システム開発を検討していると、コンパイル言語とかスクリプト言語、インタープリンタ言語などという言葉がよく出てきます。スクリプト言語が簡単らしいけれど、コンパイル言語を使うメリットは何? どう使い分ければいいのかよくわからない。そんな方に向けてコンパイル言語のメリットと特徴をご説明します。
プログラミング言語にはコンパイル言語とインタープリンタ言語がある
プログラミング言語には大きく分けてコンパイル言語とインタープリンタ言語があります。スクリプト言語というのは、プログラムコードを書く手続きをなるべく簡単にした言語でインタープリンタ言語が多く用いられています。
では、コンパイル言語とインタープリンタ言語はどう違うのか、以下にご説明します。
コンパイル言語は翻訳型言語
コンパイル言語の代表といえばC言語やC++があげられます。コンパイルという言葉を直訳すると「翻訳」です。外国の翻訳本を読む場合、通訳が全文を日本語に翻訳した状態の本を購入して読みます。
プログラムコードは、人間がプログラムのアルゴリズムを書きやすくするために開発されたプログラミング言語で作成します。
そのプログラムコードを、コンピューターに理解できるマシン語にまとめて翻訳して実行できるファイルを生成する言語をコンパイル言語と呼びます。
インタープリンタ言語は通訳型言語
では、インタープリンタ型はどのような言語かというと、国際会議などで見かける同時通訳を想定していただければわかりやすいと思います。
人間が作成したプログラミング言語を1行ずつマシン語に変換しながら実行するのがインタープリンタ言語です。事前にまとめて翻訳する手間がかからないので、書いたらすぐ試しに動かして動作確認をすることができます。
コンパイル言語は実行するまでに手間がかかる?
コンパイル言語は、事前にコンパイルするというひと手間がかかります。さらに、ソースコードの記述されたファイル単位に翻訳してできたオブジェクトファイルを結合して一つの実行ファイルに仕上げるリンクという手順も必要です。
コードを書き上げてから、実際に動かせる状態にするまで手間がかかるのが特徴です。しかし、一度実行ファイルができてしまえば、全てコンピュータの理解できるマシン語に翻訳されていますので処理速度は速くなります。
一方、インタープリンタ言語は書き上げたら即実行できますが、1行ずつその都度マシン語に通訳していますので、処理速度は遅めです。
コンパイル言語の種類と特徴をご紹介!
コンパイル言語といっても、幾つかの種類があります。代表的なものを取り上げて、どんなシステム開発に向いているのかご説明します。
C言語は組込み系や通信制御系に!基本文法はOSに依存しない
C言語は古くからありずっと不動の人気を保っているプログラミング言語です。
色々なOSでコンパイラが開発されていますが、基本文法が変わらないのが特徴です。一度、マスターすれば様々な環境でのプログラミングに対応します。
マシン語への変換精度に優れ、処理速度が早いので組込み系や通信制御系のシステム開発に向いています。
C++はオブジェクト指向の開発向け通信制御系にも対応
C++はオブジェクト指向の代表的言語として知られています。オブジェクト指向向けの構造化命令が追加されていますが、基本の文法はC言語と共通で、相互に互換性があります。
C言語同様、出来上がった実行ファイルの処理速度は早いので、Windowsアプリケーションや、通信制御系、サーバーアプリケーションの開発に向いています。
その他JavaやC#もコンパイル言語
C言語やC++の他にJavaやC#もコンパイル型言語です。ただし、コンパイル結果はマシン語に翻訳されるのではなく中間言語に翻訳され、それぞれの仮想マシン上で動作します。そのため、プラットフォームに依存しないアプリケーション開発ができます。
C#は今話題のVRアプリ開発にも使用されています。両者ともスマートフォンのアプリケーション開発にも使用されています。
コンパイル言語は習熟が大変?経験と慣れが必要
コンパイル言語は、スクリプト言語などのインタープリンタ言語に比べると身につけるまでが大変です。その分、本格的なシステム開発に用いられることが多く、様々なニーズに対応するシステムが構築できます。
コンパイル言語でのシステム開発は熟練技術者が必要
プログラミングを習得するには、コンパイル言語だけでなく、どんな言語でもそれなりに勉強期間が必要になります。
プログラミングは想定する動作の処理順序を解析して、コンピュータに実行させるためのアルゴリズムとして組み立てる能力が必要です。アルゴリズムができても、使用するプログラミング言語でそれを実現するためコマンドを使いこなせなくてはいけません。
特に古くからあるC言語やC++は、コンピューターのメモリ実装の概念や、ファイルアクセスの概念なども理解していないとプログラミングができません。より経験豊富な技術者が求められます。
信頼できるプロはフリーランスも多い
プログラマーの職場環境は中小企業になるほど、とにかく納期に負われ残念ながらあまり良い環境ではないことが多いです。
しかも、色々な分野のシステム開発を下請けで受けることが多いので、技術者は組込み系からデータベースアプリケーションまで色々な経験を積んでいることが珍しくありません。
腕に自信のある経験豊富な技術者は劣悪な職場環境に見切りをつけ、フリーランスとして独立することがよくあります。フリーランスになるにはそれなりの覚悟が必要で、自信がないと一歩を踏み出せません。
独立して何本も仕事をこなしてきている人は、それなりに実績があり、腕も確かなフリーランスといえます。
クラウドソーシングなら言語指定で技術者を探すことが可能
では、経験豊富なフリーランスのエンジニアとはどうすれば出会えるのでしょうか。技術者専門の派遣会社に登録していて、そこから依頼できる場合もあります。
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クラウドソーシングにコンパイル言語に習熟したプラグラマーが多数登録
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