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サラリーマンの副業、おすすめと知っておくこと

副業って儲かるのか

最近、なにかと話題になっている副業について書いてみます。正社員として雇われている人よりも、フリーランスや個人事業主として活躍している諸氏が多いライターという職業。独立や起業の取っ掛かりとして、副業として他社の仕事を手がけることも多いのです。

かく言うわたしも、社外の方々から文章作成を依頼されることがしばしば。少額ながら報酬をいただくもので、これも副業に含まれるのでしょう。

ブームともいえる盛り上がりを見せる副業について、その理由やメリット・デメリット、会社側の意見・副業者の意見、副業の方法などをまとめてみました。非常に、異常に長文となっていますので、「もくじ」より興味のある項目へ飛んでくださってかまいません。

副業っていったいなんだ?

副業という言葉を、新聞やニュースで見かける機会が増えたように思います。週刊誌などゴシップ系の雑誌で、数カ月に一度くらい特集が組まれている印象も。

こちらは、ある副業サービスのツイートですが、女性セブンも副業に関する特集を組む時代なんですね。上戸彩さんが副業をしていると思うと、ちょっとやってみようかと思います。

みなさんの友人・知人にも、副業でお小遣い稼ぎをしている人はいませんか? わたし自身も、副業の要領で記事を書いて収入を得ることがあります。ちょっとした特技があると、「会社として雇うほどではないけど、単発で仕事をお願いしたい」という声がかかることがしばしば。

わたしの場合はライティング方面が中心ですが、世の中にはもっとたくさんの種類の副業が存在するようです。草野球チームのメンツが足りなくて、「一試合だけ出てくれ」とお金をもらって頼まれた場合、これもきっと副業になる……んですかね。

どれが副業にあたるのか

書き始めて気が付いたのですが、副業という言葉の定義がちょっと曖昧でした。まずは言葉の意味を確認してみましょう。副業ってなんなんだ!?

副業(ふくぎょう)は収入を得るために携わる本業以外の仕事を指す。 兼業、サイドビジネスともよばれる。 副業は就労形態によって、アルバイト(常用)、日雇い派遣、在宅ビジネス、内職などに分類される。 また、収入形態によって給料収入、事業収入、雑収入に分類される。
引用:Wikipedia

本業以外で収入を得ることが副業ならば、草野球のピンチヒッターも該当する可能性がありそうです。ただ、『本業以外の仕事を指す』ということなので、スポットで入る草野球の試合は仕事なのか? と考えると悩みますね。

考えすぎると深みにはまりそうなので、いったん『本業以外で収入を得ることを副業という』と定義しておきましょう。本業ってなんだ? という疑問もついてまわるのですが、主従の関係にある仕事、『費やす時間が長い方を本業と呼ぶ』と決めてしまいます。

副業とは、本業の他に収入を得る手段。会社員であれば、毎月の給料とは別に収入を得ることを指します。

収入の定義は貨幣を受け取ること

ちなみに収入とは、『何かの対価として受け取る現金などの貨幣』を意味するので、金券であったりAmazonギフト券やApp Store & iTunes ギフトカードの類をもらう場合は、副業には当てはめないことにします。

引越しの手伝いをして昼飯をご馳走になるケースも、やはり副業ではありません。ありさんとかアートとかの引越し屋でアルバイトをする場合は、しっかり貨幣を受け取るので副業ですね。

また収入の受け取り方は、銀行振込も現金手渡しも問わないということでどうでしょう。お小遣い制のお父さんであれば、現金を手渡しされたほうがありがたいかもしれませんね。

主婦の場合、副業の定義は?

ところで主婦や主夫といった、勤めに出ておらず家事や育児を担う場合は、副業という考え方が存在するのでしょうか。

先に取り決めた定義に従うならば、主婦や主夫に副業という概念は存在しないことになります。本業という収入を得る手段がないわけですから。

会社員の夫と同じ副業の手段で、主婦の妻が収入を得た場合はどうしたら良いのでしょうか。他に収入を得ていないのですから、本業という扱いが妥当な気がします。

しかし昨今の社会情勢や世論を考えると、家事や育児は収入が発生しないまでも、会社勤めと同等以上の価値があると断定しておくのが無難。

よって主婦の場合、家事や育児が本業であり、なんらかの収入を得る手段を副業と呼んでしまいましょう。

ただし本業と副業の時間配分については、会社員と同じように、本業に比重があることを前提にします。家事・育児をまったくしていない、もしくは1日2時間程度の主婦が、2時間以上かけて収入を得ているのでしたら、それを副業とは呼ばないというルールで。

法律上の副業の定義

本稿における副業の定義は終わりましたが、念のため法律上の副業についても紹介しておきます。

と宣言しながら恐縮ですが、どうやら副業を定義する法律は存在しません。近しいものというか、知識として入れておきたいのが所得税法における所得の種類でしょうか。

所得税法(しょとくぜいほう、昭和40年3月31日法律第33号)は、広義の所得に対する税のうち、個人の所得に対する税金について定めた日本の法律。所得税法(昭和22年法律第27号)を全部改正して制定された。
引用:Wikipedia

個人の所得に対する税金の定めである所得税法によると、所得の種類というものが10に分類されています。つまり課税される所得の手段は、10種類ありますよということです。

これが所得の種類。会社員であれば毎月の給料は、給与所得に該当します。では副業の所得は、どれに分類されるのでしょうか。

答えは『雑所得』か『事業所得』のどちらかです。それぞれの所得の違いについても、少しだけ見ておきましょう。

副業の収入は、なに所得?

実はやっかいなことに、副業の収入が『雑所得』と『事業所得』のどちらに該当するのかは、明確な基準が設けられていません。仕方がないので、言葉の定義から推察してみましょう。

正確な定義や、自分の所得がどちらに該当するかが知りたい場合は、税理士などの専門家に相談してください。「この記事を読んで判断した」と言われても、まったく責任はとれませんので。

まず事業所得から。言葉が表している通り、事業を営んだ結果で得られた所得を指します。事業と言い張るには、何かの条件があるのでしょうか。

一般的には、継続した期間・安定した収入・儲かる可能性がる・相当時間を費やしている・職業として認知されている、といった条件があるとされています。

職業として認知されているという条件からすると、ライターなどの物書き業であれば、事業所得に該当してきそうです。あとは、継続や安定といった条件を満たすことが必要になりますね。

もう少し正確な基準をということで、あるニュースサイトの情報を引っ張ってきました。

事業所得としての副業は、営利性・有償性・継続性・反復性があるか、精神的あるいは肉体的労力の程度や人的・物的設備があるか、また、社会的地位・生活の状況などを考慮して判断します。加えて、その事業が生活の糧となるものか、一般的に職業として認知できるかも判断材料となります。(国税局)
引用:マイナビニュース

話が逸れてしまいますが、上記の情報ソース『マイナビニュース』さんのように、きちんとしかるべき機関に裏どりをしている、これこそがライターの仕事ですよね。少し前に騒がれたキュレーションメディアのような、いわゆるコピペではつくれない記事です。

話を戻すと、国税局の発言を解釈するに、

という条件が見えてきます。一言で片付けてしまうのもどうかと思いますが、『プライドを持って仕事をしている』ということですね。

ちなみにクラウド会計ソフトのfreeeによると、

たとえば、文筆業を営む人以外が、原稿料を受け取った場合には雑所得です。
引用:freee 『確定申告の基礎』より

とのことで、ライター業を営んでいない人の場合は、原稿執筆による収入があっても、事業所得とはいえないそうです。

一方で雑所得とは、先述した所得の10分類のうち、雑所得以外の9分類に該当しない物を指します。いわゆる『その他』というやつですね。「規定から外れるものが出てくるから、雑所得っていう、なんでも放り込める枠をつくっておこう」と考えられた分類です。

副業の所得は、事業所得がおトク?

副業で得た収入は、事業所得か雑所得に 分類されるわけですが、「まぁ、どっちでもいいかな。よくわからんし……」と思うのが普通の反応です。

でも、本当にどっちでも良いのでしょうか。年間の副業収入が20万円を上回るという前提で、全力で事業所得をお勧めします。その理由は、事業所得の方が得をする可能性が高いから。どんなトクがあるかというと……

最大65万円の青色申告特別控除が受けられる

副業で得た収入を事業所得として計上すると、青色申告の際に最大で65万円の青色申告特別控除を受けることができます。

あおいろしんこくとくべつ……とか言われても、勉強していない人にはよくわかりませんよね。超絶平たくいうと、副業での所得を65万円まで少なく申告できるんです。残念ながら、65万円もらえるわけではありません。

乗りかかった船なので、参考数字を出してみますね。

副業の事業で得た総収入が500万円だったとしましょう。副業で500万円っていうのが無茶な話ですが、そこは少しでも見栄を張りたいというか、青色申告特別控除の威力を知って欲しいからです。

そして経費が230万円としましょう。副業の職種がライターだとして、パソコンを書いますよね。できれば高性能で、軽くてバッテリーが長持ちするやつが。取材記事を書くのでテープレコーダーが必要です。できればコンパクトで良い音声で拾って聞けるやつが。写真撮影もすることになったので、カメラが必要になりました。せっかくなのでフルサイズの一眼レフにして、レンズは広角とズームを1本ずつ。移動するのに交通費が必要ですよね。しかも遠方だったので新幹線に乗りますし、宿泊も必要になったのでビジネスホテルの費用も。紙とペンも必要ですし、テープ起こしのためにイヤフォンが欲しくなって、ついついハイレゾ対応のワイヤレスにしましょう。

そんなこんなで230万円くらいが経費となったわけです。副業のくせにずいぶん稼いだけど、経費もたくさん使ったなーとか思っていたら、確定申告の季節がやってきます。確定申告のあれこれは、書きかけですがこちらの記事を。

確定申告には、白色申告と青色申告の2種類があります。まずは控除のない白色申告の場合を考えてみました。

課税される所得金額……5,000,000円(副業における事業収益)-2,300,000円(副業における経費)=2,700,000

ここに所得税がかかるのですが、所得金額が『195万円超330万円以下』の場合は、税率10%をかけた金額に課税と決まっていて(詳しくは国税局のホームページをどうぞ)、かつ控除額が97,500円というのも決められています。よって

所得税額:2,700,000×10%-97,500円=172,500

172,500円の所得税を納める必要があるとわかりました。

続いて青色申告の場合を考えてみましょう。

課税される所得金額……5,000,000円-2,300,000円-650,000万円=2,050,000

白色申告との違いは、所得金額から青色申告特別控除による65万円をさっ引いたところ。よって所得税として納める金額は……

所得税額:205万円×10%-97,500円=107,500

107,500円が所得税として納める金額だとわかりました。白色申告の172,500円に対して、青色申告では107,500円。その差額は実に65,000円もあるのです。65,000円あったら、何に使いますか?ソシャゲに思う存分課金しても大丈夫なんです。

