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Webライターがブログを書く理由は、効果と収入の素敵な関係にある

Webライターがブログを書く理由

いま見ていただいている『writers way』もそうですが、Webライター・ライターの書くブログが増えています。なぜ彼ら・彼女らはブログを書くのでしょうか。Webライターの仕事をしているのなら、いくらでも文章を書く機会はあるもの。仕事ではない私的なブログを書くことに、どんな得や意味があるのでしょうか。

Webライターがブログを書く理由

Webライターが一円にもならない(実は一円くらいにはなる)ブログを書くことに、どんな理由があると思いますか。かくいうわたしも、2018年になってこのブログを書き始めました。わたしがブログを書き始めた理由は単純で、流行っていたから。正確には数年前に流行ったから、です。

Webライターに限りませんが、個人でWebページを持つ人が大勢いました。横目で見ながら、本当はわたしも、自分だけの自由に情報発信をできるサイトをつくりたいと思っていたんです。しかし、腰が重かった。

ところが2017年末から正月にかけて、悲しいくらい暇な時間ができたんです。あまりに暇すぎて、レンタルサーバを契約してしまいました(おそらく、酒に酔っていたんだと思います)。お金を払ってしまったからには、無駄にはできない。半ば強迫観念に駆られて、仕方なしにブログを始めたわけです。

ブログを持っている多くのWebライター諸氏は、わたしと違って、明確な目的を持っています。わたし自身もブログを開始したことで、なぜ猫も杓子もブログを書いているのかがわかってきました。

Webライターを名乗る人たちが、どういう風の吹き回しでブログを書いているのか、その理由を解説してみます。

Webライターのブログ運営はメリットだらけ

売れているWebライターも、駆け出しのWebライターも、経験やスキルのいかんを問わずしてブログを書いています。そこにはきちんとした、Webライターならではのメリットを享受できる仕組みがありました。

ライティングを仕事にしている、つまり文章を書くことでクライアントからお金をもらうのがWebライターという人種(職種)です。だのになのに、お金をもらう=クライアントワークでもないブログに文章を書く理由があります。そういえば、ブログって何なんでしょうか。ちょっと語句解説を確認してみましょう。

ブログ (blog) は、World Wide Web上のウェブページに、覚え書きや論評などを記すウェブサイトである。「WebにLogする」のウェブログ (weblog) をブログ(Blog)と略称する[1]。執筆者はブロガー (blogger)、個別記事はブログエントリーと呼ばれる。
引用:Wikipedia

もともとはWeb上にログを残すという意味でした。ちなみにログとは、『日々起こったことの公式な記録』という意味があります。となるとブログって公式なの? という疑問もありますが、『個人にとっての公式な記録』と理解しておきましょう。

Webライティングを生業にするライターたちは、なぜ自分の公式な記録であるブログを書くのか。その答えは、彼らにとってブログは私的な日記ではなかったから。一円にもならないブログ記事を書く理由、得られるメリットを紹介します。

Webライターがブログによって得られるメリット1:文章の練習ができる

Webライターは自分のブログを、どのくらいの頻度で更新するのでしょうか。毎日というライターがいれば、いやいや週に1記事だというライターもいる。毎週書くのは難しく月に1本の記事がやっとだというライターがいれば、3ヶ月に1記事というライターが現れて、挙句には三日坊主で閉鎖したというライターも出てくる。書きたいことがあったときにだけ筆を取るという自己中心型のライターは少なくないし、自分のブログのくせにアウトソーシングしている猛者もいる……。

最後の外注利用ライターを除外すると、頻度に差はあれど、ライターらしく自分で執筆をしています。Webライターがブログを書くメリットのひとつ目は、ライティングによって文章力を上げることでしょう。

わたし自身は15年ほどライターをやっていますが、文章スキルを高めるために学校へ通ったことはありません。そのかわりに、毎日、毎日、幾千文字の文章を書いています。1日5,000文字だったとして、15年間で27,375,000文字。実際には1日5,000文字以上書きますが、少なめに見積もっても3,000万文字は書いていることになります。1文字一円だとしたら、3,000万円分の仕事をしているわけです。

学校に通ったことがないかわりに、若い頃は写経をして文章力を鍛えていました。とにかく、たくさんの文章を書いて、読んで、触れてきたんです。そのおかげで、わたしが世の中の平均程度にできることのひとつに、文章作成というタグが加わりました。つまり文章が上手になるためには、ひたすら文章を書くことが近道だったと思うのです。

