スマートフォンによるSNS全盛の時代に適したプロモーション動画を制作するコツを紹介しましょう。
この記事ではSNSで拡散力を持つ動画はどのようにすれば制作できるのか、実際に成果につながりやすいプロモーション動画の条件とは何なのかといったことを解説しています。
また動画制作を外注化する際の費用の決まり方や相場、効果的な外注方法なども合わせて確認しておいてください。
SNS時代のプロモーション動画の拡散力
日本国内だけでも1億台に迫る勢いでスマートフォンが普及しています。パソコンよりも手軽に持ち歩け、フューチャーフォン(いわゆるガラケー)よりもディスプレイが大きいスマートフォンは、動画をより身近にしてくれました。
以前よりもスマートフォン端末の性能が上がっていることもあり、外出中でも気軽に動画を視聴するユーザーが増えて、年々プロモーション動画の役割は増しています。
話題性のある動画を制作できればSNSで一気に拡散する時代
現在はSNS上でユーザー同士が面白いコンテンツをシェアし合う時代なので、動画の拡散力も以前と比べて格段に上がっています。
以前までは「メディアで取り上げられる→それをユーザーが見て動画視聴」といった具合に、拡散するのにメディアが間に入らなければいけませんでした。しかし今はメディアの存在がなくても話題性のある動画がSNS内で一気に拡散する時代です。
- 個々のユーザーが友人・知人に動画をシェアする
- SNS内で拡散する
- メディアが取り上げる
- さらに拡散する
このようにメディアがきっかけとなって拡散するのではなく、拡散した結果としてメディアが取り上げるという逆転現象が起こっているのです。
拡散した動画の広告効果は非常に高い
SNS上で拡散した動画の広告効果は非常に高いものがあります。SNSで自然発生的に拡散した動画は、ユーザーが「広告だ」と身構えることはありません。
友人や知人がシェアしている動画に対してユーザーは広告臭を感じにくいと言われており、このような理由から、購買行動などにも比較的つながりやすい側面があります。
またSNSで拡散させるのに広告費用は必要ありません。一部のユーザーに対して認知してもらうために広告費用をかけることはあるでしょうが、その後の拡散過程はコスト0円で可能です。
プロモーション動画の目的を明確にしよう
SNS時代に広告効果の高いプロモーション動画を作成するコツは「目的を明確化」することです。動画を作成すること自体が目的になってはいけません。これから作成する動画にいったいどのような役割を持たせるのか明確にしておきましょう。
例えばSNS上の拡散を狙って商品やサービスの認知度を高めたいのか、それとも動画を見たユーザーの購買意欲を喚起してすぐに売上につなげたいのかなど、目的によって作成すべき動画の中身が変わります。
ここではプロモーション動画を作成する上でよくあげられる3つの目的についてご紹介しましょう。
目的1:話題性を狙ってSNSでの拡散を狙う
SNSでの拡散を狙うプロモーション動画を作る目的なら、話題性を重視すべきです。
話題性を重視する場合は、
- 有名なタレントなどを起用する
- 極端な内容にする
などの手法が考えられます。
拡散のみを目的とするだけであれば、動画に「信頼感」などを付与する必要はあまりありません。もし購買に直結させたいのであればあまり極端な内容ですと商品自体にも潜在顧客は不信感を覚えるかもしれません。
しかし動画を拡散して認知度を高める目的に絞るのであれば、公序良俗に反しない程度に多少過激さに走っても問題ないでしょう。
目的2:潜在客に商品やサービスを認知してもらう
潜在客に商品やサービスの存在を認知してもらうためのプロモーション動画を作成するなら、まずは動画自体に興味を持ってもらわなければいけません。
動画の冒頭でユーザーの興味を惹きつけられなければ、すぐに動画から離脱してしまうでしょう。ほとんど商品やサービスに対する興味がなく、知識もないユーザーに対して動画を最後まで見てもらえるような仕組みを随所に盛り込んでください。
- プロモーション動画の時間を短くする→最後まで見てもらいやすい
- 動画の最初に結論を述べる→結論ファーストで興味を引きつける
このような手法が一般的です。
目的3:購買意欲を喚起する
購買意欲を喚起する動画の場合は、動画を視聴したユーザーの実際の行動を促す必要があります。ただサービスや商品のメリットを漠然と紹介するだけの動画だと、購買行動にまではなかなかつなげられません。
- 実際にその商品やサービスを購入するとどのようなメリットがユーザーにあるのか
- どこで購入できるのか
購買意欲を喚起するためのプロモーション動画であれば、このような具体的なことを盛り込みましょう。
以上がよくあげられるプロモーション動画の3つの目的です。実際はこのうちの1つの目的だけを満たせばいいのではなく「話題性を狙ってSNSの拡散を狙いつつも、サービスの認知をしてもらう」など複数の目的を狙うこともあるでしょう。
ただしあまり目的を欲張りすぎてはいけません。1つの動画で認知から購買までをカバーしようとすると、結局どのユーザーに対してもリーチできないといったことになりかねません。
プロモーション動画制作の費用を決める要素
プロモーション動画制作を外注する場合は、どのようにして費用が決まるのでしょうか?ここでは大雑把に費用の決まり方についてご紹介します。
ディレクションの有無
ディレクションとはプロモーション動画の制作進行全体に関わる作業のことです。基本的にどのようなプロモーション動画を制作する場合でも、ディレクション費用は削りづらいです。
動画の種類(アニメ、実写、3DCG等)
動画といってもさまざまな種類があります。実写にするのかアニメーションなのか、またアニメーションといっても線画だけ、フルアニメーション、3DCGアニメーションとさまざまな方向性があり、それぞれ費用が異なります。
ナレーションの有無
動画にナレーション(音声)をつける場合は費用が高くなります。後で追加することもできますが、できればナレーションを一緒に制作した方が全体の構成に整合性が取りやすくなるでしょう。
後からナレーションを付けると、プロモーション動画の長さに無理やり合わせるような形になり、ユーザーが聞き取りづらいナレーションなどになりやすくなります。
動画の長さ
一般的には長い動画ほど制作費用が高くなります。必ずしも長い動画がプロモーション動画としての成果が高まるわけではありませんので、制作コストを抑えたい場合は動画の長さを削るといいかもしれません。
多数の動画クリエイターが登録されているランサーズ
プロモーション動画を発注する方法として人気なのがクラウドソーシングの「ランサーズ」です。ランサーズには多数の動画クリエイターや制作会社が登録されており、それぞれにサイト内で他の発注者(クライント)がつけた「評価」が紐付いています。
これまでに制作してきた動画の質が高ければ、評価も当然高くなります。そのため初めてプロモーション動画を発注する場合でも、過去の評価によってあらかじめ納品される動画の質を予見することができるでしょう。気になる方はさっそく検索してみて下さいね。