に溶け込む形で「広告」や「PR」表示のある記事やサービスを見かけることはありませんか?
これらはネイティブ広告というユーザーに自然に広告情報を伝えることを目的とした宣伝方法で、様々な企業が導入をしている手法です。ネイティブ広告を導入する際に必要な広告コンテンツを準備することは容易ではありませんが、ネイティブ広告を導入することで収益がアップした企業は多数存在するなど導入するメリットは多くあります。
ネイティブ広告とは?質の高いコンテンツの提供が大切!
ネイティブ広告には提供するコンテンツのクオリティの高さが重要になります。
そもそもネイティブ広告とは?
ネイティブ広告とは広告を見ているユーザーが広告らしさを感じにくい、コンテンツに自然に溶け込んでいる広告のことをいいます。Webマーケティングにおいてもポピュラーになっているリスティング広告もネイティブ広告にあたります。あからさまな広告ではないため、ユーザーへストレスを与えるリスクをさけることができる点が特徴です。
ネイティブ広告に一般社団法人インターネット広告推進協議会(JIAA)においても、デザインや内容など媒体社が提供するサービスや機能と一体化していることが定義づけられています。
このJIAAの定義に基づくと、厳密には表示だけが媒体となるコンテンツと同様であるだけではネイティブ広告とはいえません。ネイティブ広告とは、メディアやサービスなどの媒体となるコンテンツの中で、通常のコンテンツと一体化し、ユーザーの情報利用体験を妨げないことが条件になります。
さらに、ネイティブ広告のコンテンツでユーザーが得られる体験が、媒体となるコンテンツから得られる体験と同様であることが求められるのです。広告としてだけでなく、コンテンツとしても成立していることが重要になります。
ネイティブ広告のメリット・デメリットは?
ユーザーにとってストレスを与えずに宣伝ができるため万能なように見えるネイティブ広告ですが、メリットだけでなくデメリットもあります。
ネイティブ広告のメリット
ネイティブ広告の最大のメリットはやはりユーザーにストレスを与えずに広告情報を伝えることができる点といえます。ユーザーが満足できる体験を与え、自社の宣伝もできる広告コンテンツを提供することができれば双方にとってプラスになります。
ユーザーは宣伝が前面に出ている広告を嫌う傾向にありますが、ユーザーにとって有益な体験ができる場合は、広告であることが分かっていても進んでコンテンツの利用をしてくれるでしょう。ユーザーにとって有益な体験を提供できることで、多くのユーザーに広告コンテンツを利用してもらう機会が増え、宣伝効果も期待できるのです。
またネイティブ広告には、広告の特性上ユーザーのアクセス率が高い傾向にあります。媒体となるコンテンツに自然に溶け込んでいることから、広告へ抵抗があるユーザーでも自然にクリックすることができると考えられています。
またユーザーが能動的にアクセスしてこないようなジャンルでも広告コンテンツをきっかけに認知度を高めることも可能です。
ネイティブ広告のデメリット
コンテンツとして成立していることが重要になります。例えば売り込みが前面に出ているなどコンテンツとしてユーザーが満足できる内容でない場合や、宣伝内容との関連性が低い内容である場合はネイティブ広告としての機能を果たしていないと言えます。
ネイティブ広告には「広告」や「PR」の表記が義務付けられているためユーザーが広告だと分かっていても、媒体となるコンテンツと同様にユーザーが満足できる広告コンテンツを提供しなければならないのです。
もしもユーザーが満足できる内容を提供できない場合は、ユーザーは無駄な時間を取られたという印象を持つことになり本来の目的とは逆の効果を与えることにもなりかねません。
さらには媒体となるコンテンツの評価をも下げてしまう恐れもあるため、広告コンテンツのクオリティを保つことが重要になります。ユーザーが邪魔をされた、騙されたという印象を持たれてしまわないような広告コンテンツを提供することは容易ではありません。安易にネイティブ広告を始めてしまうことは控えることが良い場合もあります。
ネイティブ広告の運用はどこに依頼できる?
ネイディブ広告を実際に導入する場合、どのようなことから始めればいいのでしょうか?
まずは魅力的な広告コンテンツの作成が必要になりますが、実際にどの媒体に広告をアップするかで作成するコンテンツが変わってきます。
例えばニュースサイトなどメディアにネイティブ広告をアップする場合は数ある記事に並んでもユーザーの目に留まるような記事の作成が必要になります。また、それらの記事は宣伝をするだけでなくユーザーにとっても有益な情報でなければなりません。
このような記事作りは誰にでもできるものではなく、広告として必要な情報とユーザーにとって有益な情報とを考慮した記事となるため記事作成の難易度も高くなります。そのためWEBマーケティングの経験が豊富なライターを探すことが必要になるでしょう。
Web広告代理店に依頼
近年は多くの企業がWEBマーケティングに力を入れており、それと同時にWEB広告代理店も増加してきています。
それぞれ得意とする内容が異なり、リスティング広告をメインで扱っている代理店やデザイナーが多数在籍しコンテンツの作成を主軸にしている会社など様々です。ネイティブ広告の運用代行をメインに受注しているWEB広告代理店もあり、広告色が低い記事の作成や親和性の高い媒体への配信などを請け負ってくれます。
しかしWeb広告代理店へネイティブ広告の運用代行を一括で依頼をする場合は多額の費用が必要となります。代理店によって価格差はあるものの1記事10万円程度かかるものや、ネイティブ広告の制作に30万円程度かかることもあります。
そこで検討いただきたいのが、私たちのようなフリーランスとして広告作成、コンテンツ制作をしている種族です。大手の広告代理店に依頼するのと比較して、半額くらいになるのかも?