フライヤーとは紙の広告媒体のひとつで、デザイン性に優れたものが多くあります。しかし、街中で配っているチラシのようなものもフライヤーという方もいて、区別がつきにくいと思いませんか。フライヤーの制作を考えている方のために、フライヤー・チラシ・ビラなど似ている紙媒体の特徴から、フライヤー製作のコツや大まかな印刷費用についてご紹介します。
フライヤーがデザイン性に優れている理由とは
フライヤーにはインパクトのある色使いや、アート作品のようなデザインが多く見受けられます。なぜフライヤーがデザイン性に優れているのか、理由をご説明しましょう。
フライヤーが利用されるのはどんなとき?
フライヤーは、イベント告知のシーンで多く使われている紙媒体です。用途や印刷サイズなど具体的な定義や制限はないので、お店の開店告知やキャンペーン告知などあらゆるシーンで利用できます。
ターゲットに伝えたい内容があれば、キャッチコピーを目立たせたり、店舗を強く印象づけるようなデザインにしたりするのがおすすめです。利用シーンによってターゲットが得るメリットが明確になれば、効果のあるフライヤーが制作できます。
そのため、フライヤーを利用するシーンによって、デザインや配布方法を変えればより高い効果が期待できるといえるでしょう。
優れたデザインのフライヤーは目を引く
フライヤーは、店頭に置かれたままターゲットに取ってもらう「待ちスタイル」の広告物です。一般的にこうした広告タイプを「プル型広告」といいます。
プル型広告であるフライヤーは、ターゲットの目を引くために、特殊印刷を施してインパクトをつけたり、デザイナーが手掛けたりするなどデザイン性に優れているものが多くあります。
しかし、より幅広いターゲット層を狙うなら、チラシのように大量印刷&折込広告をあわせて実施すれば高い効果を期待できます。
フライヤーはチラシやビラとは何が違うのか
フライヤーと似たような広告にチラシやビラがありますが、何がどう違うのかご存知でしょうか。
フライヤー・チラシ・ビラはそれぞれ語源や配布方法が違ってきます。具体的な違いをご説明しましょう。
空から撒いていたフライヤー
フライヤーの語源は「flier(空を飛ぶ人)」が語源になっており、飛行機からばら撒かれた広告物のことを指します。
イベント告知というよりもクーポンやくじなどが印刷されていた当時のフライヤーは、主に子供たちをターゲットにした広告でした。
しかし、時代とともにフライヤーを取るために車と接触してしまうなど、交通事故が発生したことから、昭和39年頃には飛行機による広告物配布は禁止となりました。
今でも店舗キャンペーンなどのフライヤーでは、クーポンやくじが印刷されているフライヤーがあります。空から撒いてはいませんが、名称と広告としての活用方法は現代でも同様に活きています。
チラシの語源は「散らし」
チラシは薄紙の広告物であることが多く、大量に印刷して周囲に「まき散らし」ていたことからチラシと呼ばれるようになりました。
チラシは、安さをアピールするセール情報や新店舗のオープン記念など、お得な情報をアピールするための広告物です。幅広い年齢層が対象になっているため、大量配布が可能な新聞折り込み広告に多く利用されています。
紙の質や印刷方法にもこだわりはなく、情報のみ掲載されていることも多いため、格安印刷が可能です。
ビラとは擬音語の「びらびら」が語源
ビラはチラシやフライヤーと同じように扱われる広告物です。語源は紙が「びらびら」することから、そう呼ばれるようになりました。
紙の広告物はすべて「ビラ」となるため、チラシやポスターなども「ビラ」と呼ばれます。誤りではありませんし、そもそもチラシやフライヤーに明確な定義はないので個人によって「ビラ」と呼ばれることもあると覚えておくとよいでしょう。
広告効果を上げるフライヤーとはどんなものか
フライヤーはターゲットに取ってもらうだけでなく、ターゲットに実際に行動してもらうことで広告の目的を果たすことができます。では広告効果を上げるフライヤーとはどのようなものかご説明しましょう。
インパクトのあるデザインは目を引く
フライヤーはターゲットが手に取らなければ広告としての目的を果たしません。そのため、「なんだろう?」「素敵なデザイン!」と興味を惹くようなデザインでなければなりません。
店舗広告のためのフライヤーで単純に店舗や商品の写真を印刷していると、手に取らなくても何となくターゲットに内容が伝わります。
広告においてわかりやすさは大切ですが、フライヤーとして広告の効果を上げるには、ターゲットの好奇心を刺激するようなインパクトのあるデザインが効果的でしょう。
手に取ったときの重厚感も大事
フライヤーで広告効果を上げるには、ターゲットが手に取ったときの重厚感を与えられるかが大切です。
ペラペラとした紙に印刷されていると、どんなに優れたデザインであっても安っぽく見えてしまいます。フライヤーはデザイナーが手掛けることも多いので、優れたデザインの魅力を伝えるために上質紙に印刷するケースが多いのです。
デザイン性にも優れたフライヤーは、広告の目的を果たした後もターゲットに好まれ、インテリアとして活用するケースもあります。
目的を果たしたら破棄されてしまう広告物と異なり、フライヤーはアート作品としての活用を視野に入れて制作することで広告として効果を上げられるでしょう。
フライヤー制作は外注へ!おすすめの依頼方法とは
フライヤー製作を外注するには、印刷会社やデザイン事務所だけでなく、フリーランスへ依頼する方法があります。では、フライヤー製作でおすすめの外注方法を3つご紹介しましょう。
大量印刷なら印刷会社がおすすめ
印刷会社は大量印刷に向いている機器を揃えているため、たくさんのフライヤーを印刷したい場合に適しているといえるでしょう。印刷の完全データを用意できれば、1週間ほどで対応できる印刷会社もあります。
しかし、デザインやデータ作成などから依頼する場合、2週間から3週間ほどかかってしまうことを覚えておきましょう。
また、印刷会社の場合、デザイン制作の担当者が不在な会社もあるため、デザインの依頼ができないケースもあることを覚えておいてください。
デザインから依頼できたとしても、決して安価ではありませんし、高い品質を求めることはできません。さらに、印刷コストにくわえデザイン費用もかかるので、費用を抑えたいなら、完全データを用意することをおすすめします。
高いデザイン性を求めるならデザイン事務所
目を引くデザイン性に優れたフライヤーを制作するなら、デザイン事務所への依頼がおすすめです。
デザイン事務所は広告デザインの実績が豊富なので、言葉などで伝わりにくいイメージも再現することができます。要望に近いデザインのためには、具体的なイメージと素材を提供することが大切です。
イメージと異なる場合、デザインの修正にも対応してくれますが、修正を依頼するたびに納期が延びてしまうことも覚えておいてください。納期までに期間がなく、急いでいるならデザイン案の妥協も検討しておいたほうがいいでしょう。
柔軟な対応が可能なフリーランス
完全データの制作が難しい、デザイン会社だと納期がかかってしまうとお悩みなら、フリーランスへの依頼がおすすめです。フリーランスのデザイナーは柔軟な対応が特徴です。印刷会社やデザイン事務所などで実績を積んだフリーランスは、クラウドソーシングを活用して仕事を受けています。
予めプロフィールやポートフォリオを登録しているので、スキルを判断した上で依頼できるも安心です。全国だけでなく、海外在住のフリーランスに依頼できるクラウドソーシングの活用を検討してみてください。