もちろん、意味のない文章をだらだら書いていても、一定レベルを超えたら成長実感はないかもしれません。しかし初心者の時分であれば、多少の乱文だったとしても書き続けることに意味があると信じています。

ましてやブログの記事作成において、きちんと読み手を想定したり、目的を決めていれば、確実に文章作成の訓練になります。Webライターはブログを書くことで、唯一の仕事道具ともいえる文章作成の腕を磨けるのです。

Webライターがブログによって得られるメリット2:実績・ポートフォリオを提示できる

新しい営業先・クライアントと取り引きを始める前段階で、ライティング力の提示を求められることがあります。お題を出されて文章を作成することもありますし、筋の良い発注主さんだと、メールのやりとりからライティング力を見極めてくださるケースもあります。

多くのWebライターがそうであるように、手取り早くスキルを理解してもらう目的で、過去の記事なり原稿を提供することもしばしば。pdfファイルなりで提出用のポートフォリオを用意していれば、メールに添付して送るだけです。ところがポートフォリオを持っていなかったり、新しい依頼内容に近しい実績を求められたときには困ってしまいます。

過去の仕事をひっくり返して、なるべく近しいものを見つけて提出することも可能ですが、そもそも手間です。時間をかけて見つけたものの、該当記事を所有していないこともあるでしょう。もしくは守秘義務があって、実績として提示・宣言できないことも少なくありません。

そんなときに使えるのが、Webライターたちが書いているブログです。自分の所有しているWebサイトですから、掲載するも落とすも自由自在。内容や文章についても、記事ごとにいかようにでもアレンジが可能です。発注主に合わせた記事を用意しておいて、実績としてURLをぽんっと送る。それだけで、自分の書く文章を確認してもらえます。

ブログの文章を丁寧に書いて、バリエーションも豊かにしておくことで、新しい取り引き先候補に対して、実績・ポートフォリオを提示できるのが、Webライターにとってブログを書くメリットとなり得るのです。

Webライターがブログによって得られるメリット3:専門性をアピールできる

ブログの素晴らしい点は、記事広告でも受注しない限り、記事に口出しをする広告主がいないこと。自分の好きなことを好きなだけ書いても、誰からもお咎めを受けません。毎日の献立を書いてもいいですし、恋人とのノロケ話に終始しても問題なし。誰が読みたいかは知りませんけれども。

自由に書いていいのですが、せっかくなのでメリット2で書いた、ポートフォリオになる点を活かす方法もあります。自分がどんな記事をどれだけ書けるかを伝える目的のポートフォリオ機能において、『どんな記事』にフォーカスするやり方です。

得意な分野や今後に受注したいジャンルについての記事を書き貯めておけば、クライアント候補を見つけた時に効力を発揮します。「ほら、こんな記事を書いていますよ」と提示したポートフォリオ記事が、発注者として依頼したい記事にマッチしていたら。「このWebライターに発注すると安心だな」と思ってもらえる可能性が高まります。

分野やジャンルだけではありません。記事のタイプとでも言いましょうか。一人称でも三人称でも、敬体でも常体でも。古くはLIGブログの記事バーグハンバーグバーグが得意としていたようなバズる記事をつくるのもありです。

例に挙げた2つ以外にも、たくさんのバズった記事があります(バズるの定義はしりませんけど)。自分もそれらの記事をつくりたいと思っても、なかなか依頼してもらえませんよね。でも実績がないと発注を検討してもらえない。だけど発注してもらえないから実績がない……という卵が先か鶏が先かのような無限ループに陥る前に、勝手に作成したらいいじゃないですか。

スポンサーに一切の邪魔をされない面白記事を、自分のユニークさを爆発させたポートフォリオ加えることができます。ブログならね。

Webライターがブログによって得られるメリット4:ライティングの仕事につながる

多くのWebライターが口を揃えて言うんですが、本当かなと訝しがっていた自分がいました。「ブログを見た人から仕事の依頼がきた」とか言うんです。いやいや、ブログですよね? 毎日の昼飯とか性癖とか世の中に対する不平不満をつらつらつらつら書き連ねるだけの、チラシの裏に書くのすらためらわれるブログですよね? と思っていたんです。

