ゲーム制作の流れとは?5つの工程で分かりやすく解説します。
ビジュアルとシステムによって構築されたゲームという世界。制作するとなると、まず何から取り組めばいいのか検討がつかないという方も多いかもしれません。
ですが、ゲーム制作は5つの工程に分けることができ、正しい工程さえ理解すれば初心者であっても勉強しながら作ることが可能です。
1. プログラミング
ゲーム制作の出発点となるのはプログラミングです。プログラミングとは、ゲームのストーリーとアクションを表現するための「機械への指示」を作成することです。
ゲームエンジンとして有名なUnityでは、C#が主に使用するプログラミング言語となっています。Unityで制作された有名タイトルとして「スーパーマリオラン」や「白猫プロジェクト」、「ポケモンGO」などがあります。
2. ビジュアル&サウンド作り
ストーリーとアクションを機械に指示することができたら、次はビジュアルとサウンド作りに入ります。
ビジュアルデザインは、キャラクターの造形だけでなく、背景、アイテム、フォントなどゲームの世界すべてを構築するものを作り上げること。場合によっては、動くことを想定した造形が必要になります。
アクション要素が強いゲームを制作する場合、キャラクターが動いた時の各パーツの動き、歩き方やジャンプした姿など複数のポーズも必要です。
作業としては、イラストを描くよりも彫刻を彫るのに似ているといえるかもしれません。
サウンドも同様に、BGMとして流れる音だけでなく、世界を構築するすべての音をクリエイトする必要があります。レベルアップやアイテム取得の際に流れる効果音、足音、水の音、風の音。ビジュアル&サウンド作りは、ゲームの世界を活き活きとさせるための工程です。
また、先ほど紹介したゲームエンジンUnityではキャラクターやサウンドなどを販売しているオンラインショッピングがあります。
もしもデザイン面に不安があるのであれば、そういったオンラインショッピングでデザインを購入し、ゲームに組み込むというのも1つの手段です。
3. UIデザイン
ゲームの構築があらかたできあがると、次はユーザーのことを考える番です。UI(ユーザー・インターフェイス)デザインは、ユーザーにとってプレイしやすい環境をデザインすること。
つまり、初めてゲームを目にする人がストレスなく楽しめるように、世界を整える工程です。
4. ローカライズ
国内のみでプレイすることを想定している場合には必要ありませんが、世界中でプレイすることを想定するならローカライズが必要になります。
使用言語のみならず、マルやバツといった記号も万国共通ではないため、対象国の文化に合わせて変更しなければならないケースも。
そのため、ローカライズは時として膨大な時間がかかります。複数の国の言語を備えるほど工数をかけられないという場合は、英語にのみ対応するだけでプレイ人口は大きく広がると考えて良いでしょう。
5. デバッグ
4つの工程を無事に終えると、いよいよ仕上げとなるデバッグに移ります。デバッグは、出来上がったゲームのすべての表現や動きを確認し、プログラミングした通り正常に動作するかどうかをチェックする作業です。
特定の場所に行くとキャラクターを操作できなくなる、ある動作をするとプレイデータがすべて消えてしまうなどの「バグ」を探し、必要に応じてプログラミングの修正をおこないます。
ゲーム制作に必要なものとは?開発ツールで進めるゲーム作り
プログラミング言語の知識
プログラミング言語に熟達してからでないとゲーム制作は無理!というわけではありませんが、基礎的な知識は制作前に知っておいた方が良いでしょう。ゲーム制作に使われる主なプログラミング言語には、次のようなものがあります。
- C#(シーシャープ):複雑なゲーム制作にも向いていて、比較的取り組みやすい
- C++(シープラプラ):コンピュータが理解しやすい言語で処理速度が速いが、難しい
- JavaScript(ジャバスクリプト):ツールが多くそれぞれの使い方を学習する必要あり
- Ruby(ルビー):難易度は高めだが、基礎から応用まで学習環境が整っている
- Swift(スイフト):Appleから提供されているプログラミング言語
ゲーム制作は、自分に合ったプログラミング言語を選択して用います。よく分からない時は、開発ツールを使って進めましょう。
開発ツールの知識
プログラミング言語は複数あります。初心者にとってはどれを使ったら良いのか、悩みどころではないでしょうか。
しかし、これらの言語を選んで使える開発エディタを備えたツールなら、専門知識があまりない状態でもゲーム制作を進めることができます。
先ほども紹介しましたが、現在多くの開発者が使っている開発ツールは「Unity(ユニティ)」。
「C++」などをツール内で使用することで細かい表現が可能ですが、ノンプログラミングでも3Dのキャラクターを動すことが出来るため、初心者が試したいことを高度な知識なしに実現できるのが人気の理由の一つといえます。
「Unity」は、学習教材やサイトがたくさんあるので、それらを活用して勉強しながら使うのがおすすめです。
ゲーム制作初心者が注意するべきことは?失敗しないためのポイント
無理のない作業範囲を設定しましょう
初めて取り組むことに対してはすべて同じことが当てはまりますが、余裕をもったスケジュールを組むようにしましょう。
「何が何でも、絶対に1ヶ月で完成させる!」という意気込み自体はモチベーションアップにつながるかもしれませんが、ゲーム制作には思わぬ落とし穴がつきものです。
初心者であれば、問題の解決方法を探って何日も作業がストップする可能性についても考慮しなければなりません。制作段階で慌てると、ゲームの仕上がりが雑になってしまいます。
また、デバッグを充分におこなわないままリリースすると、多数のバグが発生するなどして「もう同じ会社から出たゲームはやりたくない」と思われるリスクも高まるでしょう。
市場に出してユーザーを集めるゲームを作るためには、目算した期間の数倍は工数を見積もるのが重要です。
進捗状況をチェックできる体制を整えましょう
初めてゲーム制作をするビギナーにとってネックになりやすいのが、進捗状況によるモチベーションの低下です。
ゲーム制作は比較的長い期間コツコツ作業をする必要があるので、日が経つにつれてどうしてもやる気が低下してしまいます。
特に個人や少人数で制作している場合は、やる気の低下が進捗状況の遅れを招き、進みが遅いことがさらに意欲を削ぐ、という悪循環に陥りがちです。
制作チームの外に進捗状況をチェックする第三者を置くなどして、複数でスケジュール管理できる体制を整えておくと良いでしょう。
素材は著作権をクリアしているかどうかチェックしましょう
最後の注意ポイントは、著作権についてです。コピー&ペーストで第三者の表現をそのままゲームに使用したり、類似ゲームのデザインを流用するのは著作権に違反する行為。
また、外注したデザイナーに許可なく二次使用することも、著作権法に抵触するおそれがあります。外注する際は契約書を交わして、使用の範囲について互いに取り決めをしておきましょう。
ゲーム制作を適切な費用で依頼したい!おすすめの方法は?
ゲーム制作の発注ならクラウドソーシングがおすすめ!
ゲーム制作を発注するなら、多数のゲーム制作者とマッチングできるクラウドソーシングが良いでしょう。
さまざまなゲーム制作を経験しているプログラマーがいるので、求めるゲーム像に合う人材と出会うことができます。
ランサーズにはフリーランスのプログラマーが多数在籍
クラウドソーシングサービスはいくつもありますが、中でもランサーズには、フリーランスのプログラマーが多数在籍しています。
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