オンラインマーケティングの一つに『リワード広告』があります。似た仕組みの「アフィリエイト広告」と一緒に、知っている方もいるのではないでしょうか?リワード広告の中でも、「動画リワード広告」に限定した場合、市場規模は2018年に170億円、2022年には378億円になると推測されています。
参照URL:https://pressrelease.fluct.jp/news/2018/04/20181702022378.html
しかし、「リワード広告は聞いたことはあるけど、仕組みがよく分からない」という方も多いでしょう。今回は、そんなリワード広告とアフィリエイト広告との違いや、リワード広告で収益を上げるために大事なことなどを解説していきましょう。
リワード広告について解説!アフィリエイト広告などの違いは?
まずは、リワード広告とは何なのか、解説していきましょう。
リワード広告とは?
リワード広告とは、冒頭で述べたようにオンラインマーケティング手段の一つで、成果報酬型の広告のことです。仕組みは次のとおり。
ユーザーが、閲覧しているWebサイトのメディア(広告の媒体)内で、広告(リワード広告)をクリックします。すると、クリック先のサイト(広告主サイト)で、ユーザーがゲームアプリのダウンロードや、商品購入などのアクションを起こした場合、広告主からメディア(広告の媒体)に成果報酬が支払われます。
一方、メディア(広告の媒体)からユーザーには、そのメディア(広告の媒体)内で使えるポイントなどを付与したり、Amazonギフト券のプレゼントがされる、というものです。「広告主」「メディア(広告の媒体)」「ユーザー」の三者間で、関係が成り立っています。
リワード広告とアフィリエイト広告とブースト広告の違いは?
リワード広告は、よくアフィリエイト広告と混同されがちですが、やや異なります。というのも、アフィリエイト広告も成果報酬型の広告ですが、リワード広告はあくまでも、アフィリエイト広告の一種になるからです。
ブースト広告は、リワード広告の中に含まれます。分かりやすくいうと、アフィリエイト広告>リワード広告>ブースト広告、ということです。このことを理解した上で、まずはリワード広告とアフィリエイト広告の違いから、解説していきましょう。
アフィリエイト広告は、大きく二つのタイプに分けられます。ひとつは、メディア(自分自身のホームページなど)にて、企業の商品やサービスを広告で掲載、紹介するスタイルです。
それを見た訪問者が、広告をクリックすることで、成果報酬がメディアの主の元に入る、という仕組みです。これは「成果を発生させた人」と「成果報酬を受け取る人」が、異なる場合のアフィリエイト広告です。通常、アフィリエイト広告と聞くと、こちらのタイプを思い浮かべる方が、多いのではないでしょうか?
もうひとつは、メディア(自分自身のホームページなど)に広告を置くスタイルではなく、ポイントサイトを通じたアフィリエイト広告です。この場合、「成果を発生させた人」と「成果報酬を受け取る人」が同じになります。
リワード広告は、上記のアフィリエイト広告のタイプの中でも、後者である「『成果を発生させた人』と『成果報酬を受け取る人』が同じ」だと、同じスタイルになります。
では、何が違うのかというと、アフィリエイト広告と比べリワード広告は「広告のフォーマットがメディア(広告媒体)によって異なる」「アプリのインストールによる成果課金型が多い」。
さらに、「ユーザー向けにアプリ内通貨やアプリ内で使えるアイテムなどの成果報酬が多い」「リワードネットワークによって広告を大量に配信させる」などがあります。
一方、ブースト広告とリワード広告との違いですが、ブースト広告は、「リワードネットワークによって広告を大量に配信させる」ためのものです。短期間で、アプリのランキングを急上昇させるのが狙いです。
いわば、ブースト広告とは、リワード広告の中でも「使い方」を指していることになります。リワード広告の導入を考えている方は、これらの広告と、リワード広告との違いを理解しておくといいでしょう。
リワード広告のメリットと気を付けたいこと
メリットは、例えばアプリ内で使えるポイントを、ユーザーにプレゼントすることで、短期間でのアプリの大量ダウンロードと、認知度の向上、早い収益化につながることです。
アプリランキング上位になることで、新規のユーザーの獲得や、複数のメディアとの連携がなされることで、話題性を生む期待も出てきます。リワード広告は、ファンになってくれるユーザーを増やすことは、さほど目的ではありません。
しかし、ランキング上位になることで、自然と別ユーザーからも注目を集められる、嬉しいメリットもあるわけです。このように、メリットも大きいリワード広告ですが、気を付けたい点もあります。
それは、Apple社のアプリの開発者向けガイドラインに「許容されない行為」が掲載されていることです。それによると、金銭や報酬を受け取るために、アプリのダウンロードや広告のタップなど同様の行為を、ユーザーに求めてはいけない、とされています。
Google Playにおいても、同様の注意書きが見られます。この部分だけ読むと、「AppleとGoogle Playでは、リワード広告って禁止されているの?」と思われるかもしれません。
誤解しないでいただきたいのは、リワード広告自体に問題があるわけではなく、「使い方に問題がある」ということです。リワード広告の仕組みを使って、ユーザーに大量にダウンロードさせて、本当に評価されていないのに、ランキングの上位に押し込むような、まねをすること。
同じく、アプリをダウンロードしてくれたユーザーの、課金を免除するようなリワード広告はいけない、ということです。
前者はもちろん、正当に評価されているわけではありませんし、後者は「場」を提供している、Apple社やGoogle社の収入減にもなりかねないからです。ただ、「このアプリをダウンロードしてくれた先着3名に、景品をプレゼントします」など、折り込みチラシ的な使い方は、禁止されているわけではありません。
リワード広告は、アプリランキングが上位になることだけに、盲目的にならないことです。
リワード広告で収益を上げるには?リワード広告を掲載する際に大事なこと
リワード広告での成功事例や、リワード広告で収益を上げるには何が大事か?解説していきましょう。
リワード広告の成功事例は?
