Webライターに欠かせないSEOの知識を紹介するシリーズ、ワードサラダによるSEO対策です。「ワードサラダってなに?」と思った人は、ひとまず本稿を読んでみてください。SEOについての知識が少し深まって、仕事を獲得しやすくなるかもしれませんよ。
ワードサラダとはなにか?例文を使ってやさしく解説!
自動文章制作ツールで作られたワードサラダは実際にどのようなものか。悪質なSEO業者がなぜ活用し、なぜ淘汰されないのか。ワードサラダの基礎知識とワードサラダが利用される理由と無くならない理由、それぞれをご紹介します。
ワードサラダはブラックハットSEOのひとつ
ワードサラダはブラックハットSEOと呼ばれる、悪質なSEO対策として用いられます。
ワードサラダは文法が合っているものの、支離滅裂で意味の通らない自動生成された文章(テキストコンテンツ)のことです。ワードサラダは自動文章制作ツールにより、生み出されます。
ワードサラダの例文をご紹介しましょう。
「詐欺 被害 対策」というキーワードから作成された文章の一部です。
”しかし、住宅購入者が注意しなければならない最も不可欠なコンポーネントの1つは、差し押さえ取引に関連する過度の不正なインスタンスです.”
“ 詐欺師は実際には所有者に非常に低価格の物件を売却する文書に署名するようにしているときに、物事をこのように見せることができます. ”
ワードサラダは日本語として意味を理解することが困難な、文章だとわかります。このワードサラダを活用するのがブラックハットSEOを行う悪質なSEO業者なのです。
なぜワードサラダは使われるのか?
ワードサラダは自作自演のリンク供給や、コスト削減のために悪質なSEO業者に利用されます。悪質なSEO業者ワードサラダを活用するのは
- コストがかからない
- 短時間で大量生産できる
が大きな理由でしょう。
コンテンツを作成するには、お金や時間などのコストがかかります。しかし、自動文章制作ツールを利用することで、短時間に大量の記事を機械が無料で作ってくれるのです。
ワードサラダは質より量を考えてSEO対策をするうえで、悪質なSEO業者に好まれます。リンクやコンテンツは検索上位に表示されるときのポイントとなるため、対策としてワードサラダが利用されることがあるのです。
サイトを検索上位に表示させるためSEO対策は、正統な手法のホワイトハットSEOと邪道なブラックハットSEOの2つに分けられます。無意味な文章を大量にウェブ上に流す悪質な業者が行なう、ワードサラダを利用した手法はブラックハットSEOに当てはまるのです。
どうしてワードサラダは無くならないのか?
ワードサラダが無くならないのは、検索エンジンの巡回を機械が行っているためです。人が書いた文章と、機械が自動生成した文章の見分けは巡回するクローラーには難しく、誤魔化せてしまいます。そのため、悪質なSEO業者は平気でワードサラダを活用し、ペナルティがあっても活用し続けているのです。
知っておきたい!ワードサラダを使用するリスク
ブラックなSEO対策であるワードサラダを使うメリットはありません。ワードサラダを使用するリスクだけでなく、各検索エンジンの対応についてもご紹介していきます。ワードサラダを使用するリスクを知ることで、SEO業者の良し悪しも見分ける判断材料のひとつになるでしょう。
各検索エンジンはガイドラインで対応を述べている
各検索エンジンは悪質なSEO対策について、対応を明確にしています。
Googleでは、Googleウェブマスターセントラルが「Google では、検索ランキングを操作することを目的としている、ユーザーの役に立たないコンテンツに対し、措置を取ることがあります。」と表明しています。
参照URL:https://support.google.com/webmasters/answer/2721306
Yahoo!では、Yahoo!検索インフォセンターにて「検索エンジンスパムに該当すると判断されたウェブページは、インデックスから随時削除されます。」と表明。
参照URL:https://info-search.yahoo.co.jp/archives/002839.php
検索エンジンにスパム認定されることで検索順位が下がることも
ワードサラダを使用することで、検索エンジンスパムやSEOスパムとして認識され、検索順位が大幅に下がることがあります。
検索エンジンスパムについてYahoo!では「検索キーワードと十分な関連性がないにもかかわらず、意図的に検索結果に表示されるように操作をしているウェブページを指します。」と説明しています。
