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フリーランスなら、名刺と肩書きを活用してサバイブしよう

フリーランスの名刺と肩書き

フリーランスになったとき、もしくは複業をするとき、名刺や肩書きってどうしてますか? 日本はまだまだ名刺文化が残っていますから、個人事業主でも副業でも、初対面の時は差し出しますよね。やっぱり、専用の名刺を用意しておくほうが?

フリーランスの肩書や名刺で困るパターンとは?

フリーランスになって名刺や肩書を用意しなければならなくなったとき、戸惑ってしまう人は少なくないでしょう。独立する前は、社内で対外的な取引や交渉をすることなく他部署から流れてきた仕事をこなしていたというパターンや、専業主婦やフリーターが得意分野を伸ばしてフリーランスとして仕事をすることになったというパターンもその例です。

サラリーマンでも、名刺は持ってはいるけれど結局デスクの引き出しに眠りっぱなしという方も多いのではないでしょうか。これまであまり名刺を使ったことがない方や、肩書を意識したことがない方に知っておいてほしい、フリーランスの「名刺肩書活用術」がありますのでご紹介します。

フリーランスにとって名刺はお店の看板と同じ

会社に雇われている従業員は「社名」という大きなブランドに守られています。社名と肩書の入った名刺は、いわばブランド名が入ったお店の看板のようなもの。そのブランドを生かすも殺すも自分次第と言いたいところですが、企業という組織の中では自分の思い通りの看板を掲げられず、ヤキモキした経験をした人も少なくないはずです。

だからこそ、フリーランスになったらまず最初に、名刺を自分通りにカスタマイズすることからはじめてほしいと思います。自分が思っている以上に相手は自分のことを知らないだけでなく、企業というブランドがないということは、むしろブランドを凌駕するだけの自分という商品をアピールする必要があるからです。

変幻自在なフリーランスだからできる名刺の「複数持ち」

フリーランスとして独立していざ名刺を作ろうと自分の肩書について考えたとき、「さて自分に何ができるのか?」と自問自答からはじめる人も少なくないと思います。ライターをしていたけれど、カメラマンの同行がない現場では撮影も同時にこなしていたというケースもあると思います。

しかし、だからといって名刺の肩書に「ライター/カメラマン」と複数並べてしまうのは、なんとなく気が引けるものです。

だったら答えは簡単です。肩書を変えた名刺を何種類も作っておけば良いのです。部署や役職の縛りを受けるサラリーマンにはできない「名刺の複数持ち」はフリーランスならぜひ実践して損することはありません。複数の名刺をあらかじめ用意しておくことはもちろん、顧客から別のクライアントを紹介してもらう話が出るたびに、顧客ごとにカスタマイズした新しい名刺を作るのもひとつです。

フリーランスとして名刺をつくるときの注意点

サラリーマンの名刺には、肩書の他に当たり前のように企業のホームページのURLやメールアドレスなどが印字されています。info@XXX-kaisya.co.jp など会社固有のドメインが多く、見た目にもわかりやすいアドレスが使われることが多いですが、一方でまだ自身のホームページを持たないフリーランスも多く、メールアドレスも利便性の良さからGmailなどのフリーメールを記載する人も少なくないようです。

しかし、GmailやHotmailなどのフリーメールは大変便利な一方で、名刺に書かれたアドレスが唯一それだけとなると、ビジネスシーンでは信頼性に欠けるという見方をする人もいます。できれば、簡素なものでも良いので自分のホームページを持ち、固有のメールアドレスを表記しておきたいところです。QRコードも今では簡単に作成できます。クライアントが仕事相手を探すときの判断材料はひとつでも多い方がベターなのです。

また、事務所と自宅を兼ねている場合、住所や電話番号を名刺に印字することにためらう気持ちもあるでしょう。しかし、飲み屋の名刺のような、所在地や電話番号もない名前と携帯番号だけの名刺が、ビジネスシーンで通用するとも思えません。クライアントが企業であれば、ビジネスシーンで必要とされる必要最低限の情報を記載しないことでマイナスイメージを与えてしまいかねませんので注意しましょう。

肩書に縛られない働き方ができるのがフリーランス

専門性の高い仕事ができる人、幅広い仕事ができる人、顧客に合わせることが得意な人など、フリーランスにもいろいろなタイプがいます。一般的に肩書という言葉は、どうも人を型にはめたようなイメージも持ち合わせた言葉ですが、社会に出て仕事をする以上、肩書ではなくてもそれに代わるものが必要となることは確かです。フリーランスは肩書という概念にとらわれる必要はありませんが、ビジネスの場で名刺に肩書が常用される意味を考えることは重要です。

肩書は、企業内でその人のポジションを意味し、ポジションが示唆するものは権力だけでなく能力や人脈などさまざまです。納得のいく肩書を名刺に印字しておけばよいですが、看板でもあるフリーランスの名刺では、自分にできることをいかに簡潔にわかりやすく表現するかが鍵となることは間違いありません。

名刺をつくるのなんて、安ければ1万円もかかりません。せっかくだからデザイナーに依頼して、世界にひとつだけ、しかも目を引くような名刺をつくったとしても、数万円程度。そこから生まれる出会いや仕事の受注を考えたら、このタイミングで作成してみるのをお勧めしますよ。素敵な名刺がつくれますように。

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