「App Storeで無料アプリランキング上位5位以内を目指す」という目標の下、「エキサイトニュース」がリワード広告の導入を実施した例があります。
試験的に行われたこの導入事例では、結果としてリワードの獲得件数は4万件、さらにアプリの自然流入(ダウンロード)獲得件数は、約1万ダウンロード達成しました。
このとき、ニュースカテゴリランキング(無料)でも、1位を獲得しています。試験的に導入するだけでも、リワード広告の費用対効果の分析に役立つことが、お分かりいただけるのではないでしょうか?
効果的なリワード広告とは?
リワード広告では、ユーザーに対して丁度良いフリークエンシー(一定期間内の広告への接触回数)を導くことが大事です。具体的には、まず試験的に広く多くリワード広告を出して、徐々に効果が見えはじめたら、良いところを絞って、広告を出すことです。
例えば、動画リワード広告だと、ゲームアプリ内の複数の場面に、リワード広告を設置する方法があります。ゲームのストーリーを損なわない、自然な位置に配置することで、ユーザーにも大きなストレスを与えることなく、収益を上げることができます。
また、常時リワード広告を設置するのではなく、アプリのリリース時やアップデート後など、限定して広告を出すのも、広告費用において良い方法でしょう。
動画リワードに注目したい!
かつて、リワード広告では「バナー広告」などのフォーマットが主流でした。
しかし、Apple社からリワード広告への指摘があり、ここ数年で業界全体の広告フォーマットに変化が起こっています。
そのため、わずか2年ほどの間に、画面になじむ「ネイティブ広告」などのフォーマットが主流になりました。中でも、リワード広告の導入を考えている方は、前述でも登場した「動画リワード広告」に注目するといいでしょう。
動画リワード広告とは、ユーザーにアプリ内で15秒~30秒ほどの動画を見てもらうことで、アプリ内で使える報酬を付与するシステムです。例えば、アプリのゲームでゲームオーバーしても、もう一度ゲームできるようにさせる、ゲームのアイテムやポイントを付与する、といった使い方になります。
通常の動画と異なるのは、強制的に動画を見てもらうのではなく、「希望したユーザーのみ見てもらう」ということ。また、動画リワードは、通常のリワード広告での成果地点である、ゲームアプリのダウンロードや、商品購入などのアクションではありません。
ユーザーにも比較的無理のない形で受け入れられますし、動画リワード広告の収益が、アプリ収益の4~5割の企業も、多くなってきているようです。どんどん大きくなっていく、リワード広告の形といえるでしょう。
リワード広告の制作を外注に依頼しよう!依頼先は?
リワード広告の制作ポイントや、外注について解説しましょう。
広告運用に優れていることが大事
リワード広告は、マーケティング力が必要です。外注先へのポイントを挙げると、「広告媒体の立場で制作できるか」「開発、設置から運用まで、効率的に収益を上げられるか」「リワード広告を掲載する空きスペースを有効活用できるか」などが考えられるでしょう。
またリワード広告は、紛らわしい位置に広告を配置すると、ユーザーが誤ってタップしてしまいます。この手法があまりに浸透すると、リワード広告の設置を止められる懸念も出てくるでしょう。
リワード広告の開発、設置から運用、そして問題のない広告フォーマットを、きちんと把握できているマーケターや、インターネット広告事業に依頼することが大事です。
外注先にはフリーランスもおすすめ!
リワード広告の制作は、インターネット広告事業を専門とする企業に依頼する方法もありますが、フリーランスに依頼する方法もあります。広告運用に優れた外注先を探すには、「マーケター」「アフィリエイト」に精通するフリーランスを探すといいでしょう。
自分に合った専門家を探せるので、適切な価格での検討も可能です。リワード広告での収益を考えている方は、外注への検討をしてみてはいかがでしょう?
収益の出るリワード広告の制作なら外注に依頼してみよう
リワード広告は、広告フォーマットのことなど、制作、設置する上で留意しなければならない点もあります。
しかし、効果的に設置して、気を付けるべき点を守れば、良い効果を生みます。リワード広告で収益を上げることを考えている方は、ぜひとも外注でリワード広告の導入をしてみてはいかがでしょうか?