損益通算ができる

ついでに記載しておくと、青色申告では損益通算という技が使えるようになります。ソンエキツウサン! つまり何かというと、副業による事業所得でマイナスが出た場合、他の所得とごにょごにょして、総所得金額を少なくすることです。例えば副業であれば、本業の会社からもらっている給料、給与所得があります。給与所得に対しても所得税がかかっていますが、この所得税を少なくできるというわけ。

損失の繰越控除ができる

ついでのついでに記載しておくと、副業の事業所得がマイナス、赤字になった場合、損益通算しても控除しきれない金額部分を、翌年以降最大3年間まで繰越すことができます。

ここもざっくりいうと、副業の初年度で大きな赤字が出た(……出せた)場合、その年と翌年以降の所得金額から控除する=所得税を抑えることができるんです。

だから副業の収入は事業所得にするのがおトク

ということで、青色申告はトクすると理解していただけましたね。話を戻して、副業の収入が事業所得をお勧めするのは、青色申告をするためです。

青色申告でトクをするには、副業の収入を事業所得にしなくてはなりません。雑所得にカテゴライズすると、青色申告を認めてもらえなくなるんです。世知辛いですね。

所得税をズルすると、逮捕されちゃう

損益通算について知識を得ると、副業を実践している人にしたら、ひとつの妙案が浮かびませんか。本業の給与をもらいながら、副業は経費をたっぷり計上して赤字にする。

覚えたての損益通算を発動することで……払いすぎた所得税が還付されるというミラクルです。わたしのような愚民で思い浮かぶわけですから、青春時代を勉強に捧げた賢人はとっくに実践しています……というコラムを息抜きに書いてみました。

経営コンサルタントという、正直なにをしているのかわからない仕事で生計を立てる人がいます。経営のコンサルティングをするわけですが、きっと彼らがいると、会社経営に成功するんでしょうね。さしずめ、会社経営のプロの先生・師匠といったところ。経営者というだけですごいのに、さらに上をいく存在ですから、それはそれは頭が良いわけです。

2010年のこと。経営コンサルティング会社『株式会社グローバルワークス』の代表取締役本多弘樹(当時34歳)は、顧客に対してスペシャルなソリューションを提供しました。本多弘樹の必殺技『ソンエキツーサン』によって、およそ1年半という短い期間にも関わらず、2531万円を生み出したのです。しかも、まったく労働をせずに。なんというイリュージョン。そのカラクリはこうです。

本多弘樹の顧客に対して、副業を実践(架空)させ、赤字(架空)で確定申告をさせ、損益通算によって本業の給与所得に対する所得税を軽減させたのです。さらには税理士資格を持たないまま、顧客13人分の確定申告書を作成したとか。バレなければ、ミラクルなソリューションでイリュージョンでアプローズです。しかも手の込んだことに、顧客の得意分野にあわせて『スポーツインストラクター』『グラフィックデザイナー』『塾講師』など、副業の種類を変えていたそう。

まぁ、結果として所得税法違反で逮捕されましたけどね。執行猶予が4年つきましたが、懲役18ヶ月と罰金600万円の判決。悪いことはするもんじゃありませんね。こつこつ副業に勤しむのが良さそう。

副業ブームの火付け役(?)、働き方改革とは

副業が流行ってるわけですが、どうしてこんなにも騒がれるのでしょうか。副業という言葉は昔からあったわけですが、この数年でやたらと耳にします。

どうして今さら副業? 理由のひとつに挙げられるのが、安倍内閣が掲げた『働き方改革』でしょう。正確には、安倍内閣が掲げた『一億総活躍社会の実現』という宣言に基づきます。

ニッポンを元気にする、一億総活躍社会とは

安倍内閣が発足したのは2006年9月が最初。2014年のクリスマスイブからを第三次安倍内閣(安倍政権)と呼び、翌2015年10月に第一次構造改革として、『一億総活躍社会の実現』を目玉プランとして宣言しました。

少子高齢化が進む日本において、50年後も人口1億人を維持して、家庭や職場、地域で誰もが活躍できる社会を目指すプランです。具体的には、経済成長、子育て支援、社会保障の安定を掲げています(3本の矢なんて言ってます)。

さらに具体的にしてみると……経済成長にておいては、『希望を生み出す強い経済』により、東京五輪が開催される20年頃にGDP600兆円達成。子育て支援においては、『夢をつむぐ子育て支援』で、希望出生率を1.8(現在は1.4前後)まで回復。社会保障については、『安心につながる社会保障』により、団塊世代が70歳を超える2020年代に、介護離職ゼロの実現を目指しています。

働き方改革はどこにいったかというと、2015年10月29日に開催された『一億総活躍国民会議』および続編で、以下の8つが『一億総活躍社会』を実現するプランだと発表されました。

  1. 成長と分配の好循環メカニズムの提示
  2. 働き方改革
  3. 子育ての環境整備
  4. 介護の環境整備
  5. すべての子どもが希望する教育が受けられる環境の整備
  6. 「希望出生率1.8」に向けたその他の取組
  7. 「介護離職ゼロ」に向けたその他の取組
  8. 「戦後最大の名目GDP600兆円」に向けた取組

働き方改革って、何してくれるの?

プランの二つ目にあるのが、『働き方改革』です。具体的には何を進めようとしているかというと、『同一労働同一賃金の実現』『長時間労働の是正』『高齢者の就労促進』という3大課題解決に臨もうとしています。それぞれを簡単に解説しますと……

同一労働同一賃金の実現:非正規雇用の待遇改善を図るため、ガイドラインの策定等を通じ、不合理な待遇差として是正すべきものを明示。また、その是正が円滑に行われるよう、労働関連法の一括改正。
長時間労働の是正:仕事と子育ての両立、女性のキャリア形成を阻む原因。法規制の執行を強化するとともに、労働基準法については、36(サブロク)協定の在り方について再検討を開始。
高齢者の就労促進:65歳以降の継続雇用延長や65歳までの定年延長を行う企業等に対する支援等の実施。

みたいなことを掲げていました。そして2017年4月に提出された『働き方改革実行計画』で、9分野の改革が打ち上げられたわけです。

もっとも2017年10月に衆議院選挙が行なわれて自民党が圧勝したこと、以降の森掛問題などの疑惑が続いたことで、うやむやになるんじゃないかとか思ってます。

上記が働き方改革の重点9分野です。もっと詳しく知りたい方は、こちらの『働き方改革実行計画』でも見ておいてください。

副業・兼業の推進とは

このブログ、ライターによる文章作成のあれこれを書いていくはずだったのですが、なぜか社会科の勉強みたいな記事になってしまいました。……やっと本稿の本題である、副業の話に戻ってきますよ。

『一億総活躍社会の実現』に向けた『働き方改革』によって、どうして副業が流行り出したのか。『働き方改革実行計画』重点9分野にある、『柔軟な働き方』というやつが、副業に関係してくるんですね。内閣の資料によると

副業・兼業の推進に向けたガイドラインや改定版モデル就業規則の策定
副業・兼業を希望する方は、近年増加している一方で、これを認める企業は少ない。労働者の健康確保に留意しつつ、原則副業・兼業を認める方向で、副業・兼業の普及促進を図る。副業・兼業のメリットを示すと同時に、これまでの裁判例や学説の議論を参考に、就業規則等において本業への労務提供や事業運営、会社の信用・評価に支障が生じる場合等以外は合理的な理由なく副業・兼業を制限できないことをルールとして明確化するとともに、長時間労働を招かないよう、労働者が自ら確認するためのツールの雛形や、企業が副業・兼業者の労働時間や健康をどのように管理すべきかを盛り込んだガイドラインを策定し、副業・兼業を認める方向でモデル就業規則を改定する。
引用:働き方改革実行計画

と表現されています。

「副業・兼業をしたいという人は増えているけど、会社が認めていないよ。でも副業や兼業にはメリットがあるから、企業側に社員の副業や兼業を認めるように指導していきたいんだ」ということです。

どうして政府は、副業・兼業を勧めるのか

でもどうして、安倍内閣は副業・兼業を勧めているのでしょうか。日本の国際競争力が弱まっているから、もっと馬車馬のように働かせたい? 個人の収入が増えれば、税収が上がっていろいろな問題が片付く?

税金の件は目論見としてありそうですが、微々たるものでしょうし、まどろっこしいことをするなら、消費税率引き上げを強引に通してしまうでしょう。

政府が副業・兼業を支持するには、日本の置かれた労働環境・労働力人口の課題があるようです。労働力人口とは、労働に適する年齢以上で労働の意思と能力を有する人の数のこと。就業者と完全失業者を合わせた数が、労働力人口としてカウントされます。

日本の人口が減少している、かつ超高齢社会に突入したのは周知のことです。これに伴って、労働力人口の減少が社会問題になっており、現状のまま年月が過ぎると、致命的な国力減退の要因となります。では人口を増やして、労働者が減らないようにしたら万事OKじゃないか、と。

出展:総務省統計局

ところが日本の人口推計をみると、どうがんばっても労働力人口が増えるとは思えません。むしろ右肩下がりに減っていく未来しか描けないわけです。だからこそ、労働力人口確保に向けた「働き方改革」が必要というわけ。

副業・兼業推進の本当の理由は?

労働力人口が増えないから副業? というのにはもう少し理由があって、「テレワークは時間や空間の制約にとらわれることなく働くことができるため、子育て、介護と仕事の両立の手段となり、多様な人材の能力発揮が可能となる。副業や兼業は新たな技術の開発、オープンイノベーションや起業の手段、第2の人生の準備として有効(引用:働き方改革実行計画)」と考えているそうです。

もっと裏読みすると、このままでは日本企業および働いている人の未来は明るくありません。人口が減っていくわけですから、あらゆる物やサービスの消費者が減るんですから。企業としては雇用の維持が困難になる、もしくは賃上げが苦しくなります。だったら働き手側が、雇用されている会社に頼らず、自分の力で収入を上げていこうよ、ということなんでしょう。

もっと深読みすると、例えば昨年くらいによく目にしていたんですが、ヤフー株式会社が副業を推進しているという記事(画像引用:THE LANCERがあります。

紹介されている方は若手で、「自分の力が社外で通用するか試したい」という立派な心がけをなさっています。彼は該当しないですが、ヤフーという会社のことをあれこれ考えてみると、副業を推進している理由はもっと闇が深いように思えるんです。

ヤフー、つまりYahoo! が誰もに知られるようになったのは、インターネットの普及と多くの人がパソコンを持つようになったから。

当時のインターネットにつながるツールとしては、スマホやタブレットではなく、パソコンだったんです。Yahoo! という巨大なポータルサイトを構築し、多くの人がアクセスしました。事業が急激に伸びているから、ヤフーは社員をたくさん雇います。パソコンでアクセスするユーザーに向けて、有益なコンテンツを出しまくったわけです。