ところが奥さん、本当にあるみたいで。Webライターになってブログを書き続けたら、「素敵な文章ですね。うちの記事を書いてみませんか」って誘いがきたんですという話を、複数名のライターさんから聞きました。ライター界隈、Webライター集団において、有名でもリーダー的存在でもない普通の人なのに、ブログから仕事が舞い込んだそうです。

で。同じようにブログを書いているわたしはどうなのか。きました。仕事の依頼が、ブログに設置していた問い合わせフォームよりやってきたのです。

個人情報っぽいところを隠したメール文面

メールに記載されていた『ブログで取り上げて欲しいサービス』の内容や、提示された金額などは特段、どうでもいい話かと思います。大事なのは、ブログを通じて仕事の依頼がきたこと。じつはエビデンスとして提示した以外にも、問い合わせ主のブログ(メディア)の記事執筆依頼もありました。

しかも便利だなと思ったのが、ブログを見て声をかけてくださったので、わたしがどのような文章を書くか、どんなジャンルに知見があるのかを理解している点。普通の新規営業だと、わたしが何者でどんな記事を書けるのかを説明する必要があります。ブログ経由=実績を見ているので、無駄な説明は不要。とても効率の良い仕事獲得手段になると感じました。

Webライターがブログによって得られるメリット5:収入が得られる

メリット4で紹介した、ブログ経由で仕事の依頼が届くこと以外にも、実は収入を得る手段があります。ご存知の方も多いと思いますが、Webサイトやブログには、広告を載せることが可能です。広告といっても、自分が営業をして掲載主を探す必要はありません。インターネット上の手続きだけで完了する、ブログを広告媒体化する手段があるんです。

有名なところで、アフィリエイトというのがありますね。詳細は省きますが、アフィリエイトプログラムを運営している会社があり、そこに広告主が依頼を出します。気に入った広告を自分が運営するブログに掲載して、ブログ経由で売れた場合に報酬が得られる仕組みです。

もうひとつがAmazonアソシエイトという、Amazonで販売されている商品の広告(バナー)をブログに掲載する方法があります。こちらも同じように、ブログ経由で販売された数に応じて、一定額の報酬が獲得できます。

さらに簡単な方法として、Googleの広告を掲載するアドセンスという仕組みも紹介しておきます。こちらは一度設定したら、全自動でブログに掲載した記事に広告が貼られる仕組みです。インプレッション課金とクリック課金の二つが収入源となり、ページビュー数を高めるだけで一定額がもらえます。

当ブログもアドセンスを導入していますが、まだまだ閲覧数が少ないため、月々の獲得報酬は1万円を超える程度。それでも飲み会に2回も行けますから、薄給サラリーマンにはとても嬉しい存在です。

Webライターがブログを書くことで、記事数やPVに応じた小遣いが稼げる時代になりました。アフィリエイトやアドセンスが続く限り、閲覧数を維持するだけで安定した収入が手に入る。それだけでもブログを書く価値があるかもしれませんね。

Webライターのブログまとめ

最後のコンテンツとして、Webライターの方々が運営しているブログをいくつかチェックしてみました。Webライターの数って、おそらく数万人〜数十万人いると思うんです。そのうち10%の人がブログを持っていたとして、全部のブログを確認するのは無理でした。無駄ですし。ということで、検索したら出てきページをいくつか紹介します。別にオススメのWebライターのブログというわけではありませんので、あしからず。

とあるWEBライターのブログ

記事数は17で、最新エントリは2018年8月。開始は2018年1月なので、わたしと同じくらいですね。Webライティング検定の受験者だそうです。

Webライター、初心者からの日誌

記事数は49で、最新エントリは2018年8月。開始は2017年7月で、プロライターを目指すきっかけについてから書き始めていらっしゃいます。

怠惰ウォンテッド

記事数は146で、最新エントリは2018年6月。開始は2017年10月で、晨(あした)こと高栁晨太郎さんが運営者。怠惰とはいえない更新頻度ですね。

メガネ通信

記事数は40くらいで、最新エントリは2018年5月。開始はいつかわかりませんでした。2008年からWebライティングの仕事をしているそうです。カテゴリがいくつか明示されているので見やすいです。

NO TITLE

記事数は262で、最新エントリは2018年8月。開始は2015年8月からで、都内で働くSHIROMA TさんというWebデザイナーさんが運営しています。記事執筆の仕事も受けいているようですのでWebライターに入れさせていただきました。

happy mom writer(正式な名称がわかりませんでした)

