Webライターが知っておきたいSEOの知識、本稿ではサテライトサイトについて解説します。サテライトサイトとは、平たくいうと、SEO対策したいWebページを強化するために作成する別のWebサイトのこと。SEOにおいて被リンク(自分のサイトやページへのリンクが張られている状態)が重要とされています。良質な記事が広まって、他人が勝手にリンクを作成してくれたら良いのですが、そんな実力も時間もない人のために生み出されたのが、このサテライトサイトという手法なのです。
サテライトサイトの仕組みや有効性を知っておけば、クライアントへの提案に盛り込んで、自分の仕事を増やすことにもつながるでしょう。
SEO対策で良く聞くサテライトサイトとは
SEO対策について検討をされている方なら、サテライトサイトという言葉を目にしたことがあるかもしれません。サテライトサイトとはどんなサイトを指し、どんな目的で設置するかご説明します。
サテライトサイトの定義
サテライトサイトというのは、本サイトのSEO対策や集客のために立ち上げた別サイトのことを指します。ドメインを分け、本サイトとは掲載する情報の種類や切り口を変え、関連をあえて明確にしません。
サテライトサイトを作る目的
サテライトサイトを設ける目的は大きく分けて2つあります。
サテライトサイトの目的1:本サイトへのリンクを設置してSEO効果を上げる
Googleの検索エンジンが検索結果に掲載すべきサイトを探索するとき、サイトからサイトへリンクを辿って渡り歩きます。サイトへのリンク数が多いことで優良サイトとみなされ、検索結果上位に掲載される確率がアップします。サテライトサイトに本サイトへのリンクを設置することで、SEO対策の強化をはかる目的があります。
SEO対策のためには、サテライトサイトから本サイトへのリンクのみ設置します。本サイトからサテライトサイトへのリンクは厳禁です。相互にリンクしてしまうと、自演とみなされペナルティを受ける場合があります。
サテライトサイトの目的1:違った切り口で集客する
本サイトに訪れるユーザーは本サイトに掲載されている情報を求めて辿り着きます。サテライトサイトでは本サイトで扱う情報と関連はあるものの、全く違う切り口の情報を提供します。
例えば、本サイトが化粧品を販売するサイトだったとします。サテライトサイトは美容についての情報全般を掲載するサイトにし、他社製品も含めた化粧品の比較記事を紹介します。これにより、自社製品を使用していないユーザーも、記事を読んでリンクをたどり本サイトに訪れるきっかけを提供することができます。
サテライトサイト自体集客できなければ意味がない
ここで重要なのは、サテライトサイトが誰も訪れないようなサイトでは効果がないということです。
サテライトサイト自体で集客できていないと、本サイトへの誘導効果も薄れてしまいます。リンクを増やすためにサテライトサイトを複数作れば効果が上がるのかというとそんなことはありません。しっかり集客できるサテライトサイト1つを運営する方が効率的です。
効果的なサテライトサイトを作るには?抑えておきたい3つのポイント
集客が望める効果的なサテライトサイトを作るために、ぜひ抑えておきたいポイントを3つご紹介します。
サテライトサイトのポイント1:サテライトサイトが低品質だと逆効果
SEO対策として、一時期ブラックハットと呼ばれる手法が用いられていました。リンクを貼る目的だけの低品質なサイトを量産して、本サイトへ誘導する手法です。その結果、Googleは品質の良いサイトのみ評価するように軌道修正しました。
そのため、現在はサイトの品質が低く、更新もされていないリンク目的だけのページと判断されるとペナルティを課せられ、検索順位を下げられてしまいます。
サテライトサイトとはいえ、ユーザーにとって有益な情報を提供するサイト作りを心がけます。他サイトからコピーした記事やリンクを貼り付けただけでオリジナルな内容がなかったり、キーワードを脈絡なく詰め込んだだけのサイトは低品質なサイトとみなされます。
このように集客できるサテライトサイトを作り上げるにはコストもそれなりに必要です。費用対効果の面からも、まずは良質なサテライトサイトを1つに絞って運営することをおすすめします。
サテライトサイトのポイントポイント2:本サイトにリンクさせるのに自然なテーマを扱う
本サイトへのリンクを設置するのに、全く本サイトと関連のないテーマのサテライトサイトでは不自然です。
また、関連のないサイトにきたユーザーでは、本サイトに誘導したとしても顧客になる見込みが薄くなります。本サイトが化粧品販売ならサテライトサイトは美容記事を掲載するなど、不自然ではなく顧客になる可能性も見込めるユーザーが呼べるテーマで作成しましょう。
サテライトサイトのポイントポイント3:定期的に更新が必要
SEO対策の一つとして、継続的に更新されていることがあげられます。作ったら作りっぱなしではなく、定期的に更新しましょう。サテライトサイト内にブログ形式のページを設置するのも、更新のしやすさからおすすめです。
サテライトサイト運営には費用対効果があることが重要
サテライトサイトを設置する場合、設計・作成・定期的な更新にコストがかかります。コストをかけた分以上の効果が望めないようでは設置する意味がありません。費用対効果をあげるために、取れる対策をご紹介します。
サテライトサイトの運営管理を外注する
サテライトサイトの運営をすべて外部に委託するという方法もあります。サテライトサイトのSEO対策まで含めてプロに任せてしまえば、社内リソースをサテライトサイトに割くよりもも効率がアップし、結果的に費用も抑えられます。
また、記事を書くライターも外注できます。記事制作・ライター外注有無まで一貫して管理者にお任せしてしまうのも効率アップのためにはおすすめです。
1サイトずつ別の管理者に依頼すればIPを散らす効果も
サテライトサイトは主サイトとは別ドメインで運用する必要があります。ドメインとは別に、IPアドレスもクラスC以上で分散させなくていけません。管理を丸ごと託することで、IPアドレスを散らす効果も期待することができます。
もし、一つのサテライトサイトが成功したのなら、別の切り口からのサイトも増設することができます。その場合は別のWeb管理者に依頼すればIPアドレスを散らすことができます。
サイト運営者を探すにはクラウドソーシングが有効
サテライトサイトの運用管理者・記事制作ライターをお探しならクラウドソーシングサービスがお勧めです。理由は、本ブログで再三ご紹介していますが、安さが魅力だから。
編集プロダクションや制作会社、SEO業者に依頼したところで、最終的にはクラウドソーシングでライターを募集したり、フリーライターに記事執筆を依頼しているのです。だったら最初からクラウドソーシングサービスを利用したり、知り合いのフリーライターを当たってみることで、コストを抑えながら効果的なサテライトサイトを作成してみてはいかがでしょうか。