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個人事業主に必要な印鑑ー種類と役割を知っておこう

個人事業主の印鑑

個人事業を始めるのに印鑑は必要?

フリーランスとして働き始めると、契約書を交わしたり領収証や見積書を発行する等の場面で印鑑を押す機会がありますよね。こういう時、どんな印鑑を押すのが正解なのか? 事業用の印鑑を用意した方が良いのか?

実は、法的には今まで使用していたような個人名の実印で大丈夫なのです。しかし今後、個人事業を長期的に発展させていこうと考えているならば、事業用の印鑑を用意しても良いかもしれません。では、事業用の印鑑ってどんな種類があるのでしょうか? そして、何の為に事業用の印鑑を用意するのでしょうか? 詳しくご紹介していきます。

印鑑の種類ってどんなものがあるの?

個人の実印とは実印登録をしている印鑑の事で、種類としては名前のみが刻まれている丸形の判子の事です。銀行印として使ったり、荷物の受け取りで押印するなどにも使えるような一般的な判子です。一方、事業用の印鑑とは、「屋号名」が入っているものを指します。「屋号」とは、開業届を提出した際に届け出た「自分で決めた事業の名前」の事です。

お店を経営しているのであれば、店舗名が「屋号」に当たります。事業用の印鑑の種類には、「丸印」と「角印」と言われるものがあります。「丸印」には屋号名と代表者名が、「角印」には屋号名のみが彫られています。会社を立てる際は、実印・丸印・角印の3点が必要となるので、「起業3点セット」と銘打って販売されていたりもします。

個人事業で丸印・角印を使う場面とは?

個人事業では、取引の際に実印さえあれば法的には大丈夫です。では、角印や丸印を用意する事でのメリットは何か? というと、書類の「格」を上げる事が出来るという事なのです。見た目や相手に与える印象の問題なので、こだわらない人は角印や丸印を作る必要はないと思われます。

主な用途としては、「角印」は請求書や領収書に、「丸印」は契約書に押印します。取引先によっては角印や丸印が押されているというだけで、その書類の印象が良くなるという可能性もゼロではありません。実用的には角印を使う場面のが多いので、まずは角印を用意してみるというのも1つの手だと思います。

こだわりの実印を作ってみるのもアリです

事業用の印鑑として「丸印」や「角印」を作らずに、「実印」だけで行こうと考える場合、ちょっと良い品質のもの印鑑を用意してみるのも良いかもしれません。100円ショップで売っているような三文判でも市役所にて実印登録が出来ます。

しかし、耐久性の面や押しやすさなどを考えると、今後フリーランサーとして活動する上で長く使えて尚且つ使いやすいものを用意したほうが良いかもしれません。ちなみに、実印登録というのは、住民登録をしている市役所等で「印鑑証明」に印鑑を登録する事です。実印登録は役所で簡単に申請をする事が出来ます。

スタートは実印だけでもOK! その後の必要性で考えるのも手。

個人事業を開始する際は、とりあえず “実印だけが必須” という事になります。事業用の印鑑は法的には不要なので、無くても問題はありません。しかし、請求書等の重要書類の見栄えとして押印してあるだけで格が上がるので、あれば仕事の本気度が伝わるかもしれません。

ただ、個人事業をスタートさせる時は「開業届」などの申告や、新しいクライアントとの取引の開始など、何かとバタバタするものです。フリーランスとしての仕事が軌道にのってきてから、その後の必要性に応じて事業用の印鑑を作ることを考えてみるのも良いかもしれませんね!

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