マーケティングにおいてネットに掲載する広告はとても重要な役割を果たします。
どれだけ素晴らしい商品を生み出すことができても知ってもらわないと意味がないので、広告を載せて商品のPRを行いますが、ただ載せるだけではどうにもならないことも多いです。
つまり、広告をどのように載せるかが、昨今のマーケティング事情における最大の課題といえるでしょう。広告の手法として、最近注目されているのがweb漫画です。
本稿では、web漫画のマーケティングにおける効果とweb漫画家に漫画制作を依頼する方法について説明していきます。
web漫画が需要を集めている背景
まずは、なぜマーケティングにおいてweb漫画が注目されているのかということについて説明します。
これまで漫画といえば漫画雑誌での連載のイメージが一般的でしたが、現在ではマーケティングとしてのweb漫画が大いに注目されています。
マーケティング（LP）として漫画が求められている
そもそもweb漫画とは、web上に掲載されている漫画のことを指します。従来の漫画とは媒体が違うのみで、形式は同じです。
web漫画が大きな注目を集めている背景には、漫画LPに注目が集まり、ニーズが高まっていることが挙げられます。漫画LPとは、商品の紹介を漫画で行うというマーケティングの手法です。見た目のインパクトが強いことから、通常の広告と比較して数倍の宣伝効果があるとされ、話題になりました。
これにより、「商品を紹介する場合はweb漫画を利用して宣伝した方がいい」という考えを持つ企業がどんどん増えているのです。
商品を漫画で説明すると分かりやすい
漫画LPが大きな支持を受けるようになった理由はとても分かりやすいもので、「読み手を引き付けやすいから」です。
商品を紹介する広告と言えば、これまでは商品画像と説明するための活字というケースが多かったですが、商品自体を知らない状態で活字を読んでもあまり頭に入らず、印象に残りにくいという問題がありました。
一方で、漫画のような読みやすい媒体から商品の紹介を行う漫画LPの場合は、読みやすく途中で読者が離れることを防ぎながら、分かりやすく商品の説明をしてくれるため、記憶にも残りやすいということが大きな差です。
記事メディアにおいても漫画を利用するとより明瞭に
もちろん、漫画LPや漫画の広告だけでなく記事メディア等でも漫画はとても人を惹きつける効果があります。
web上の記事において漫画における説明をするメディアも増加傾向であり、web漫画の広がりがとても大きくなっていることが分かります。
これからメディアを充実させたいと思っている立場の人は、分かりやすい漫画を利用することも有力な選択肢になってくるでしょう。
web漫画家に漫画制作を依頼することも
web漫画の広がりによって、webで漫画を描くことを専門にしているweb漫画家という職業に従事する人も増えてきています。ここからは、web漫画について説明していきます。
フリーランスで活動しているweb漫画家にコンタクトを取る人もいる
web漫画家といっても、媒体が違うのみで基本的には従来の漫画家と変わらず、漫画を描くことを生業としています。
漫画雑誌のような娯楽のための漫画というよりも、クライアントに依頼されてメディアや漫画LP、企業のホームページ等のPR漫画を描いている例が多いです。
web漫画家はフリーランスで活動しているケースが多く、自分のホームページを立ち上げて仕事の依頼を受け付けている人もいます。
企業がフリーランスのweb漫画家に仕事を依頼するケースも増えてきており、web漫画家専門で生計を立てている方も珍しくありません。
web漫画の需要が大きく、また幅広くなってきたことにより、web漫画に専念する漫画家が増えてきており、これからもweb漫画家として活動していく人が増えてくることが予想されます。
直接依頼することができる
企業側がweb漫画家に仕事を依頼する上での大きなメリットとしては、コスト面が挙げられます。
web漫画の制作を依頼する場合も、紙媒体と同様に漫画制作会社に属する漫画家に依頼を行います。打ち合わせで広告の目的や必要となる漫画の枚数などを伝えて見積もりを出してもらい、契約成立後に仕事をしてもらうというケースが主流です。
漫画制作会社に所属している漫画家には魅力的な漫画を描く人がたくさんいる一方で、会社を通しての依頼のため料金が高額になる傾向にあります。有名漫画家を指名する場合は、更に追加で料金がかかる場合もあるでしょう。
分かりやすく広告効果が絶大なweb漫画だからこそ、決して安価で制作してもらえるということはなく、ある程度の予算を用意しておく必要があるのです。
一方で、フリーランスで活動しているweb漫画家は会社を介することなく契約することになります。
間に仲介者を介することがない直接依頼の形は、その分のコストが削られる点がメリットです。
最近はフリーランスのweb漫画家が増えてきてクオリティの高い人に直接依頼する余地ができていることも、web漫画への依頼の流れに拍車を掛けているといえるでしょう。
なかなかweb漫画家に繋がりがない場合に依頼するには
フリーランスのweb漫画家に制作を依頼するには、知人の紹介が最も手っ取り早いですが、漫画家の知り合いはいないという方も多いでしょう。漫画業界とつながりがなく、依頼の方法に悩んでいる場合はどうするべきなのでしょうか。
クラウドソーシングサイトでフリーランスのweb漫画家を探せる
フリーランスのweb漫画家に漫画制作を依頼したいけれど、コネがないという方は、現状ではフリーランスに依頼する窓口であるクラウドソーシングサイトを利用するという選択肢があります。
クラウドソーシングサイトには、web漫画家も多数登録しています。気になるフリーランスが見つかれば、サイト上でコンタクトをとったり仕事の依頼をしたりが簡単に行えるので、コネがなくても漫画制作を依頼することが可能です。
一方で、漫画制作会社と違ってフリーランスとの間には取り決め等が存在しない状態なので、見積もり等の話し合いは相手任せになりすぎずに自分でも積極的に行う必要があります。
納期や支払い期日に関しても事前に話し合わないとトラブルのもとになりますから、注意しておきましょう。
事前にどんな漫画を描くのか確認することも可能
フリーランスに漫画製作を依頼する際も、基本的にはクオリティを最優先にしたいところです。
自分のイメージしている作風の絵を描いてくれる漫画を選ぶ必要があるので、まずはどのような作風の漫画を描くのかをチェックしましょう。
クラウドソーシングサイトではコンペ形式の依頼方法があり、コンペに参加して漫画を納品してくれたフリーランスを指名して仕事を依頼することが可能です。
どの漫画家に依頼するのか決めかねている場合は、まずはコンペ形式で案件を提示してみると良いでしょう。
フリーランスながら腕の良い漫画家が増えている昨今
最近では、クラウドソーシングサイトにおいても質の高い漫画家が増えてきているので、利用する意義は非常に高いです。
ランサーズでは、幅広い実績を持つweb漫画家が多数登録しており、それに応じて漫画制作に関する依頼件数が増えているので、市場が活性していて高いレベルの人を見つけやすい環境が整っています。
一方で、フリーランスに依頼するとはいえ自分本位な料金で仕事の依頼をしても応じてくれる人は見つかりません。
ネット上のフリーランスであっても「お互いが納得した上で仕事が開始される」という形は変わりないので、フリーランスの方が仕事を受けてくれる予算を用意することも重要です。
また、お互いが顔を合わせないケースも多いクラウドソーシングサイトでの依頼になるので、見解の相違を生まないように、話し合いや交渉に関してはこれまで以上に意識するようにしましょう。