参照URL:https://info-search.yahoo.co.jp/archives/002839.php
SEOスパムは検索エンジンのガイドラインに反した方法で行われる悪質なSEO対策のことです。どちらも、GoogleやYahoo!の検索エンジンにてペナルティの対象となっています。
ワードサラダで巡回するクローラーを騙せるのは一時的なことで、すぐに発見され検索順位は落ちていくでしょう。邪道よりも正統な方法でSEO対策していくことが大切です。
自社サイトがワードサラダの被害に遭わないためのポイント
自社サイトのSEO対策を依頼する際に、ワードサラダの被害に遭わないためには、ブラックハットSEOを活用する業者の被害に遭わないためには、どのような対策が必要かを紹介します。悪質SEO業者の対策ポイントは、これから依頼するための参考になるでしょう。
1. SEO業者へ任せっきりにしない
SEOについて詳しくないからと、SEO業者に丸投げして進捗を聞かないのは止めましょう。SEOについてわからないことや、納得のいかない部分などは確認を取ることが大切です。
結果が良くても、そこまでに至る方法がブラックハットSEOですと、すぐに検索順位は下落する可能性があります。悪質なSEO対策は企業の信用にも関わるため、目を光らせておきしょう。
2. 独自で調査する
直接SEO業者に確認を取る他に、独自で調査する方法があります。
独自で調査するには、依頼先のSEO業者が自社サイトにワードサラダを使用したサイトからリンクを貼っていないか確認しましょう。リンク元検索を行うことでページの調査ができます。
URLを「link:」の後ろに続けて入力して検索してみましょう。リンク元のサイトを地道にチェックしていくことが、ブラックSEO対策になります。被リンクチェックのツールも出回っているため、活用してみると良いでしょう。
3. リンクを見つけたら直ちにコンテンツを消去
自社サイトのドメイン内でワードサラダによるリンクや、コンテンツを見つけた場合、直ちに消去することが大切です。依頼先のSEO業者が行ったリンクであれば、早急に外すよう依頼しましょう。
他の企業や業者の管理下にあるサイトから、意図しないスパムリンクを受けている場合、Yahoo!では「スパム報告」を行なえます。被害に遭う前に原因を潰していきましょう。
ホワイトなSEO対策を外注したいなら?おすすめの方法をご紹介
ホワイトなSEO対策を行うSEO業者へ依頼したいのであれば、お値段はとても高いですが、コンテンツ制作会社や編集プロダクションへの依頼をお勧めします。ひとつの記事に対して数万円のコストがかかりますが、多くの制作会社は、人間のライターに記事作成を依頼しています。ワードサラダのような自動生成ツールを利用して、悪質なコンテンツを納品されるリスクが少ないと考えられます。
SEOコンテンツをクラウドソーシングで外注!
ただし、SEOに効果を発揮するほどの記事数を外注すると、例えば1記事10万円の編集プロダクションにお願いした場合、100記事で10,000,000円ですから、とても割に合わないですよね。
そこで検討していただきたいのが、フリーライターへの発注です。実のところ編集プロダクションに依頼したとしても、最終的にはフリーライターが記事執筆をするケースがほとんど。もちろん、進行管理や納品物のチェックは編プロが責任を負いますが、結局のところは中抜きをされているわけです。少々の手間をかけることを厭わないのでしたら、圧倒的にコストパフォーマンスが良くなる外注先として、フリーライターという選択をお勧めします。
SEO目的の量産型コンテンツであれば、フリーライターの中でも、クラウドソーシングを主戦場としている人々にお願いしても良いでしょう。自力で営業しているフリーライターともなれば、それなりに仕事を取れているため、想定よりも高額の記事報酬を支払うことになります。ところがクラウドソーシングであれば、そこそこの腕前でありながら、そこそこの価格で請け負ってもらえる可能性が高いのです。
ワードサラダはスパムSEO!ホワイトなSEO対策を心がけて
ワードサラダは文法があっているものの支離滅裂で意味をもたない、自動生成されたコンテンツのことです。ブラックハットSEOとして悪い業者などに利用される手法で、検索エンジンからはSEOスパムとして認識されます。ホワイトなSEO対策はSEOのプロが多数在籍する、クラウドソーシングで外注してみてはいかがでしょうか。