記事数は257で、最新エントリは2017年12月。開始は1984年6月から!?と思ったら、運営者である吉見夏実さんの生年月日が最初のエントリ日に設定されていただけでした。実際には2016年10月。ランサーズ出身でテレビに出たりしている有名なクラウドソーシングライターさんで、今は講師業もやっているそう。

フリーランスの生存戦略

記事数は72で、最新エントリは2018年8月。開始は2016年2月からで、7年前からフリーランスとして活動なさっているそう。モジャイダーさんという方が運営しているようで、ご自身の経験から、フリーランスとして生きていく術をご開帳くださっています。

踊るバイエイターの敗者復活戦

記事数は243で、最新エントリは2018年8月。開始は2014年3月からで、付利意雷布亜(ふりいらいふぁあ)さんという方が運営しています。アフィリエイト一本で海外を旅して回ったそう。現在は日本と東南アジアに拠点を構えているらしく、に拠点居住者フリーライターさんですね。

ブログで田舎暮らし

記事数は130で、最新エントリは2018年5月。開始は2017年2月からで、岡山県在住の田舎道楽人 安井さんという方が運営中。ご自身の収入内訳がプロフィールに書いてありました。ブログで月収23万円だそう。

manablog

記事数はだいたい785で、最新エントリは2018年8月。開始は2013年3月からで、新卒でセブ島の会社に就職するも11ヶ月で退職し、Webライターになった方が運営しています。SEOコンサルをしながら、バンコク在住とか。

Webライターとして生きる

記事数は91で、最新エントリは2018年4月。開始は2016年1月からで、五条ダンさんというたぶんご冗談でつけたお名前の方が運営しています。過去にWebライターとして開業しながら、廃業も経験したチャレンジャーのようです。

カナリヤ響子ブログ

記事数は427で、最新エントリは2018年8月。開始は2015年12月からで、カナリヤ響子さんというもともとはシンガーソングライターとして活躍なさっていた方が運営。2012年からWebライターの活動も始めたそうです。

The Answer

記事数は25で、最新エントリは2018年8月。開始は2018年6月からで、20代のWebライターさんが「このブログを通じて世の中に溢れている疑問をみなさんと解決していきたいと思っています。」として始めたそうです。

大人が本気で遊ぶログ

記事数は38で、最新エントリは2018年7月。開始は2016年12月からで、メキシコ帰りの関西ライターの人が運営者。この方も最初のエントリーが30年前だったのですが生年月日。先に紹介した『初エントリは生年月日でWebライター』の方とお知り合いのようで一緒の写真がありましたとさ。

九州男児のぶらり旅

記事数は246で、最新エントリは2018年8月。開始は2017年4月からで、TAKUMAさんという方が運営者。クラウドワークスを中心に活躍しているWebライターさんのようです。

ニート主婦Kの暮らし

記事数は209で、最新エントリは2018年6月。開始は2016年9月からで、1974年生まれの女性が運営しているよう。ニート主婦という割にはWebライターとして稼いでいるようなので、在宅ワーク主婦に昇格してはいかがでしょうか。アメリカの州立大学を卒業なさった高学歴なニートさん。

とっとこランサーのブログ

記事数は233で、最新エントリは2018年3月。開始は2015年6月からで、ランサーズで活躍しているとっとこランサーさんが運営者。ツイッターのフォロワー数が多くて、プチインフルエンサーのような存在です。でもバズるツイートはWebライティングではなく、就職とか転職とか会社員時代の上司をディスるやつ。

主婦がWebライターで月10万円を稼ぐブログ

記事数は96で、最新エントリは2018年7月。開始は2017年7月からで、40代の主婦さんがWebライティングで月収10万円を目指していたそう。2018年3月のエントリーで、すでに月収10万円は突破できたようで、その後もコンスタントに10数万円を稼いでいるようです。

Webライターはブログを書いた方がいい

たかがブログと侮っていましたが、意外とメリットがあるものですね。ただ、ブログを書いているWebライターはうじゃうじゃいるはずなので、普通の内容じゃ目立つことは不可能。商業文章に自分らしさは不要ですが、好きに書きなぐっていいブログくらいは、個性を出していけばいいのかもしれません。現場からは以上です。

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