当時に活躍していた社員も、いまでは40代や50代になっているでしょう。人間は悲しいもので、誰もが歳を重ねるのに、誰もが新しいものを受け入れたり、時代についていけるわけではありません。ヤフーという巨大企業においても、働いている人の何割かは、今の時代に合ったパフォーマンスを上げるのが難しくなっているのではないでしょうか。

現代はパソコンよりも、モバイルの時代です。20年前からヤフーを支えていた優秀な人の中には、残念ながらスマホシフトできない人もいるはず。彼らはこの先、給与に見合ったパフォーマンスを上げ続けられるのでしょうか。成果を出して、給与を上げていけるのでしょうか。きっと難しいでしょう。

しかし功労者たち。彼らの人生を狂わせないためにも、副業で収入アップという道を残したのではないかと推察します。

まぁ実際には、創業時から副業を解禁していたそうなので、半分くらいは間違っているかもしれませんが。

お伝えしたかったのは、副業解禁によって、(わたしのような)ロートルたちに会社以外で収入アップする手段を提供できるようになるということ。政府も当然、企業の苦しい懐事情や未来のことを見据えているのでしょう。

副業と複業と兼業とパラレルワークの違いは

副業が政府によって推進される理由について、長々とご紹介しました。ここでひとつ気になったのですが、政府は『副業・兼業』と言ってますね。ふたつに分けているのですが、それぞれどういう意味なのでしょうか。違いはあるの? そういえば『パラレルワーク』なんて言葉もあります。副業を英語にしたらパラレルワーク? 違いますね。さらには、『複業』って表記するケースもありました。他にも『ダブルワーク』なんて言い方も。文章のブログらしく、ここで語句について考えてみます。

副業という語句の意味

冒頭で『副業』の意味については紹介しました。ざっくり振り返ると「本業を持っている人を対象にした言葉で、本業とは別に収入を得るために働くこと」です。本業以外で収入を得る手段ですから、副業の種類・職種は無限にあります。

複業という語句の意味

では複業とは何を指すのでしょうか。

複数の本業を持つこと。副業のような片手間仕事としてではなく、生業として別の業種を二つ以上兼務すること。
引用:コトバンク

なるほど。複業とは、本業が複数あることを意味しているようです。確かに漢字をバラしてみると、複数の複と生業と書いてありますね。

副業との違いは、本業との差分を考えると良さそうです。副業であれば、あくまでサブという扱いで、労力や所要時間は本業に圧倒的な比重があります。しかし複業の場合は、本業と同程度の労力や時間をかけることが想像できました。

また得られる収入においても、副業の場合は本業を超えることは少なさそう。逆に複業であれば、本業と同等以上の収入を手にしていても成り立ちます。

とはいえその比率に明確な定義はありません。本業の片手間でやっているのが副業、本気でやっているのが複業と考えておきましょうか。そもそも複業の場合は、本業という概念がないというか、どちらも(どれも)本業である状態を考えるのが妥当です。

兼業という語句の意味

本業のほかに他の事業・仕事を兼ね行うこと。また、その事業・仕事。「会社勤めと塾の教師を兼業する」
引用:goo辞書

なんだか残念な気持ちになりました。副業や複業との違いがわからない……。いろいろと調べてみましたが、正確で明確な定義はなさそうでした。

ただ『兼業農家』という言葉があるように、何かを兼ねている状態だと考えられます。もう少し突っ込む&解釈すると、本業以外に事業を行なうことと言えそうです。会社員でありながら、農家を経営している状態。家庭菜園は違いますよ。

または、喫茶店を営みながら、同じ敷地のなかで古着屋を経営していたら、これは喫茶店と古着屋の兼業と言えそうです。

複業との境目は見えませんが、副業との違いは事業と呼べる程度に本腰を入れているか。つまり、複業と兼業は同じと考えても差し支えないでしょう。

パラレルワークという語句の意味

パラレルワークという言葉が流行り出したのは、いまから5年くらい前からでしょうか。徐々に言葉が浸透して、ちょっと進んだ人や粋な働き方をする人が、パラレルワーカーとして目立ち始めました。

ところでパラレルワークって、副業や兼業と何が違うのでしょう。単に格好つけて英語にしてみただけ?調べてみると……やはり明確な定義がありませんでした。そこでまず、英単語を分解してみるところから。

平行であること。また、そのさま。「パラレルな直線」「二つのストーリーがパラレルに展開する」
引用:goo辞書

パラレル=平行であること。SF好きの人でしたら、パラレルワールドという言葉にワクワクするでしょう。今いる世界と平行して、別の世界がある。その世界には自分と同じ人が存在するかもしれないし、まったく別の人間(と言えるのかわかりませんが)が生活をしていて……。

同じように、パラレルワークですから、仕事が平行して存在する状態を指します。仕事が平行って??? 同時平行でビジネスをしている状態のことです。複数の収入源となるビジネスがある、ひとつの仕事に依存しない、囚われない働き方を意味します。

副業との違いは、複業の解説にあった通りで、お小遣い程度の収入を得る仕事ではなく、本業と同等のビジネスを実施していることです。

本業と同等という言葉自体が間違っているような、2つ以上の仕事を同程度に取り組んでいるのがパラレルワーク。メインの仕事もサブの仕事も区別がありません。

またパラレルワークと同じような登場シーンで、パラレルキャリアという言葉が使われることもあります。

こちらも正確に定義された意味はありませんが、複業的な意味合いよりも広い定義になることがしばしば。パラレルワークや複業は、2つ以上のビジネスをしている状態を言いますが、パラレルキャリアの場合はビジネスに限定されないことが多いのです。

いわゆる本業としての会社勤めをしながら、NPO法人に所属して仕事をしている場合。NPOでの働きは無報酬の場合が多いですが、本人の生きがいであったり使命を感じて取り組んでいる状態は、パラレルキャリアと呼ばれることも。似たような意味合いで、プロボノという言葉もあります。

プロボノ(Pro bono)とは、各分野の専門家が、職業上持っている知識・スキルや経験を活かして社会貢献するボランティア活動全般。また、それに参加する専門家自身。
引用:wikipedia

本業の会社が複業や副業を許可していない場合、またはプロボノとして参加している団体に資金力がない場合において、専門的スキルを持った人材に無償で活躍してもらうパターンです。

副業の文脈で考えると、ついつい収入アップに目が行きがちですが、自分の力や価値を無償で提供し、世の中を良くしていこうという取り組みですから、人間の承認欲求を満たすにはもってこいの働き方でしょう。

副業・複業のやり方は

副業や複業の定義について、ながながと解説してきました。ここからはやっとこさ、副業・複業のやり方など具体的な話に移っていきます。

副業ならこうやって始められる

まずは副業のやり方から考えてみましょう。ここで副業と複業を分けたのには、語句の解説をしてきたように、両者に明確な違いがあるからです。ある意味で簡単に始められる、副業についてから解説していきます。

副業の始め方といっても、実に簡単です。本業とは別の手段で収入を得ればいいのですから。会社帰りに近所のコンビニで1〜2時間アルバイトをしてみてください。はい、立派な副業です。

時給1,200円だとして、1日2,400円。週に5日勤務を続ければ、月給48,000円です。本業の月給を5万円近く上げようとしたら、どんな頑張りと評価が必要でしょうか。昇給が年に1回の会社であれば、けっこう頑張り続けないといけませんね。ところがコンビニでアルバイトをしたら、その月から収入が5万円近く増えることに。

つまり副業を始めるのは、誰でもできる簡単なことなのです。もちろん収入を得る手段ですから、コンビニでのアルバイトに限りません。副業の手段はいくらでもありますし、中には在宅ワーク、つまり自宅にいながらできる副業もあります。副業の種類については、後ほど詳しく紹介していきますのでここでは割愛。

複業の始め方はちょっと難しい

副業は簡単にスタートできるのですが、複業となると少し難易度が上がります。まず大前提として、本業と同じ労力をかける収入獲得の手段です。投下する時間も本業と同じ程度は必要でしょう。

となると、本業で1日8時間働いている人であれば、複業にさらに8時間。つまり1日16時間の労働が必要になる計算です。残業が発生するのでしたら、20時間の勤務になることも。通勤や食事などを加味したら、睡眠時間はどこにいってしまうのか。

さすがに人間ですから、24時間働くことはできません。となると複業している人は人間ではないのでしょうか。いいえ、わたしたちと同じ人間ですから、1日24時間勤務を続けているわけではありません。一人の人が働ける時間は、限りがあります。そこで複業の実践者は、1社での勤務時間を調整していることが多くなります。

A社では月曜と火曜に勤務して、B社では水曜と木曜と金曜の勤務といった具合です。この分け方は個人によって異なりますので、なかには午前中はA社で午後はB社というケースもあるでしょう。

どちらにしても、複数の会社に雇われている状態ですから、双方の企業から許可を得なくてはなりません。

また社会保険はどちらがいくら負担するのか、といった込み入った問題も発生します。働き方改革の文脈で議論されているひとつに、残業時間の管理というものがあります。複業の場合でも残業時間の上限があり、2社なら2社での残業時間を合算して労働時間の管理をしなくてはならないのです。

当然、残業をしたら残業手当が発生します。この手当には割り増し賃金が発生することは、皆さんもご存知でしょう。簡単に計算式を紹介しますと……

  1. 時間外労働:1週40時間または1日8時間を超える労働
  2. 休日労働:週1回の休日に行った労働
  3. 深夜労働:22時から午前5時までの間に行った労働
  4. 時間外労働1時間につき、時間単価の125%
  5. 休日労働1時間につき、時間単価の135%
  6. 深夜労働1時間につき、時間単価の25%

と上記の割増率が適応されるわけです。しかも時間外労働には休日や深夜の割り増し手当が併用されるので

という、収入を増やしたい働き手には美味しい状態になります。逆に企業としては人件費が高騰しすぎるきらいがあるわけで、しかも、複業をしている従業員に対しては、自社での働きではない労働時間による残業が発生するのです。これではなかなか、複業を許可する企業は出てきませんね。

副業・複業のメリット

副業にしろ複業にしろ、始めるまでの難易度に差はありますが、それぞれにメリットがあります。メリットがなければ、誰も始めませんからね。

副業をするのは、何がメリットか

副業のメリットはとてもわかりやすいです。ずばり、お金。収入のアップが何よりの成果物でしょう。ここに異論がある人はいないですよね? お金を貰わないで良いのでしたら、副業という形にこだわる必要はありません。無償という意味でのボランティアをすれば良い。仮に営業職の人がボランティアで、他社の商材を営業してあげれば良いわけです。

でも、せっかく労働をするのですから、対価として報酬を得たいと思うのは人の性。誰も否定できることではありません。

ところがお金だけが副業のメリットかというと、そうでもありません。本業ではできない仕事、先の例で営業職の人が、副業でカメラマン・フォトグラファーになった場合を考えてみましょう。カメラが好きで写真撮影を趣味としている人は、世の中に大勢います。さらに本業は企業の営業職という人を見つけることは難しくないでしょう。

