スマートフォンやタブレットなどのモバイル端末からWebサイトを閲覧するユーザーが増加しています。モバイル端末は画面サイズが小さいので、表示できる量にどうしても限りが出てしまいます。それに伴い、ミニマルデザインを取り入れたサイトが広がってきています。今回はミニマルデザインについての簡単な説明と、自社サイトに効果的に取り入れるためのヒントについて解説します。
ミニマルデザインを取り込む上での課題
ミニマルデザインは単にシンプルなだけでは役割を果たしません。シンプルかつ最低限の情報をユーザーに伝えることが大切になってきます。
ミニマルデザインを一言で表すなら
「ミニマル」とは最少限度のという意味になります。その名の通り、使用頻度の低い機能を極力そぎ落とし、必要最低限の機能に絞り込んで、表示することによって狭い画面でも見やすく、操作性をあげたWebデザインのことです。ミニマルデザインの成功例としては以下のサイトがよく知られています。
- Instagramー写真中心のシンプルなSNS
- appleー製品自体もスッキリしていますが、Webサイトもシンプルの極みです。
- 無印良品カレーー究極にシンプルながらカレーのサイトであることはしっかり伝わってきます。
削りすぎて使いづらくなったら意味がない
いくらシンプルといっても削りすぎて、必要な機能が無くなってしまっては意味がありません。また、文字を省くことによって、どこを触れば自分の欲する作業ができるのかがわからず使いづらいのでは本末転倒です。
デザインする側も、シンプルならば良いというわけではないことを意識します。使いやすく、必要な機能を満たしていることは、デザインする際に欠くことのできない条件です。
効果的なミニマルデザインは実はとっても高度
効果的にミニマルデザインを成功させるのは実はとても高度なテクニックを必要とします。シンプルにしすぎるとぱっと見、何のサイトかわかりません。
画像をクリックすれば移動できることがわかるまでの数分間、画面とにらめっこという経験をしたことがある方もいるのではないでしょうか。
- 見ただけで何のサイトかわかり、必要最低限の文字によるナビゲーションで操作性も犠牲にしていない
- 使用頻度の低いメニューはドロワーメニューにまとめるなどして、機能も犠牲にしない
など、一概にこれとは言い切れない様々なテクニックを駆使してようやく実現するのが、ミニマルデザインです。
ミニマルデザインを効果的に実現するために
ミニマルデザインを効果的に実現するためにどのように考え、デザインすれば良いのでしょうか。ミニマルデザインを検討する上で、踏むべき手順についてご説明します。
よく使う要素とあまり使わない要素を切り分ける
まず、そのサイト上の要素でよく使用されるもの、あまり使用頻度が高くないものを切り分けます。例えば、家計簿ソフトを例に挙げると、日々の記録がよく使用する要素であり、初期設定や月締め、年締め処理が使用頻度の低い要素となります。
効果的な画像の見せ方は徹底的に追及
ミニマルデザインでは画像によるインパクトが重要な要素です。どんな効果を狙いたいかで、画像の配置や配色にこだわる要素も変わってきます。
- 思いっきり寄せる
- 一部をズームする
- 逆に思いっきり引きの画像にする
- 動きが出るようアシンメトリーに配置する
- 光や影を効果的に使用する
- ホワイトスペースを多めに入れる
など、画像の見せ方は効果を高めるため、徹底的に追求することが大切です。
文字のサイズ・フォントも重要な要素
文字のサイズ・色・フォント、文字間の余白のバランスもミニマルデザインでは重要な要素です。画像に対してインパクトをつけるのか、溶け込ませるのかで選ぶ文字のサイズや色が変わってきます。
また、全体のイメージに合わせてフォントもクラシカルなフォントにするのか、丸みがかったものにするのかなど検討し、最適なものを組み合わせることがポイントです。
ミニマルデザインを採用したいなら得意なデザイナーを探す
これまで述べてきたように、ミニマルデザインを実現するには高度なセンスと、テクニックが必要になります。自社サイトに、ミニマルデザインを取り入れたいとお思いでしたら、ミニマルデザインが得意なWebデザイナーに依頼するのが一番です。
イメージに合うデザイナーと出会うにはポートフォリオが重要
ミニマルデザインと一言で言っても、デザイナーによってイメージはガラッと変わります。デザイナーの方向性が、自社のイメージに合致するかどうかを見定めるには、デザイナーのポートフォリオが重要な役割を果たすでしょう。
どうやってデザイナーを選んだらいいのか迷ったら、まずは、いろいろなデザイナーのポートフォリオを見比べるのがおすすめです。
フリーランスのデザイナーという選択肢もあり
デザイナーとの出会いは、デザイン会社をあたるという手もありますが、個人で仕事をしているフリーランスのデザイナーも視野に入れると選択の幅が広がります。
特に、Webサイトのデザインは単なるデザイン性だけではなく、サイトの使いやすさも考慮してデザインをこなせるWecデザイナーと出会う必要があります。
より自社の求める仕事に適したデザイナーと出会うためには、選択の幅を広げるに越したことはありません。
フリーランスデザイナーと出会えるクラウドソーシング
では、フリーランスのデザイナーとはどのように出会うのでしょうか?今おすすめなのは、クラウドソーシングサービスを利用して探すことです。
「ある技能を持っていて仕事をしたい人」と「ある仕事をしてくれる専門家を探している人」とをマッチングしてくれるのがクラウドソーシングサービスです。
今回のように「ミニマルデザインに特化したデザイナーを探したい」と言うような、特殊な分野に特化した専門家を探すのにとても適しています。