表記ゆれとは？ SEOにも関係してくる表記ゆれがもたらす影響を紹介
WEBコンテンツの運営をしている企業や個人も年々増えてきています。規模が大きいコンテンツであれば、校正を行うスタッフも多く在籍しているかもしれませんが、多くは表記ゆれなど微細なミスに対しての対応が不十分であると言えます。実際に大手ニュースサイトの記事においても表記ゆれや誤字は少なくありません。
しかし、表記ゆれはそれほど大きな問題なのでしょうか？ 今回は表記ゆれがもたらす影響について、また表記ゆれを防ぐための対策についてご紹介していきます。表記ゆれがあることはどのような影響をもたらすのでしょうか？
そもそも表記ゆれとは？
表記ゆれとは、ある単語の表記が一定されておらず2通り以上の表記をされている状態のことをいいます。
例えば「ねこ、ネコ、猫」「ゆり、ユリ、百合」など文字の種類による表記ゆれや、「受け付け、受付」など漢字の送り仮名による表記ゆれなどがあります。
また「△歳、△才」や「高橋、髙橋」など漢字の表記ゆれ、「クオリティー、クオリティ」など外来語の表記ゆれなどがあります。単独では間違いではないものの、ひとつのコンテンツの中で表記ゆれがあると、読み手は違った意味があるのではないかと思いながら読み進めなければならない恐れがあります。
読み手にとって読みにくい文章になりかねないため、表記ゆれのない、表記が統一されている文章が求められます。
離脱率が高まる？！表記ゆれによる読みにくさ
WEBコンテンツにおいてユーザーの読みやすさはWEBサイトへの滞在時間にも影響します。コンテンツの内容にもよりますが、文字表記が読みやすいことが前提です。
表記ゆれは文章を作成している人の変換ミスとも言え、読み手にとっては読みづらく感じる場合が多く見受けられます。読みにくいコンテンツはユーザーが離脱していく原因にもなりかねません。
せっかく内容が良いコンテンツでも読みにくい表記では、内容を活かすことができない場合もあるのです。表記ゆれが多いコンテンツでは、コンテンツそのものの質も落としかねないため、サイトのクオリティにも影響を及ぼします。
実際に、離脱率や直帰率が高いコンテンツの中には、表記ゆれが多く読みにくい場合も多々あります。ユーザー体験を損なわない読みやすいコンテンツ作りで、サイトからの早期離脱や直帰を防ぐようにしましょう。
またSEO戦略上も読みやすさは大きく影響を及ぼします。
Googleはユーザーの役に立つ良質なコンテンツを上位表示する傾向を強めています。そのため表記ゆれのない記事など文章の質の高さも重要なポイントになると言えるのではないでしょうか。
しかし、コンテンツに含まれる表記ゆれがどの程度ランキングに影響を及ぼすか、実際は明確になっていません。そのためSEO対策としては、検索してくるユーザーごとの表記ゆれを予想する必要もあります。実際に表記ゆれが起こりうるメインキーワードでそれぞれ検索をかけて確認をしてみるといいでしょう。
例えば犬についてのコンテンツであれば「犬、いぬ、イヌ」それぞれの表記で検索をかけます。順位が大きく変わるようであればコンテンツ内の表記も検討が必要になります。それぞれの表記に対応できるように見出しに全ての表記を入力しているWEBサイトも多く見られています。
有効なSEO対策としては、読みやすさを損なわないようにコンテンツ中の表記は統一し、見出しなどに表記ゆれのキーワードを含める対策が有効であると言えます。
表記ゆれを防ぐ方法とは？
表記ゆれを防ぐ方法は複数ありますが、具体的な方法をご紹介していきます。
自ら校正をする
一番シンプルな方法が自分で校正をすることです。時間はかかるものの、お金はかかりません。
しかし、自分で作成した文章を自分で校正することは実はとても難しいことでもあります。人間の脳は慣れた作業に対して注意を向けることが苦手な傾向があります。自分が作成した見慣れた文章の間違いを見つけることは、容易ではありません。他の人が作成した文章を校正する場合よりも集中力を要する場合があります。