でも営業職ですし、あくまで趣味レベルの撮影テクニックですから、本職のフォトグラファーになるのは難しい。フォトグラファーとして生活を維持しようと思ったら、毎月数十万円を稼がなくてはなりません。

ところが最近の写真撮影単価は下がっていて、1現場で数万円前半という仕事もザラ。特にフリーランスのカメラマンであれば、突然の撮影依頼に応えられるというメリットから重宝されており、前日に「大阪で撮影をお願いしたい」なんて声がかかることもしばしばです。

仕事がないときもあるわけで、実に不安定な働き方。豊富な経験とコネクションがあれば、安定的な仕事を期待できます。素人に毛が生えた程度であれば、なかなかお声がかからないプロフェッショナルの領域です。

それでもカメラマンになりたいのであれば、本業で生活の基盤を維持しながら、安価かつスポットの依頼で撮影をする副業の働き方にメリットを感じませんか。

仮に1現場数千円の報酬でも、自分の好きなことを仕事にして、かつサラリーマンの安定を捨てない働き方。お金を稼ぐことに加えて、本業ではできない仕事にチャレンジできるのも、副業の大きなメリットと考えられるでしょう。

複業をするのは、何がメリットか

複業のメリットとなると、収入だけではない理由が考えられます。もちろん、収入が増えるかもしれない、というのは大きなメリットです。

ただし先述したように、複数の企業での勤務時間をフルタイム以外に調整した場合、それぞれから得られる収入は月給満額とはいかないでしょう。もしかしたら1社でフルタイム勤務する方が、月給は高くなるかもしれません。

スペシャリティのある人材であれば、勤務日数は2/5(週2日)なのに、給料は3/5(週3日分)ということもあり得ます。2社での複業だとして、週5日勤務でありながら収入は6/5(週5勤務より1日分多い)になる可能性もありますね。このような特別な人でしたら、複業は収入面で大きなメリットとなります。

収入以外にもある、複業・副業のメリット

では収入以外で複業のメリットとはどんなものがあるのでしょうか。考えられるのは、仮に同じ業務であっても会社が異なれば、進め方やルールに違いがあります。

会社の数だけルールがあるわけですから、どちらが正解ということもありません。様々な会社で経験を詰めることは、後のキャリア形成で強みとなってくるでしょう。

または同じ職種でも業種が違えば、対峙する相手が変わります。知識の幅が広がりますし、人脈の増え方も異なります。これから先の世の中では、人脈が物を言うかもしれません。とすれば、多くの業界・業種・企業とコネクションを持つことは、個人の価値を高めることにつながります。

さらに個人のキャリア形成および収入源が、ひとつの会社に依存しないというメリットも大きいです。A社の業績が悪くなっても、B社は活況かもしれない。1社で首になっても、片方の会社で雇われ続ければ、生活が破綻するリスクは下げられます。

終身雇用が崩壊して久しい日本において、自分の価値を高める、または生活を守るためにも、複業に挑戦するメリットは大きいといえるでしょう。

副業・複業のデメリット

物事にはメリットがあれば、デメリットも存在するのが世の常。副業にしろ複業にしろ、デメリットといえる側面があることも事実です。副業・複業における最大のデメリットは、時間管理の難しさではないでしょうか。

本業(1社での仕事)だけの働き口であれば、仕事時間のすべてを1社のために費やせます。ところが副業・複業の実践するのであれば、本業以外の仕事に使う時間が必要になるわけです。仮に労働時間が一社依存と同じだとしても、切り替えが上手くない人には困難がつきもの。さらに職種が異なるとなれば、ラーニングコストもバカになりません。変化の激しい業界に属する場合でしたら、そのコストは単純に2倍以上。人間関係の悩みを抱えがちな人であれば、それも2倍以上の労力を割かなくてはなりません。

ときには片一方の仕事をしているときに、別の仕事の緊急対応を迫られることがあるかもしれません。打ち合わせの時間が重なってしまえば、どちらかに調整をお願いする必要も。片方ばかりに比重を置けば、別の会社からは「うちよりも、あっちを優先してる」と白い目でみられることは必至です。

現にわたしの会社にも複業をしている社員がいますが、彼に対する社内の理解はまだまだ低いと言わざるを得ません。わたし個人にフォーカスしても「副業で稼いでるからいいよね」と嫌味を言われることも。

副業や複業に取り組むにあたり、時間管理や人間関係という大きな壁が立ちはだかるのです。まだまだ複業・副業の理解が得られていない世の中ですから、なかなかに高いハードルだと考えられます。

企業目線で考える、副業・複業のメリットとデメリット

個人において、副業・複業のメリットはたくさんありました。同時にデメリットと考えられる部分も存在します。一方で企業側から見ると、副業・複業におけるメリット・デメリットは何があるのでしょうか。副業ブームといえる盛り上がりを見せる中で、会社や経営者が考えている副業・複業についても触れてみましょう。

複業・副業を禁止するのは時代遅れ?

ロート製薬やカルビーといった、いわゆる大手企業においても、副業解禁の波がやってきました。大企業ばかりではなく、むしろ先に複業・副業に目をつけたのは、設立から数年程度のベンチャー企業が多かったように思います。

先に紹介したヤフーの他、フリマアプリで知られる『メルカリ』や「社内のコミュニケーション活性化」をテーマにソフトウェアを提供する『サイボウズ』などが有名ですね。

また3年ほど前に話題になったのが、『専業禁止』を掲げる株式会社エンファクトリー。オンラインショッピング事業展開する同社は、「社員の半数以上が、別の働き口を持っている」そうです。

大企業こそ副業を推奨せよ!?「専業禁止」を掲げるエンファクトリーの成果。
引用:CAREER HACK

非常に先進的な取り組みを3年以上前から実践していたのですから、ちょっと驚きです。わたし自身も数年前にエンファクトリーを取材させていただいたことがあります。引用した記事にも登場なさっていますが、副社長自らが複業をしているというから驚きです。

しかし一方で、実態として多くの企業が副業を禁止しています。リクルートキャリアが中小企業庁からの依頼で調査した『平成26年度兼業・副業に係る取組み実態調査事業報告書』によると、副業を許可していない企業が96.2%、容認している企業はわずか3.8%、推奨している企業はゼロという散々たる結果でした。

ただ後の調査によると『正社員の副業、48.1%の企業が容認!?【働き方新時代の実態調査】』という結果もあります。もっともこちらの調査は、クラウドソーシングサービスを展開するランサーズが主体なので、必然的に副業を許可している企業が多くなることは予想できるので、参考程度にとどめておくのが良いでしょう。

また情報ソースは同じくランサーズですが、『副業・兼業を行う人過去最高の744万人に』というNHKニュースがあったのは2018年4月以降。確実に副業・複業を許可する企業が増えていると考えられます。

複業・副業は、優秀な人材採用に有利

企業にとって一番のメリットと考えられるのが、採用活動におけるアドバンテージと対象者の拡大ではないでしょうか。単純に、複業・副業を禁止している企業と、推奨している企業であれば、同じ条件であれば容認企業を選びたくなるもの。また自社だけの専業者を求めるより、複業・副業をOKにした方が「副業を禁止している会社には入らない」という候補者を取り逃がす心配がありません。

実例として『株式会社メルカリ』においては、執行役員である掛川紗矢香氏が以下のような発言をしています。

「優秀な方は短時間でも効率的に成果を出せる」「副業禁止規定は、優秀な才能を摘みとってしまっている」

実際にメルカリでは、従業員の副業が推奨されているのです。同社で働く社員には、副業サイト運営や書籍執筆、イベント登壇などで収入を得ている人が多いそう。

また『株式会社エンファクトリー』においては、「専業禁止」を謳った結果、多数のテレビ・新聞・Webメディアでも取り上げられ、興味を持った人材からの応募が急増したそうです。

優秀な人材確保の選択肢を増やすためにも、複業・副業を許可する動きは活発化しています。ちなみに採用時だけではなく、すでに雇用している優秀な社員の流出防止にも一役買いそうですね。

優秀な人材は各所から引き抜きの声をかけられることも多いでしょう。面白そうな仕事・会社であれば、または給与など条件が良ければ、心移りしかねません。そこで複業・副業を許可しておくことで、興味を持った他社と自社を並行する道を用意する。離職率の低下が期待できるのではないかと思うのです。

従業員のエンゲージメントが上昇し、結果として自社が潤う

従業員のエンゲージメントとは、会社に対する忠誠心というと気持ちが悪いですが、自社に満足して働いている状態のこと。複業・副業容認によるエンゲージメントの向上は、ふたつの視点で実現するのではと考えられます。

ひとつは、「自社が複業・副業を推奨している先進的な会社だ」というプラスの気持ち。先に挙げた中企庁の調査結果からも、副業を容認している企業は一部です。しかし働き手にとって複業・副業は魅力的。推奨している企業がニュースになるわけですから、世の中からの注目度が高い取り組みです。本人が複業・副業に挑戦するかとは別の論点で、会社に対してポジティブなイメージを持つ社員が増えると考えられます。

もうひとつに、副業を通じて自己実現を図ることで、個々人がイキイキと働けるのではないでしょうか。将来への不安がなくなる、収入が増えることでプライベートが充実する、本業だけでは関わらなかった人との接点・刺激を受ける……。

なかには趣味や興味のある分野を仕事にしてみたいと思う人もいるはず。彼らにとって副業は、自己実現に近く手段となります。週に一時間程度でも副業に勤しめば、楽しみや充実感を得て、従来以上に本業で成果を残してくれるかもしれません。あくまで可能性の話ですけど。

複業・副業でスキルアップ、自己研鑽の機会に

実は個人的に、これが一番のメリットだと思っているのですが、複業・副業を許可することで、従業員のスキルアップおよび経営視点を養うことに繋がります。また時間は有限ですから、生産性への意識も高まる。同じライフタイムの中で複数の仕事を手がけるわけですから、時間当たりの成果が高くなるはずなんです。あくまで可能性の話ですけど。

例えば本業が営業職で、副業でエンジニアリングを行なう場合。営業という仕事に直接の影響はありませんが、開発に対する理解が深まります。自社のエンジニアと共通の話題ができたり、言語について教えを請うたり。コミュニケーションの活性化に繋がるでしょうし、営業先へのアプローチ方法が変わるでしょう。

違う仕事を経験することで、新しいアイデアが生まれる可能性もあります。新しく見えるものでも、いまとなっては既存と既存の組み合わせであったり、何かのリプレイスというケースがほとんど。複業・副業を実施することで、アイデアの着想が豊かになると期待できます。

また本格的に複業を始めれば、本人が本業で担う役割(職種)だけではまかなえない仕事が発生するでしょう。経理・財務といったお金まわりの知識と実務が必要ですし、営業や宣伝・広報、制作関連の仕事も必要となります。ひいては経営について考えるようになり、自社においての目線も上がってくる。スキルアップと共に、考え方や視座を高く持つことにも繋がるのです。

