バイラルメディアが盛り上がってる! ヒットの理由と作り方

バイラルメディアが盛り上がってる! ヒットの理由と作り方

ここしばらくで最も目に見えて急成長を遂げたのがバイラルメディアでしょう。バイラルメディアとは何なのか、マーケティングにどう活用すれば良いのか、などを詳しく解説していきます。

バイラルメディアは誰もが共有したくなるコンテンツを発信している

シェアしたくなるバイラルメディア
バイラルメディアとは、SNSの面白いネタや口コミなど集めて公開しているサイトのこと。バイラル(Viral)とは「ウイルス性の」という意味です。口コミがウイルスのように派手に感染(拡散)するということで、バイラルメディアと名付けられたと思われます。

閲覧者を一気に引き込み情報を拡散させる

SNSをやっていると「このことをみんなに教えたい!」と思うような口コミと出会うことがありますよね。そういった口コミは、ユーザーが拡散することでネット上の多くの人が知ることとなります。バイラルメディアは、そのようなユーザーが拡散したくなるネタをたくさん扱っています。そうすることで大量のトラフィックを得ることを目的としてしているのです。

喜怒哀楽の感情を揺さぶるコンテンツ多数!

誰かに教えようと思うような話は、一般的に喜怒哀楽の感情が揺さぶられるネタが多いです。その情報で笑ったり、怒りを覚えたり、感動するからこそ、人はその情報を拡散したいという衝動に駆られます。バイラルメディアはそういったものだけを集めて公開しているわけですから大量のアクセスを得られるのは必然。

画像、動画、旬の話題を大量に集めてユーザーを飽きさせない!

誰かが描いたイラストや漫画、思わず笑ってしまう画像、人気のある有名人、可愛い動物や子供の動画など……。バイラルメディアが扱う口コミコンテンツは、ユーザーを飽きさせることなく、どんどん膨れ上がっていきます。

バイラルメディアが急成長した理由はSNSとの相性が良すぎるから

SNSとバイラルメディアの相性
バイラルメディアが日本で流行し始めたのは2013~2014年頃と言われています。急成長の影にあるのは、もちろんスマートフォンの普及とSNSの人気です。あまりにもSNSと相性の良いバイラルメディアは、これからも廃れることはないと予想できます。

バイラルメディアの肝は口コミ

「口コミ」とはノンフィクション作家の大宅壮一が作った言葉で、昔風に言えば井戸端会議や噂などの意味です。不特定多数に対して発言できるインターネットにおいて、口コミはとても力を持っています。しかし、悪い方向に働くと炎上と言われる騒ぎになってしまうので、その点は注意が必要です。バイラルメディアは、その炎上さえもニュースにして人々の興味を引き、多大なアクセスを稼いでいます。

面白い話題を速攻取り上げることで大量のトラフィックを獲得する

このようなバイラルメディアをマーケティングに活かすのは簡単なことでしょう。口コミを利用すれば、低コストで顧客を獲得できる可能性があります。ネットでの話題の広がるスピードを甘く見てはいけません。「これ面白い、見てごらん!」と誰かが発言してからわずかな時間で、大量のトラフィックを獲得できるのです。

バイラルメディアの代表格BuzzFeedはなぜブレイクしたのか?

バイラルメディアがブレイクした理由
世界で最も有名なバイラルメディアといえば、文句なしに『BuzzFeed』でしょう。本社はアメリカ合衆国にあり、日本版の運営会社は、傘下の『BuzzFeed Japan株式会社』です。「バズ(buzz)」とは本来はハチや機械などが発する音のことで、人がガヤガヤと話す声のことも指します。日本では近年、SNSなどで短時間で爆発的に拡散されて人気となる減少のことを「バズる」と言いますね。バイラルメディアは正に「バズる」話題を取り上げているわけです。

コンテンツの内容、クオリティよりも話題性重視?

『BuzzFeed』日本版は各国の『BuzzFeed』のコンテンツの翻訳と、独自の記事で構成されています。コンテンツの内容やクオリティよりも話題性を重視し、誰もが何らかの衝撃を受けるネタを掲載しているようです。検索で集客するわけではなく、テキストやキーワードなどにもこだわっていません。爆発的なトラフィックにより広告収入を得ています。

簡単なクイズ・診断の結果がSNSで公開できる

ニュース、動画、グルメなどの紹介の他、『BuzzFeed』ならではというコンテンツが「クイズ・診断」です。四択で答を選んでいくと最後に結果が出るのですが、この結果をSNSでシェアできます。ユーザーがこぞって結果を投稿し、ハッシュタグがトレンドに入ることもしばしばです。

BuzzFeed以外のバイラルメディアも増え続けている

『BuzzFeed』以外のバイラルメディアもあり、その数は年々増え続けているようです。他よりも頭ひとつ抜けているのは『grape』でしょうか。2016年にニッポン放送が買収してから、影響力を持ったサイトへと成長してきました。ジャンルが細かく分けられていて好みの話題を探しやすいという点でユーザーに評価されているようです。

他にもたくさんのバイラルメディアが目立つようになりました。参入障壁の低さや、SNSなどですでに騒がれた話題を取り上げるというコンテンツ制作の容易さが受けています。新規参入も比較的簡単だと言われていますが、すでに乱立気味のため、差別化を図ることが重要です。

バイラルメディアをこれから始めるなら大量のライターが必要!

バイラルメディアを始めるためには、何よりも大量のライターが必要です。その理由をこれから述べていきましょう。

バイラルメディアの立ち上げは比較的簡単?

ただ口コミを集めるだけならSNSやYouTubeなどから面白そうなものを引っ張ってくればそれで済みます。しかしそれだけでは、本当の意味での固定ユーザーはつきません。どこのバイラルメディアにも載っているような話題は「もう知ってる」と、読み飛ばされてしまいます。

二番煎じではなくオリジナルのコンテンツで勝負を

これからのバイラルメディアに必要なのは、口コミ記事以外の独自のコンテンツ。一定以上のスキルを持ったライターを何人集められるか、ということにかかっています。そこでしか読めないオリジナルのコンテンツを打ち出していくことが大事です。『BuzzFeed』の「クイズ・診断」のような、SNSと関わりの深いコンテンツが好まれるでしょう。