また、文章を作成した時間に加えて校正にも時間を要してしまうため効率が悪くなる可能性もあります。新しいコンテンツを生み出すための時間が校正をする時間に割かれてしまうのでは、作業効率が悪いと言えるでしょう。
校正ツールを使う
Wordなどメジャーな文章作成ソフトでも校正の機能が備わっています。また無料ソフトでも校正ツールが多く存在しています。高度な文章チェックには有料の校正ツールが必要となりますが、コンピューターが行う校正では限界があることも否定できません。
ある程度、安易なミスを抽出することは可能でも、漢字の誤変換や文末表現の不一致など高度な校正は難しい場合が多く、最終確認は目視で行う必要があります。
また無料の校正ツールの中にはセキュリティに不安があるものも存在します。用途に合わせて校正ツールを選択する方法もありますが、それぞれサービスにも違いがあるため時間を取られてしまうデメリットがあるのです。
プロに校正をしてもらう
校正を専門に行っている校正のプロも存在しています。校正を専門的に仕事として行っているため、効率よく正確性も高い校正が期待できます。
プロの校正は一度で終わらせず、二度三度と校正を行います。内容に何度も繰り替えして校正を行い、正確性の高い校正を行ってくれるのです。
表記ゆれを防ぐことは必須?！外注して効率アップを図ろう！
表記ゆれを防ぐことはSEO対策の上でも重要になります。実際に自身で行うことが難しい場合にはどのような手段があるか、ご紹介していきます。
校正を受注している企業に依頼をする
校正を企業に依頼することはプロの出版社が行うイメージを持っている人も多いのではないでしょうか？ 実際には出版業界以外の業界からでも、校正専門の企業に依頼をすることが可能です。
近年はあらゆる人がWEB上でコンテンツを作成し、容易に発信することが可能になりました。校正も出版業界など限られた業界だけの話ではなくなっているのです。
中にはAIを駆使して校正を行う会社もあり、校正のデジタル化は個人のレベルでだけでなく企業レベルでも進んできています。
校正のプロが対応している会社も多く、人の目で最終確認をしたい場合にも安心して依頼をすることが可能です。校正の相場としては日本語では1文字0.5円程度から2円と媒体により差があります。
また、日本語と英語でも単価が大きく変わり、英語など他国の言語は1文字4円程度からとなっていることが多いです。専門的な知識が必要な場合は単価がさらに上がり、専門性が高くなるほど高額になる傾向にあります。
クラウドソーシングで依頼をする
プロフェッショナルな校正を外注すると、予算がえらいことになる。素人である自社でやるには、いまいちというかまったく信用ならない。そんなときは、フリーランスの校正者に依頼するのも一手です。
では、フリーランスの校正者はどこにいるのか。見つけやすいところだと、クラウドソージングサービスを利用するのがオススメです。クラウドソーシングサービスのランサーズやクラウドワークスには、フリーランスで活躍する校正のプロも多数在籍しています。校正士の資格を保有して仕事を受注している人もいます。
また外国語においても、あらゆる言語を得意とする人材が豊富に在籍している点もランサーズの特徴です。国家資格など専門性の高い資格を保有しているライターも多くおり、外国語や専門的な文章の校正にも対応可能な人材が揃っています。予算に合わせて提案を募ることも可能なため、最適な価格で依頼をすることも可能です。過去の実績や評価を確認することができる点も安心です。
大手のクラウドソーシングサービスであれば、機密保全に努めていることを約束仕組みもあります。サービス内の機能で、機密保持に関する条項への同意署名をしているかが確認できるわけです。公開前の貴重な文章が流出するリスクを避けたうえで、校正を依頼することも可能です。個人への依頼においても、機密保持への不安を取り除いて依頼をすることができれば安心して依頼をすることができるのではないでしょうか。
コンテンツを作成する上で、表記ゆれは見過ごしがちですが、しっかりケアをしてクオリティの高い文章を提供できることが重要です。有益なユーザー体験を発信できることは収益アップにもつながります。