副業禁止にも納得できる? デメリットについて考える

複業・副業を容認するメリットについて考察を述べましたが、反面のデメリットも忘れてはいけません。大きくは2つ、体力と情報管理におけるデメリットが考えられます。

複業・副業は、体力的にキツいかも……

何度も記載していますが、人の時間は有限で、1日当たり24時間と決まっています。同じ時間が流れるなかで、複数の仕事をするとなると、何かの時間を削らなくてはいけません。

人によって選択はことなりますが、睡眠時間であったり、休憩時間であったり、趣味の時間であったり。なかには本業の時間を削ってしまう、けしからん人もいるかもしれません。

睡眠時間や休養時間が充分でなければ、いうまでもなくいずれは体調面での悪影響が想定されます。体力のある・なしは個人差があるわけで、AさんはできてもBさんができるとは限らない。1日5時間睡眠で充分な人がいれば、8時間眠ってもつらい人もいるわけです。

また趣味の時間を削減することも、ゆくゆくはデメリットになる可能性があります。仕事と趣味、ワークライフバランスがどうのこうのというつもりはありませんが、ストレスから解放される術やリフレッシュの手段を失うことで、本業に対しても悪影響を及ぼすかもしれません。

いずれにせよ、働きすぎは良くないですし、メリットのひとつで挙げた『新しい発想』という、イノベーションの可能性が低くなりそうで怖いですね。

一番の不安は、情報管理や信用面でのデメリット

企業として細心の注意が必要なことに、情報管理が挙げられます。本業と複業・副業にカニバリ(カニバリゼーション)がある場合、自社の重要機密が流出する可能性も無視できません。新商品に関するアイデアが自社にあるのに、開発リソースの問題で実現できないというケース。往往にしてありますよね。わたしの会社でもたくさんあります。「エンジニアがイケてない」「生産ラインが貧弱」「管理部がお堅い役所のようで……」と嘆きの声が聞こえてきますが、複業先ではリソースが潤沢にあった場合。実現可能な複業先でサービスなり企画を形にしたくなるかもしれません。

また信用という側面でも不安なことがあります。そもそも取引先が複業・副業に反対している場合、「自分の会社以外に時間を使っているなんて、うちとの取引を本気で考えていない!」とおかんむりになられるかもしれません。そんな頭の固い企業は無視するとしても、たとえば社員の副業が『性風俗店』だったらどうしましょう。

取引先や株主がお店に行ったとき「あれ。君は●●社の事務をやっている……」なんてことになったら。まぁ、株主や取引先の人が風俗店に行っているわけですから、とやかく言われる筋合いはない(そもそも、風俗店が悪いとは思っていません。大好きです)んですけど、やっぱりちょっと気まずい。もしくは「あの会社の営業の女の子、ソープランドで働いてるんだぜ」なんて噂になると、会社にとって良いことは少なそうです。

法定労働時間にも注意が必要

もうひとつ注意点として紹介したいのが、先に軽く触れましたが、労働時間の問題があります。副業により、労働基準法で定める労働時間を超えてしまうことで、企業として罰せられる可能性もあるのです。

労働基準法では、1日8時間以内、1週間40時間以内の労働時間に収めるよう決められています。この労働時間は労働基準法38条1項によると、本業も複業も副業も通算でカウントされることに注意が必要。

例えば本業で1日7時間の勤務、副業で1日3時間の勤務をした場合、法定労働時間を超える部分においては、割増賃金の支払いが必要になるわけです。

副業・複業で稼げる金額

副業・複業を検討する人にとって、一番きになるのが「で、いくら貰えるの?」という金銭面でのメリットでしょう。当たり前の話ですが、副業で稼げる金額には個人差があります。参考までにいくつかの調査結果を探してみました。まずは民間企業の調査による、副業の収入についてみてみます。

民間企業調べによる副業の月収

株式会社ブラケットが実施した2013年調査(同調査結果より画像引用)によると19,916円が1ヶ月の副業で稼ぐ金額だとか。

調査時期が5年以上も前ですので、今よりも副業が珍しかった時代のデータかもしれません。珍しいというか、コソコソと副業する人が多かった時代といいましょうか。それにしても、月々2万円弱が副業の収入と。これが多いか少ないかは個人の判断になってきますね。


もうひとつ株式会社ブラケットによる主婦を対象とした2014年の調査結果(同調査結果より画像引用)を見てみましょう。

主婦が対象で一年経過すると、平均で35,827円に上がるんですね。もっとも本稿の定義では、主婦業の場合は副業に該当しません。また主婦の方が月額報酬が高くなるのは、本業がない分で時間のゆとりがあると考えることもできそうです。

あ。主婦業がサラリーマンより楽だと言うつもりはありませんよ。でも、副業での収入が月額19,916円と35,827円になるのは事実として受け入れてください。

先に挙げた調査は、どちらも2018年の現在から数年前に実施されていました。上記の調査結果は、2017年にエン・ジャパン株式会社が実施した『エン転職』ユーザーアンケート(同調査結果より画像引用)によるものです。

具体的な金額は表記されていませんが、1万円〜5万円未満の月額収入がボリュームゾーンということ。株式会社ブラケットの2つの調査の真ん中あたりか、それよりも少し多い可能性があります。なのでざっくり根拠なしですが……同調査によると、40,000円が副業で得られる平均月収としおきましょう。

次に引用してみるのは、ランサーズ株式会社が2017年に実施した働き方新時代の実態調査(同調査結果より画像引用)の調査結果です。

こちらで公表されているのは、総年収に占める副業収入の割合。もっとも多かったのは、総年収の10%を副業で得ているということ。ちなみに同じ2017年に発表された、正社員の平均年収は418万円だそう(転職サイトDODA(デューダ)調査より)。まぁ、ざっくりと年収で40〜50万円程度。月収にしたら3万円〜4万円といったところでしょう。

最後に引用してみたのは、同じくランサーズ株式会社が2018年に実施したフリーランス実態調査2018(同調査結果より画像引用)の調査結果の日経新聞記事です。

同調査によると、フリーランスの年収は平均165万円から186万円へと12%増加したそう。フリーランスと副業・複業は軸が違うじゃないかと思われるでしょうが、同社が試算するフリーランスの人口には、わたしたちが考える副業者が多分に含まれています。186万円という数字をそのまま副業の年収と仮定するのは乱暴すぎますが、増えているとは言えそうです。

クラウドソーシングで得られた副業の月収

各調査によると、副業での月額収入は数万円程度(しかも前半)という結果でした。ただしこれら数字に現われない数字がたくさんあると推察できます。たとえば競馬で稼いだ、FXや株で儲けた、ブログのアフィリエイトで定期収入を得ている……など。もしくはポイントサイトで稼いでいる人もいるでしょう。本稿では主にライター向けの情報を提供していますので、それらしい職種での副業データを引っ張ってみたわけです。

ここでもうひとつご紹介したいのが、副業者でもある筆者のケース。わたしはインハウスのライター・エディター 兼 なんでも屋として働きながら、副業で幾らかの収入を得ています。

こちらの記事では、ランサーズやクラウドワークスといったクラウドソーシングでの収入を公開してみました。

ある1ヶ月間での獲得報酬額ですが、クラウドワークスでは130,516円、ランサーズでは190,662円という結果。どちらのクラウドソーシングサービスが稼げるか、という調査ではなく、実際に副業で使ってみたらどうなるかを実験しました。

どちらのサービスでも1ヶ月で10万円以上、20万円近くの収入を得ることができたという結果。もちろんこれは、わたしの本職がライティング方面であることから、比較的高額な仕事を受けられたというラッキーもあるでしょう。ということで、これらの数字も参考までに「副業で10万円以上も稼げますよ」と頭の片隅に置いといてください。

ちなみにわたしは、他にも副業として収入を得ることがあります。たとえばカメラマン。これは完全に知り合いから頼まれるパターンですが、結婚式・披露宴(というか1.5次会の規模)で撮影を依頼されると、交通費を別にして20,000円から最高で50,000円をいただいたことがあります。5万円は本当にまれですが、アマチュアに毛が生えないレベルでも2万円くらいは貰える。

他にもメディアのコンセプトづくりのアイデア出しや会議に参加することで、一回あたり1万円から3万円くらいをいただきます。記事執筆であれば、1名の取材〜執筆までで平均3万円程度。セミナー登壇の場合は、謝礼として1万円〜3万円くらいが相場です。

と自慢したいわけではなくて、実際に依頼されるのは月に1回あるかないか。多い時には同じ月に複数の副業依頼をもらいますが、積極的に受けているわけではないのと、本業もそこそこ忙しいわけです。継続的に10万円を稼ごうとしたら、本稿のような長々とだらだらとした一円にもならない記事を書いている場合じゃありませんしね。

副業・複業をしている人

副業での稼げる額が人それぞれだとわかったところですが、実際のところどんな人が副業をしているのでしょうか。先に挙げた調査結果から判断しても、国内で数百万人以上は副業をしている計算です。

では副業をしている有名人って誰? と思ったのですが、いわゆる有名人は副業というよりも複業、パラレルワークですよね。ビジネス界でいえば、ホリエモンさんなんて多数のビジネスを手がけられています。経営に携わりながら書籍を執筆してベストセラーになっている人もいます。

わたし自身も副業をしているわけですが、いわゆる一般人で副業をしている人は、なかなか名前が表に出てきません。こっそりやっている人もいれば、特に名前を出す機会がないのでしょう。ということでちょこっとだけ調べてみました。

たとえばこちらの山本一郎さん(※)は、会社員でありながらアフィリエイターとして副業をなさっています。驚くべきことに、会社員でありながらアフィリエイト報酬が1億円を超えたこと。100,000,000円ですよ。会社員の生涯年収が2億円〜3億円の間と言われる時代において、副業で1億円。なんとも夢のある話です。
ブロガーで有名なやまもといちろうさんとは無関係

他にもアプリ開発を副業で実践しているというmioさんという方も発見。社会福祉士受験資格や児童指導員などの福祉資格を複数取得し、Webライターとして働きつつ、Webサイト・デザイン・BGM制作、アプリ開発などマルチで活躍なさっているそう。

もう一人、営業、SE、コンサルタント、購買、翻訳、CADオペレーター、秘書、などの職を経てフリーライターになったという水本愛さんという女性。フリーライターになる前は、事務系の仕事をしながら副業で月収13万円を稼いでいたそうです。

他にもこの記事でも紹介しているヤフー株式会社のデザイナーさんや株式会社エンファクトリーの副社長および社員さんなど、副業の実践者は世の中に溢れているのが実情です。この記事を読んでいるあなた自身、もしくは周囲の方々にも大勢いるのではないでしょうか。

副業・複業ができるサービス

副業で稼げる金額、副業を実践している人ときたら、いよいよ「副業を始めるなら、どんな方法があるのか」に入っていきます。

本業・副業を問わず、世の中には本当に多くの仕事があるわけです。本業だからできる、副業でやるのは不可能、なんて仕事は存在するんでしょうかね。もっとも会社が副業を禁止しているのであれば、副業でその仕事(というか会社)をすることは不可能なんですが。

