プロパティマネジメントとは、不動産投資において投資家やオーナーの収益用不動産の管理や経営を代行する業務のことです。不動産投資人気が過熱し、主婦やサラリーマン大家が増える中で、プロパティマネジメントの存在感が強くなっていますね。
日本のプロパティマネジメントといえば企業向けにオフィスビルや商業ビルなどの大規模物件の管理をサポートするものがほとんどでしたが、個人の不動産投資家が増えたことで、個人向けにサービスを展開するプロパティマネジメント会社も増えています。
しかし、「個人規模の不動産投資で管理代行をお願いする意味はあるのか？」「自分でやった方が良いのでは？」など、まだまだ個人のプロパティマネジメントについて懐疑的な方も多いはず。個人が行う不動産投資との関係もふまえて、プロパティマネジメントについてご案内します。
プロパティマネジメントとは、不動産の資産価値を守ること
プロパティマネジメントは、不動産投資家に代わって収益用不動産の管理や経営を行う代行業務です。
プロパティマネジメントの目的は不動産の資産価値を守り、投資効果をできるだけ高めていくことにありますが、具体的にどのようなことを代行するのでしょうか。プロパティマネジメントとあわせて語られることの多いアセットマネジメントとの違いもふまえて、詳しくお話ししていきましょう。
プロパティマネジメントの仕事は幅広い
不動産投資について興味があり、本やセミナーなどで不動産投資について少しでも触れたことのある人なら、不動産投資にかかる手間やリスクについてわかるでしょう。不動産投資は、投資計画の立案から物件選びなどの下準備、実際の管理、経営という実行に至るまで、さまざまな知識や情報収集を必要とします。
たとえどれほどしっかり準備したとしても、いざ蓋を開ければ思わぬ空室で賃貸収入をうまく得られず、キャッシュフローが赤字になるケースもあります。不動産投資に興味があっても、最初にかかる手間の多さや管理経営の大変さを知り、挫折する人が多いのはこのためでしょう。
しかし個人向けのプロパティマネジメントでは、こうした物件選びなどの事前準備のアドバイスやサポートを得られるうえ、入居者とのトラブル、クレーム対応や物件の修繕、空室対策など、物件購入後の管理・経営についても総合的に任せることができるのです。
不動産投資にかかる余計な手間や精神的ストレスをなくし、プロの持つノウハウを生かしながら、投資の利益を享受できるため、副業として不動産投資を考えている人にとってはぴったりのサービスといえるでしょう。
アセットマネジメントの違いとは
プロパティマネジメントとともに、アセットマネジメントという言葉を聞いたことがある人は多いでしょう。不動産投資におけるアセットマネジメントとは、不動産投資家やオーナーなどの資金管理を代行する業務を指します。
不動産の経営に必要な資金管理はアセットマネージャー、不動産の管理そのものはプロパティマネージャーという専門家に二分するという考え方は、米国から誕生し、日本へ取り入れられたものです。個人の場合、不動産の所有（オーナー業）も資金管理も不動産管理も、すべて1人で担うことが当たり前に感じるかもしれません。
しかし、所有と経営を分離し、経営に関しても適切な専門家（資金管理と不動産管理）にそれぞれゆだねるという方法は米国らしい合理的な方法といえるのではないでしょうか。
プロパティマネジメントは不動産投資に欠かせない存在
不動産投資を始めたい、興味がある人に共通する目的は「不動産投資で儲けたい。安定した不労所得を得たい」というものではないでしょうか。数ある投資の中でもうまくいけば安定収益を得られることがわかっているからこそ、不動産投資に興味を示したはずです。
しかし、「うまくいけば」の部分がどうしてもネックで投資に踏み出せないのなら、不動産のプロの知識やノウハウを生かせるプロパティマネジメントを利用することも検討しましょう。
不動産投資の人気でニーズが高まるプロパティマネジメント
企業向けにオフィスビルなど大規模物件を管理してきた従来型のプロパティマネジメントが、不動産投資人気の高まりで個人にもニーズが広がっています。上述したように不動産投資に踏み出せない初心者の方にニーズがあるだけでなく、すでにワンルームなど区分所有マンションを経営している方にも大きなニーズがあるでしょう。
区分所有マンションの経営がうまくいくと気づくのは、「マンションは一室より一棟経営した方が儲かる」ということ。しかし、一室からさらに広げて一棟となると、管理経営の手間も余計に増えてしまいますし、さまざまなリスクが怖くて踏み出せない方が多いでしょう。
不動産投資である程度ノウハウができてきてさらにステップアップしたいときにも、適切なプロパティマネジメントがあれば管理経営の手間をなくし、利益を拡大することができます。
プロパティマネジメントや不動産投資の相談はどこですべき？
プロパティマネジメントや不動産投資についてもっと深く知りたい、相談してみたい場合は、一度話を聞いてみるのがおすすめです。
不動産会社や専用のマネジメント会社で聞いてみよう
自分で不動産投資をするにしろ、プロパティマネジメントで代行を依頼するにしろ、信頼できる相談窓口を持つことは非常に大切です。
住んでいる地域で不動産投資の簡単なカウンセリングや相談をしていたり、セミナーなどを開催したりしている不動産会社や、専用のマネジメント会社がないか探して、信頼できる相談相手、経営パートナーを見つけましょう。
クラウドソーシングでプロに依頼するのもおすすめ！
不動産投資や経営について不安が大きい場合、まだ勉強を始めたばかりでまずはちょっとだけ相談したい場合には、クラウドソーシングなどでより気軽に相談できる相手を探すのもひとつの方法です。
クラウドソーシングとはインターネット上で仕事の依頼ができる場所ですが、ウェブデザイナーやライターの仕事が多いというイメージがありますよね。しかし、クラウドソーシングサイトでの「仕事」には明確な決まりはありません。
たとえば、ファイナンシャルプランナーの有資格者や不動産業界の経験者など、不動産投資の知見がある人を探して「有料相談」という名目で仕事を依頼することもできるのです。
町の不動産会社に行くよりもっと気軽に、不動産投資について聞いたり相談できたりするのが、インターネットという場所の良い部分ではないでしょうか。
クラウドソーシングで不動産に詳しい人を探すコツ
クラウドソーシングサイトで不動産投資に詳しい人や経験者を探すコツは、サイト上で公開されている登録者（仕事を受ける側の人）の一覧から「不動産投資」「不動産」などのキーワードで検索する方法です。
プロフィールを見ていくと、登録者の特技や経歴、保有資格などがわかるため、「相談できそう」と思える人にメッセージを取ってコンタクトしてみるのも良いでしょう。クラウドソーシングサイトを利用する場合は、サイトの使い勝手がよく、登録者の多いランサーズがおすすめですよ。
プロパティマネジメントの相談はクラウドソーシングでしてみよう
プロパティマネジメントの利用を考えていたり、不動産投資についてもっと知識を深めたりしたい場合、できるだけ身近に相談相手を持つことが大切です。
良き相談相手は、投資に対する不安を解消し、将来の資産形成をより有利にするために力強いアドバイスをくれるでしょう。登録者多数のクラウドソーシングサービスを利用し、有力な相談相手を探して不動産投資を成功させましょう。