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スクリプト言語で開発するメリットとは?向き不向きを理解して選ぼう

スクリング言語はプログラミングする際、出来るだけ面倒な手順を省き、コードで記述する手間を減らすために開発された言語です。一般に初心者でも習得しやすいと言われていますが、実際はどうなのでしょうか?

スクリプト言語で開発するメリットは?

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まず、スクリプト言語で開発を行うメリットを考えてみます。

難しい規則・文法がない

記述する際に、型をあらかじめ定義するなどの文法上の決まりが緩やかです。そのため、aという変数を使おうと思ったら型の定義なしにすぐに

a=1

と記述することができます。ちなみに

a=”Hello"

と書いてもエラーにはなりません。

事前に定義しておかなくても、実行時に入力しようとしているデータ型に合わせてくれるからです。面倒な手順を省き、コードで記述する手間を減らすという意味のいったんがご理解頂けるかと思います。

書いたらすぐ動かして動作確認ができる

ほとんどのスクリプト言語はインタプリンタ方式を採用しています。C言語に代表される、コンパイラ方式は、「翻訳型」であらかじめコードをマシン語に翻訳して実行形式のファイルを作成する必要があります。

対してインタプリンタ方式は、同時通訳方式です。実行する都度、マシン語に変換しながら動きます。そのため、少しコードを記述したら実際に動かして動作を確認してから次のコードを進めるということもできます。

コードを書きながら動作確認ができてしまう、ちょっとしたプログラムに向いているというのはこの手軽さからきています。

小規模なプログラムなら作りやすい

あまり大掛かりでない、ちょっとしたプログラムならすぐできてしまうのがスクリプト言語の特徴です。

ソースコードを記述→実行して動作確認→ソースコードを修正→実行して確認という手順の繰り返しでプログラムができてしまいます。

スクリプト言語のメリットは裏を返せばデメリット

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メリットとデメリットは表裏一体です。スクリプト言語のメリットとしてあげた点がそのままデメリットになります。では具体的にご説明します。

文法の曖昧さを補うため細かいコメントが必要

先ほどメリットで例としてあげた変数型を定義しないという1 点について反対側から見ると、その変数がなんの用途で使われるか曖昧になってしまうというデメリットにつながります。

aという変数を途中までは整数を入れるために使用していたのに、途中から文字列を入れても使用できてしまうということです。

使えているのなら問題ないと思うかもしれませんが、そういう一貫性のなさは不具合の元となります。言語側で命令の手続きが省かれている分、作成者側はどういう意図でその変数を設けたのか覚えておく必要があります。

覚えておくというのは非常に曖昧なものですから、コメントで記述しておくのが一番確実です。プログラムが必要とする構文が省略されている分、自分はどういう意図でそれを書いたのか、コメントの記述内容が増えるという皮肉な結果を産みました。

動かしてみるまで構文の誤りがわからない

実行しながら1行ずつ解釈しているため、構文ミスも動かしてみないとわかりません。エラー分岐箇所で通常なかなか通らないルートも、全て動かして構文のチェックが必要になります。

少しずつ書いては動かして、構文チェックと動作確認をという仕事の進め方になるので、細部にとらわれすぎて、全体の流れとしての動作が正しいのかが把握しづらくなります。また、1行ずつ解釈しているため、実行速度も遅くらります。

大規模システム開発では規約が必須

文法が曖昧で、変数の型も明記しない、この状態のまま複数人のチームで進行するとどんな問題が発生するか予想ができると思います。

それぞれが、変数の型や関数のパラメータの型を曖昧なまま作っていたら、人が用意した関数を使うとき、パラメータとしてどんな型を渡せばいいのかわからなくなってしまいます。

また、間違えて解釈していても実行するまで気がつかないので、そのまま多くのコードを書いてしまってから初めて謝りに気がつくこともあります。せっかく書いたコードの大半を書き直さなければいけないという事態を招きがちです。

このような事態を防ぐために、変数定義や関数定義のときには「コメントに必ず型は何を使用するのか明記しましょう」というような決まりごとが必要になります。言語事態の文法の曖昧さを、コーディング規約所で補わなければならないのです。

スクリプト言語は少人数プロジェクト向き

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このようにスクリプト言語はお手軽さが魅力ではあるのですが、多人数で作る大規模プロジェクトには不向きです。少人数で書き上げるコード量も少なくて作れるようなシステムに向いています。

なるべくなら1人でシステム全体を見通せる規模で

スクリプト言語のプログラムはコツコツと書いては走らせ書いては走らせを繰り返します。

そして、ある程度出来上がったら、一気に全体の流れを確認するという構築手順を踏みます。できれば1人でシステム全体を見渡せる規模の開発が、望ましいです。

Webアプリ開発ならスクリプト言語向き

Webアプリのクライアント側に主に使われている言語はJava Scriptというスクリプト言語です。そのほかにもRubyも現在Webアプリ開発言語として人気が高まってきています。

これらの人気の言語は、Webアプリ開発用のプラットフォームが充実していることが一つ目の理由になります。また、Webアプリ自体が表示中心で確認しながら開発しているのに適していると言うのも理由となっています。

スクリプト言語に慣れたプログラマーに発注したい

さほど規模が大きくはないシステムで、コストを節約したいのでスクリプト言語を利用しての開発を想定している。

しかし、自社内にそのスキルを持った人材がいないと言う場合、どうされますか?いくら通常のプログラミング言語よりは始めやすいとはいえ、一から育ててシステムが組めるようにするのは大変です。

そんなときはやはり外注でスクリプト言語での開発経験が豊富な技術者に依頼するのが一番でしょう。

技術者探しはクラウドソーシングが便利

スクリプト言語に適した規模のシステムでしたら、通常は一人の技術者にお願いできる規模だと思います。クラウドソーシングサービスで技術者を探してみてはいかがでしょう。経験豊富なフリーランスと、してほしい仕事がある企業とをマッチングするためのサービスです。

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