さて、副業に選びやすそうな仕事を紹介しようと思うのですが、如何せん数が多すぎます。飲食店やコンビニなどのアルバイトを入れたら、業種業態の数だけ、増やそうと思えば店舗名の数だけ書き出せてしまうのですから。そこで本稿では、インターネットを利用した副業に絞って紹介してみます。

副業ができるWeb系サービスは、こんなに数多くある

副業の方法は山ほどあるとお伝えしました。接客業や株式投資、FX、アフィリエイト、ブログ(アドセンス収入)などなど、副業ブーム到来のずっと前から存在する稼ぎ方も、いまだに根強く残っています。

ところが近年、インターネットを利用した副業サービスも群雄割拠の様相となってきました。手始めに以下をご覧ください。

株式会社社食コレクションが公開した、副業業界全体をまとめた副業サービスマップ2017(同サイトより画像引用)です。ざっと数えた感じだと、56種類のロゴ=56サービスが並んでいます。マップに掲載されていないけれども、「あれも副業につかえるな」というサービスが思いつきますので、実際には100以上の副業サービスがありそうです。

インターネットで使える、副業サービス総まとめ

ここからはいくつか、インターネットで展開されている副業(に使える)サービスを紹介していきます。副業前提でつくられたサービスではない可能性が高いので、つまりは本業として利用することも可能。充分なクオリティを備えたサービスです。

副業サービス、Lancers(ランサーズ)

Lancers (ランサーズ)とは:ランサーズ株式会社が運営する、いわゆるクラウドソーシングサービスです。クラウドソーシングサービスの老舗で、日本で最初にプラットフォームを展開しています。総合型のクラウドソーシングサービスにおいて一番多くの仕事が流通しているのは、ビジネスの先駆けだけありますね。副業で利用している人が多い印象で、かくいうわたしも使ってみました。どれだけ稼げたかはこちらの記事をご覧ください。実はけっこう稼げました。仕事量が多いのと、裏っかわには高額の仕事もあるからです。サービス内で「本人確認」と呼ばれている手続きを済ますと、それまでは閲覧できなかった仕事依頼も見ることができます。自分で仕事を探さなくても、発注者側から相談や依頼がくることもあり、そうなるとしめたもの。頼んでくださったわけですから、わたしの何かに期待してくれてるのでしょう。納期や価格の交渉に応じてくれるケースが多く、『クラウドソーシングは安い』という通説を覆すような仕事がありました。副業でやってみるには悪くないんじゃないでしょうか。本業にしている人もいるようですが、海外暮らしや地方が生活の場だったら、やっていけそうです。

副業サービス、CrowdWroks(クラウドワークス)

CrowdWorks (クラウドワークス)とは:株式会社クラウドワークスが運営する、ランサーズと同じく総合型のクラウドソーシングサイトです。ランサーズより後に始めたくせに上場企業で、そういえば昔は緑色のロゴだったのに、ランサーズのロゴと同じく青になりました。似たようなサービスを出してくることが多く、なんだか金儲けが好きそうですね。ランサーズとの違いは……Webサイトや機能が圧倒的に使いやすい印象です。慣れてしまえばどちらでも良いのですが、ストレスが少ないのはクラウドワークスかもしれません。また受託ビジネスに力を入れているようで、発注主の間にクラウドワークス社が入る仕事依頼が届きます。そうなると、クラウドソーシングなのか? という気がしますけど、副業にしろ本業にしろ興味本位にしろ、高額の仕事をもらえるならかまいません。でも上場以来、赤字が続いていましたが、クラウドソーシングってやっぱり儲からないのでしょうか。

副業サービス、ココナラ

ココナラとは:株式会社ココナラが運営する、知識とスキルと経験を売り買いするサービスです。安価ではあるものの、匿名性が担保されて副業をしやすいサービスといえるでしょう。「似顔絵」「イラスト」「キャッチコピー」「口コミ」「料理レシピ」「書籍の紹介」「地域の名産・お土産」「英語が上手くなるコツ」などなど、どんなものでも自由に出品(スキルや知識を売りますよと宣言)することができます。ライターの皆さんであれば記事作成はもちろん、文章の書き方を教えますとか添削しますみたいな儲け方が可能かなと思います。が安いのでちょっと……

副業サービス、WoW!me(ワオミー)

WoW!meとは:株式会社クラウドワークスが運営する、知識・スキル・経験を売り買いするサービスです。クラウドソーシングの大手がやっている、クラウドワークスの傍というか、同サービスで網羅できていないところをまかないにいった印象。とはいえあまり力をいれていないようにも見受けられるので、WoW!meを使うならクラウドワークスを使うのでも良いのでは……。

副業サービス、pook(プック)

pookとは:ランサーズ株式会社が運営する、スキル・知識・経験を売り買いするサービスです。ココナラやWoW!meに似ていますが、クラウドソーシングサービスのランサーズと明確に違うのが、リアルで提供するサービスという点。たとえば「掃除」「料理」「自転車修理」「エアコン取り付け」「換気扇清掃」「ヨガ」「マッサージ」など、Webでは完結しない対面のサービスについて、インターネットでマッチングするつもりのようです。面白かったのが、サービス提供者が自分(発注者)の元へ向かっている様子がGPSで見られるところ。「まだ来ないな」「迷ってるのかな?」という心配はいらなさそう。クラウドワークス同様、あまり力を入れていないように見えますね。各種メディアで取り上げられているので、使っている人は増えていて満足度も高いのかな? 冒頭で引用した上戸彩さんのツイッターは、このサービスの紹介でした。

副業サービス、TimeTicket(タイムチケット)

TimeTicketとは:株式会社グローバルウェイが運営する、スキルや知識を売り買いするサービスです。前述の3つと同じですかね。と思ったら、少し違った。課金体系が提供するスキルに対する値付けではなく、「私の時間は30分で●●●●円です」となっており、つまり自分の時間を売るサービスのよう。副業で使うには面白そうです。あるスキルや知識を有す売る自分について、時間を切り売りするイメージです。30分から自分の時間を売却できるようなので、たとえば「ファシリテーションのプロフェッショナルである私が、会議に30分参加するので1万円」などの使い方ができそう。

副業サービス、shutterstock(シャッターストック)

shutterstockとは:自称「クオリティの高いアセット、ツール、サービスを利用できるクリエイティブプラットフォームを提供する、世界トップのテクノロジー企業」であるshutterstockが運営する、ストックフォトサービスです。プロのカメラマンが撮影した写真が売買されていますが、副業で写真提供もできる模様。ライターの皆さんであれば、取材用にカメラを持っていて、趣味として写真撮影をしている可能性もありますね。かくいうわたしもそうです。シャッターストックは海外のサービスのため、登録に審査が必要で、パスポートの写しを提出する必要があり、ちょっと敷居が高いかもしれません。

副業サービス、pixta(ピスクタ)

ピスクタとは:ピクスタ株式会社が運営するストックフォトサービスです。shutterstockと違って日本の企業なので、困った時にいろいろ相談に乗ってもらえそう。数あるストックフォトのサービスのなかで、純国産なのが安心ポイント。他にもアマナイメージズなどの国内サービスもありますが、ピクスタのほうが安価で提供される写真が多い印象です。実際にわたし自身、記事に挿入する写真としてピクスタを利用することも多いです。素人さんの撮影した写真だったとしても、シチュエーションが豊かであれば利用する価値は大。そういう意味で、副業というかお小遣い稼ぎ程度に利用しても面白そう。ただし著作権や肖像権には注意しましょう。

副業サービス、Blabo!(ブラボ)

Blabo!とは:株式会社Blaboが運営する、アイデア販売サービスです。商品の企画や商品名をアイデアとして提供するサービスとなっています。アイデアなのである意味、大喜利的に思いつきを投稿することが可能。採用されれば発注主から、お礼として実際に商品化されたアイテムが送られてくるよう。お金をもらえないので、本稿の定義では副業とは呼べないのですが、ヒット商品の企画に関わったり、名付け親になれるチャンスが……。名誉が報酬みたいなサービスですね。

副業サービス、ninne(ミンネ)

ミンネとは:GMOペパボ株式会社が運営する、ハンドメイド商品の売り買いが可能なサービスです。サービスサイトを見てみると、「商品」ではなく「作品」であると定義されています。よって、ハンドメイドの作品を売ることで、副業をかなえるサービスのよう。けっこう有名で、インターネットの力を使うことで、プロモーションが苦手な作家さんでも、全国各地、世界中に自分のハンドメイド商品を売ることができると人気が高いです。世界にひとつしかないハンドメイド作品なので、購入者は特別感を味わえるのでしょう。量産品ではない一品ものを、ネットを利用して売買できるというのが、画期的で面白いです。

副業サービス、nutte(ヌッテ)

nutteとは:株式会社ステイト・オブ・マインドが運営する、裁縫のサービスです。塗ってほしい衣服やぬいぐるみ、小物などのアイテムを、登録している縫製職人に依頼できるのが他のサービスと違うところ。オリジナルの裁縫類を欲しがる人にとっては、ありがたいのかもしれません。「実は裁縫が得意なライターなんです」という人でしたら、副業に使えるのではないでしょうか。ちなみにわたしは、裁縫の類が一切できないので使ってみての感想をお伝えできませんでした。誰か教えてください。

副業サービス、X-book

X-bookとは:株式会社サーキュレーションが運営する、ビジネス系職種のプロフェッショナルと企業をマッチングするサービスです。電話や訪問によるコンサルティングを提供することで、対価として報酬を獲得します。1時間単位でサービス提供できるので、副業にも使いやすいサービスといえるでしょう。1万人以上がサービス提供者として登録しているようで、その専門家は「マーケティング」「広報」「人事・労務」「事業開発・R&D」「店舗開発」「オペレーションノウハウ」「海外進出」「IT」「生産」「調達」「物流」「営業」「経理・財務」と幅広い分野での活躍が期待できます。

副業サービス、サンカク

サンカクとは:リクルートグループが運営する「仕事を辞めずに成長企業の経営にサンカクできる」というコンセプトで、いま勤めている会社に在籍したままで、別の企業やプロジェクトに参画できる副業支援サービスです。「人材の採用計画・方針」「経営戦略・営業戦略・海外展開の立案」「新規事業開発」「商品企画・マーケティング」「広告・宣伝・広報」「リーンスタートアップ」「ビジネスモデル構築」「R&D」「資金調達」「アプリ開発」といった分野においてコンサルティングを提供しますが、直接的な報酬を得ることはできません。プロジェクト参画後に報酬ありの契約に発展することで、対価を得られます。

副業サービス、ビザスク

ビザスクとは:株式会社ビザスクが運営する、x-bookやサンカクと近しい分野においての知見を提供する副業サービスです。「企画」「開発」「生産」「購買」「物流」「マーケティング」「営業」「アフターサービス」など幅広いジャンルでの副業が可能になっています。最低金額が設定されており、1時間あたり5,000円以上の報酬になるのが魅力。株式会社ビザスクによると、収入を得るための副業のみならず、自身のスキルアップや人脈づくりに活かし、キャリアアップに使えるサービスとのこと。

副業サービス、CODEAL

CODEALとは:コデアル株式会社が運営するIT人材向けの副業サービスです。IT人材とは「エンジニア」「デザイナー」「マーケッター」「PR」「ディレクター」が該当し、週末などを利用して月40時間程度の副業が可能となります。もともとはインターンに近い概念で、入社後のミスマッチ「こんなはずじゃなかった」をなくすための目的で展開されたようです。副業者は1ヶ月間のお試し入社期間を利用して、40時間分の収入を得られます。40時間終了後はお互いの相性がよければ、そのまま入社することも可能。最低時給が2,500円に設定されており、収入の目安がつきやすいのもありがたいところです。

副業サービス、flexy

flexyとは:株式会社サーキュレーションが運営する、エンジニアとデザイナー向けの仕事紹介サービスです。非常勤、非常駐案件を紹介してくれるため、副業としての利用が可能。主な業務は、アプリ開発やWebサービスのサーバサイド、UI/UXデザインといった案件が用意されています。週2〜3&リモートの仕事を紹介してくれるようなので、副業としてだけではなく、遠隔地で2つくらいの仕事をかけもちする本業としての利用もできそうですね。

副業サービス、Viibar

Viibarとは:株式会社Viibarが運営する、動画の企画・制作サービスです。動画配信まで対応しており、動画活用の総合支援をうたっています。動画制作のスキル、撮影や編集、上流工程の企画やマーケティングについての知見が活かせるようです。Facebookなどで流れてくる動画メディア「bouncy」を運営しているのもこの会社。正社員の募集をしていますが、動画制作側の知見があれば、フリーランスおよび副業として稼いでいくことも期待できそうです。

副業サービス、Crevo(Collet)

CrevoColletとは:Crevo 株式会社が運営する、アニメ動画制作に特化したプラットフォームです。クリエイター向けのサービスは「Collet」の名称で展開されています。3DCGやホワイトボードアニメーションまで、幅広いアニメ動画の制作が売りのよう。同社のディレクターがクライアントの要望に合わせて、動画制作チームを編成するようで、アニメーション動画のすべてができなくても、得意分野だけを手がけるという活用が可能です。

副業サービス、Skillots

Skillotsとは:エフ・プラット株式会社が運営するクリエイティブの才能や技術を活用できるプラットフォームです。同社では「クリエイティブな才能や様々な技術・知識などの「能力=アビリティ」を言語や地域を越えて流通させる市場」をプラットフォームで展開しているとうたっています。「イラスト、ホームページ、チラシ、ロゴなどのデザイン」「漫画制作」「筆文字」「動画制作」「楽曲制作」「ナレーション」「コラム執筆」「写真撮影」など、幅広いクリエイティブワークを提供することができます。「グラフィックデザイナー」「DTPオペレーター」「Webデザイナー」「カメラマン(スチル/ムービー)」「映像・動画編集」「作曲家」「サウンドクリエイター」「声優」「ナレーター」「コピーライター」「テクニカルライター」「記者」「コラムニスト」「SE・プログラマ」と多くのクリエイターを募集しているようです。

副業サービス、99designs

99designsとは:ワールドワイドで展開されている、ロゴやグラフィックデザインのコンペサービスです。コンペの特性上、自分のデザインが選ばれた場合のみ報酬を手にすることになります。「気に入ったデザインがない場合は返金する」と謳っているため、自分のデザインが認められない場合は無報酬になるのが不安ポイント。ただし世界中のデザイナーとのコンペディションとなるため、自分の力を試すにはもってこいのサービスです。本業で安定的な収入を得ているデザイナーの方々であれば、報酬目的ではないチャレンジに最適かもしれません。

副業サービス、Panda Graphics

Panda Graphicsとは:Panda Graphics株式会社が運営する、イラストレーター向けの副業サービスです。ソシャゲ(ソーシャルゲーム)で利用されるキャラクターのイラストを描くことで報酬を得られます。こちらもコンペ形式の利用が主なようで、必ず収入が得られるわけではなさそう。クリエイターの登録資格として、PhotoshopやCLIP STUDIO、Paint tool SAI等のデジタルでの作画環境と、基礎デッサンやイラスト制作技術のみ、を謳っています。上記があれば仕事に繋がると言っていますが、繋がる可能性がゼロではない、程度と考えた方がよさそう。

副業サービス、gengo

gengoとは:Gengo, Inc.が運営する、翻訳のサービスです。日本語+別の言語を操れる人であれば、高い時給制での仕事を得られそう。登録にはテストが必要で、翻訳(言語)スキルに応じて「standard」「pro」「Professional」に分けられます。ProとProfessionalが別なので、プロはプロフェッショナルの略称だと思っていたわたしは衝撃を受けました。レベルが最低とされる「standard」でも、TOEICで800以上、TOEFLでは65~70程度のスコアが必要だそう。語学力の裏付けがあるので、発注側は安心して利用できそうです。という意味でも、きちんとした発注主が見つかる、副業に使いやすいサービスではないでしょうか。

副業サービス、Conyac

Conyacとは:株式会社エニドアが運営する翻訳サービスです。複数の言語での翻訳案件を持っているので、スタンダードな英語以外に自信がある人も副業収入が得やすいかもしれません。gengoと違って登録時のテストがないため、「翻訳に自信はあるけどテストを受けてない」というあなたも使うことができます。世界中の85,000人が登録者のようで、ライバルが多い……のか少ないのかわかりませんが、営業向けページに記載されているので、きっと豊富な翻訳者リソースを持っているということでしょう。同社のサービス利用企業を見ると、ライターに馴染み深いメディア名が並んでいます。そんなところも、語学堪能なライターさんにオススメのサービスです。

副業サービス、TESTERA

TESTERAとは:株式会社楽堂が運営するテスターの副業が可能なサービスです。アプリケーションのテストを外注したい企業が利用しており、豊富な案件が用意されています。iPhoneやAndroidのスマホ向けアプリ、PC用のWebアプリなど、開発段階のソフトウェアの不具合やバグ発見が仕事です。開発段階のソフトをいじるため、NDAの締結がマスト。動作検証を実施し、テストレポートを提出するところまで任されます。不具合や改善要望などを記載して提出することで、副業として充分な報酬を得ることができます。

副業サービス、Uiscope

Uiscopeとは:株式会社イノベータが運営する、ユーザーテストを副業で行なえるサービスです。リクルートやライフネット生命、ヤフーやナナピなどの有名企業が利用事例として並んでいます。発注者のサービス(スマホやパソコン)を利用し、感想を書くだけの簡単な仕事です。実際の利用を画面キャプチャーすることで、ユーザー(あなたのこと)の使い方例を提供します。サービスはポイント制になっており、1ポイント1円換算で報酬がもらえるようです。発注者が想定するサービス対象者のみ回答できる案件も多く、時間さえあればいくらでも稼げるわけではありません。ただし特別なスキルは不要なので、お小遣い稼ぎにはちょうど良さそう。

副業サービス、Artistcrowd

Artistcrowdとは:株式会社フェイスが運営する、楽曲制作・提供のサービスです。ライターの皆さんのなかにも、「学生時代はバンドをやっていて、メジャーデビューを目指してたんだよなぁ」と遠い目になる人がいることでしょう。今は部屋の片隅や押入れで埃をかぶっている楽器を取り出して、作曲などしてみてはいかがでしょうか。上手くいけばあなたの楽曲が採用され、お金をもらえるチャンスです。ま、実際にはそう上手くいかないでしょうから、趣味レベルでやってみるのが良いかと思います。普段の仕事の合間に、息抜きを兼ねて。

副業・複業を許可している会社

副業をOKにしている会社が、大手・中堅・中小企業を問わず増えてきました。ベンチャー企業やネット系企業では数年前から当たり前でしたが、有名企業までもが副業を容認し始めたというのは、日本の労働史においても特筆すべきことでしょう。

ここではいくつかの副業OK企業をご紹介します。基本的に情報ソースがあるものを記載しますが、中には噂レベルのものも。まずは噂も含めて、「副業OK」といっているっぽい企業を羅列します。

その後、情報ソースのある企業について、解説付きで羅列していきますので、気になる企業があったら、調べてみてください。もしくは転職してもいいかもしれませんし、柔軟な働き方を推奨しているわけですから、副業として仕事をもらえる「営業リスト」にもなるかも……?

副業解禁している大手企業リスト

副業解禁してるらしいぜ! 企業羅列します。ソースが確かではないので、間違っている企業もあるかもしれません。ご迷惑おかけしたら、本当に陳謝いたします&削除するのでおっしゃってください。敬称略で失礼します。

○サイボウズ ○ソフトバンクグループ ○ヤフー ○クロスキャット ○エイチーム ○テクマトリックス ○エヌ・デーソフトウェア ○キーウェアソリューションズ ○イメージ情報開発 ○リミックスポイント ○インテージホールディングス ○マーベラス ○コネクシオ

○日本電信電話 ○NTTドコモ ○NTTデータ ○SCSK ○サイバーエージェント ○LITALICO ○リクルートホールディングス○キャスレーコンサルティング ○パソナグループ ○ファンコミュニケーションズ ○セプテーニ・ホールディングス ○オリエンタルランド

○ダスキン ○アメイズ ○日本郵政 ○東洋テック ○ベネッセホールディングス ○ロート製薬 ○第一三共 ○丸紅 ○双日 ○日本プリメックス ○協栄産業 ○菱洋エレクトロ ○オートバックスセブン ○コニカミノルタ ○ソニー ○富士ゼロックス ○キヤノン

○日新電機 ○富士通 ○IDEC ○OKI ○TDK ○アルプス電気 ○AKIBAホールディングス ○横河電機 ○堀場製作所 ○日本CMK ○リコー ○ブリヂストン ○朝日ラバー ○新生銀行 ○ゆうちょ銀行 ○三菱UFJフィナンシャル・グループ ○滋賀銀行 ○大和証券グループ本社

○王子ホールディングス ○レンゴー ○グンゼ ○東洋紡 ○帝人 ○住友化学 ○クレハ ○信越化学工業 ○三菱ケミカルホールディングス ○花王 ○太陽ホールディングス ○富士フイルムホールディングス ○資生堂 ○ファンケル ○シーボン ○ヤマト

○インダストリー ○前田製作所 ○クボタ ○ダイキン工業 ○IHI ○LIXILグループ ○日本航空 ○ミライト・テクノロジーズ ○ミライト・ホールディングス ○大成建設 ○大気社 ○エイチ・アイ・エス ○ユニバース ○ダイユーエイト ○アダストリア

○クオール ○ブックオフコーポレーション ○丸井グループ ○イオン ○アサヒグループホールディングス ○サントリーホールディングス ○森永製菓 ○江崎グリコ ○森永乳業 ○キッコーマン ○マルタイ ○アジレント・テクノロジー ○島津製作所 ○出光興産

○関西電力 ○北陸電力 ○東京ガス ○フジクラ ○レオパレス21 ○NTT都市開発 ○明治安田生命保険 ○日本生命保険 ○ライフネット生命保険 ○SOMPOホールディングス ○アニコム ホールディングス ○東京海上ホールディングス ○トヨタ車体 ○日産自動車

○デンソー ○三菱自動車 ○大同メタル工業 ○アイシン精機 ○ヤマハ発動機 ○佐川急便 ○センコーグループホールディングス ○リコーリース ○イオンフィナンシャルサービス ○日立キャピタル ○オリックス ○トッパン・フォームズ ○サンメッセ ○クリナップ ○任天堂

情報ソースあり! 副業・複業を許可している会社たち

ここからは、情報ソースをWeb上で発見できた副業・複業OK企業をご紹介します。社名にソースへのリンクがありますので、気になったらチェックしてみてください。有名企業ばかりですので、本業での給料はそれなりに高そうです。さらに副業による副収入があるなんて。ズルい羨ましい企業紹介です。

株式会社ディー・エヌ・エー

皆さんご存知のDeNAさんは副業OKだそう。キュレーションサイトWelqの件があったので、恨めしい想いを持っている人が多いかもしれませんね。そんな同社は2017年10月より、社員が熱意を持って働ける環境づくりを目的に「フルスイング」という人事プロジェクトがスタート。同プロジェクトによって複数の人事制度が施行され、そのひとつが「副業制度」だそう。

社内ではすぐに実現できない仕事へチャレンジしたり、さまざまなキャリア形成の機会を得たりと、社員は自分らしい働き方にフルスイングできています。

サイボウズ株式会社

グループウェアを提供するサイボウズ社は、副業の他にも様々な働き方を取り入れている企業です。働き方改革に関する広告や「働き方改革、楽しくないのはなぜだろう。」LP(https://cybozu.co.jp/20th/)も有名です。ワークライフバランスの自己選択制を取り入れており、育児休暇が最長6年間だったり、ウルトラワークという謎の働き方を導入したり。

個人で簡単にビジネスしやすい状況なのに、気にしているほうがナンセンスではと思うのです。実際には副業は自立の一歩につながります。もうけ方も覚えられます。

リクルートグループ

日本有数の働き方(支援)企業、リクルートグループの各社でも、当たり前に副業を許可しています。10年以上前に話題になった、3年間契約社員で活躍したら100万円もらえる「キャリアビュー制度」なんてものありました。本業でもバリバリ活躍して、転職市場でも価値が高い人材の多い同グループですが、副業でさらなる自力をつけられるのは魅力的。

今のところは人材流出の懸念よりも、それぞれが副業を通して自分の新たなタグを増やしているという会社としてのメリットの印象の方が強いです。たとえば、営業なら営業だけを担当していた人材が、副業でコンサル業の経験を積んだことで成長し、それが会社にとってメリットとして反映されるようなケースがあります。

Line株式会社

LINEスタンプを販売して副収入を得ています! の副業ではなく、メッセージアプリLINEを提供している同社でも、副業はOKです。チーフプロデューサーの谷口マサトさんは、noteで有料記事を販売していますし。

ロート製薬株式会社

超大手、老舗企業が副業解禁したと話題になったのは、2016年のこと。同社のスローガンを実現するために、「社外チャレンジワーク」「社内ダブルワーク」という制度を導入したそうです。「社外チャレンジワーク」が副業・兼業の許可を意味し、届出制による副業解禁に踏み切っています。2016年当時、届け出された仕事には、ライターやドラッグストア勤務、地ビール製造などがあったとか。ロート製薬の社員ですから、ドラッグストアでは同社製品の売り上げアップを目指すのでしょうか。「本業に支障をきたさない」以外の制約は一切なし。製薬会社なのに制約なし……。

株式会社エンファクトリー

この記事でも紹介していますが、エンファクトリーも副業OKというか、専業禁止。詳細はリンクの記事を読んでみてください。良い記事だなと思いました。

株式会社ビースタイル

人材派遣や人材紹介を生業としているビースタイル社は、特に主婦を対象としたサービスに強みがあります。同社も副業制度を導入しており、コンテンポラリーダンスの公演を副業にしている社員、新宿でバーテンをしている社員などがいらっしゃるそうです。リンクからは、実際に先述した副業を行なっている社員さんへのインタビュー、代表取締役の考える副業制度のインタビューがありました。

株式会社ロフトワーク

オープンコラボレーションを通じてWeb、コンテンツ、コミュニケーション、空間などをデザインするクリエイティブ・エージェンシーのロフトワークさん。他にもカフェを運営したりコミュニティを運営したり、多ジャンルで活躍しています。週4日の副業を認めるほどの寛容さには驚きます。

日産自動車株式会社

説明は不要ですが、日本有数の自動車メーカーです。カルロス・ゴーンというローワン・アトキンソンにちょっと似ている経営者の会社ですね。GT-Rとかかっちょいい車をつくっていますが、最近は検査員不足による偽装問題が明るみに出たり、なんだか微妙です。矢沢永吉さんばりに「やちゃえ日産」とかいって偽装したのでしょうかね。

花王株式会社

日産自動車と同じソースですが、花王も副業をOKにしているそう。もしかしたら、そもそも副業禁止という規定がないってパターンかもしれません。

富士通株式会社

日本有数の総合エレクトロニクスメーカー、富士通。グループ全体で15万人以上の従業員を抱える大企業です。ITサービス分野においては、国内トップ。通信システム、情報処理システムおよび電子デバイスの製造・販売・サービス……と説明するのが無駄なくらい有名な会社ですね。同社も副業OKの会社として有名です。リンクからは、実際に副業をなさっている社員さんの話が読めます。

ヤフー株式会社

本稿で「副業をしている人」として紹介させていただいたヤフーさん。創業時から副業をOKにしていたそうです。社員の「才能と情熱を解き放つ」ことを目的に、多様な働き方を促進させる制度のひとつとして、副業が許可されています。事前申請制で、期間や内容、収入、本業に支障がないことを伝えて許可されればOKと。例に挙げた岡直哉さんは、上司がiPadマジックでちょっと有名な内田伸哉さんだそう。マジックをやってる上司がいるのですから、大概の副業が許可されるのでしょう。

ソフトバンクグループ

ちょっと古くてご存知ないかもしれませんが、「やりましょう」で有名な孫社長が率いるソフトバンクグループも副業OKです。2017年11月より、就業規則上の「副業の原則禁止」を改定し、本業に影響のない範囲&社員のスキルアップや成長につながる副業の実施を許可制で始めたとのこと。初年度は130名もの人が制度利用の申請を行なったそうですが、許可された人数までは調べられませんでした。

株式会社サイバーエージェント

インターネット広告代理店の最大手サイバーエージェントは、元々副業禁止の規定はなかったそうです。ただ全社員に向けて明示がなされておらず、社員の発言がきっかけで「副業OK。ただし事前申請ね」を告知したとか。

役員会で話し合い、20152月に社員に対し「事前申請で副業OK」の告知をすることにしたのです。基本は、副業をしても構わない、就業時間以外の社員の時間は社員のものであり、会社がどうこう言うべきではない、という考え方からです。(代表取締役社長藤田氏)

詳しくは、日本経済新聞の『悩んでいます 社員の副業を認めるべきか』を読んでみてください。

LITALICO

障がい者の就労支援、教育事業を行なう同社では、採用ページにて副業制度の情報を公開しています。ちなみに『障がい者』という言葉、『害』の文字を開くか閉じるかで悩みますが、わたしの方針では人を対象とする場合は開いて、障害という事象については漢字で表記しています。障がい者の方から「ひらがなにすること自体が差別だし偽善で腹がたつ」と意見をいただいたこともあります。はい。文章のブログらしい脱線でした。

副業制度:業務以外の自分の時間を活用して、新たな活躍や成長の機会、働き方を広げる事ができます。例えば、学校での講師、キャリアカウンセラー、開発エンジニアとして活動している社員がいます。また、当社を副業として関わっている方もおり、医療機関で作業療法士として勤務しながら支援のスーパーバイズを担当している方、大学での研究の傍ら、サービスや人材育成の開発に関わっている方等が一例です。LITALICO中途採用サイトより

丸紅

総合商社の丸紅さんは、社内副業制度というものを取り入れたそう。一時期、社内の仕事を副業義務化するなんてとんでもないという論調がありましたが、真実はリンクの記事で人事部長さんが語っていらっしゃいます。ちなみに2018年4月より開始した「社内副業制度」とは、全従業員を対象に勤務時間のうち15%で通常業務から離れ、新しい事業の考案に携わることだそう。

コニカミノルタ

富士通に続いて、電気機器メーカー大手のコニカミノルタも副業解禁。2017年末から「個の多様性」を活かしてイノベーションを巻き起こしたいという願望で取り入れたそうです。起業したい、技術向上したい、という社員の希望に沿う形でつくられた制度のようで、イノベーション創出が同社の急務になっているのも背景にあります。140年以上続いている会社も、時代に合った制度を取り入れているという好印象なお話でした。

株式会社新生銀行

最近の話なので記憶に新しいですが、新生銀行は2018年4月より、大手銀行としては初となる副業解禁に踏み切ったという報道がありました。新生銀行の前身は日本長期信用銀行という堅苦しい社名でした。経営が立ち行かなくなり米リップルウッドに買われて、上手に売却されて……と日本の将来を憂いていたのですが、すっかり立ち直って斬新な取り組みをする会社になりましたね。「親族の会社を引き継ぎ、報酬は発生しないといった特別な場合」以外の副業を禁止していましが、約2700人を対象に異業種の副業を解禁。注目しましょう。

株式会社エイチ・アイ・エス

旅行代理店大手ののH・I・Sさんは、「楽しい職場づくり」という名目で、副業の解禁・時短社員へのフレックス制度勤務拡大・在宅勤務トライアルの開始・再雇用制度の導入を開始したとのこと。同社の場合、残業が多すぎて「労働基準法違反の疑い」があり、厚生労働省東京労働局に書類送検された事実もありました。その反省で、従業員の働きやすい職場づくりを進めようという狙いですね。特に面白いし“らしくて”いいなと思ったのが、訪日外国人の増加に合わせた通訳の副業とか。本業と親和性があるので、会社としてもやらせやすいのでしょう。せっかく副業解禁するのだから、本業とは違う仕事をすべし! という意見もありますが、まぁカウンター業務の人が通訳の副業とか、本業では(異動でもない限り)できない仕事でしょうしね。

この続きは別の記事で書いてますので、そちらを見てくださいね。現場からは以上です。

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