個人事業主・フリーランスの便利&マストツール、確定申告用ソフト5選

経霜紅葉（♂）

6年前

確定申告を行なう際、対応ソフトを利用することでよりスムーズに処理を行なうことが可能です。特に青色申告の場合は事前準備が煩雑ですよね。そこで今回は青色申告に対応した確定申告対応ソフトの中から使い勝手の良いものを4つ紹介したいと思います。

1. 確定申告用ソフトにはインストール型とクラウド型があります

確定申告用ソフトにはインストール型とクラウド型があります

確定申告対応ソフトには、「クラウド型」と「インストール型」の2つの種類があり、それぞれに特徴があります。

まずはクラウド型ですが、文字通りクラウド環境で利用するソフトであり、利用にはインターネット環境が必要となります。利用するにはサイトへアクセスし、利用者登録を行なった上で利用することとなります。

ソフトの利用料金は月額課金のところが多く、利用を続ける限り毎月課金が発生します。使い勝手が良く、手軽に利用できることや最新の法改正にも素早く対応していることがメリットですが、デメリットとしては利用会員を退会すると、これまでの保存データが消えてしまうことがあげられます。

一方のインストール型ですが、量販店などでソフトを購入し、パソコンにインストールして使用するソフトです。毎年確定申告前になると量販店店頭で宣伝を行なっているので目にする人も多いでしょう。

価格は1万円前後の物が主流です。ネット環境がなくても利用できる点やマニュアルが充実している点がメリットですが、法改正などへの対応のため毎年新しいバージョンを購入する必要があるタイプが多く、トータルコストはクラウド型とさほど変わらないと言えるでしょう。

クラウド型ソフトの定番『やよいの青色申告』

確定申告ソフトといえば、この弥生シリーズを挙げる方も多いのではないでしょうか。会計ソフト大手の弥生株式会社がリリースしたクラウド型確定申告対応ソフト『やよいの青色申告』は、記帳から確定申告までこれ1つでできることやわかりやすいインターフェイスが特徴の人気ソフトです。

特にサポートを必要としないプランでは年間利用料が8,640円と安く、最大2か月の無料体験期間もあるため初心者でも気軽に導入できます。クラウドのためバージョンアップ作業も必要なく、インターネット環境さえあれば外出先でも使えるのがよいですね。

複式簿記の知識がなくても、Excel入力とさほど変わらない手間で記帳することができる「かんたん取引入力」が好評であり、確定申告にあまり時間をかけたくない個人事業主に最適ではないかと思います。

ただし、クラウド型であるためデータをネット空間に保存することに抵抗がある人には向かないかもしれません。

クラウド会計ソフトシェアNo１！『クラウド会計ソフトFreee』

クラウド会計ソフト『freee』は、ある調査によるとシェアNo1に選ばれるほど導入数が多い個人事業に特化したお手軽な会計ソフトです。

白色申告はもちろん、青色申告にも対応しており、利用料金は月額980円とリーズナブル。青色申告・白色申告の決算書や、確定申告書Bが初心者の方でもカンタンに作成できるのが特徴です。

また、各金融機関やクレジットカードと同期が取れるのもメリットであり、確定申告の準備の手間が大幅に軽減されること間違いなしです。

会員登録も簡単であり、1か月の無料プランもあるためソフトの使い勝手を知る体験利用も可能です。ただ、インターフェイスが少しわかりずらいという人もいるため、操作には若干の慣れが必要であるといえます。

クラウド型会計ソフトナンバーワン『MoneyForwardクラウド確定申告』

MoneyForward クラウド確定申告は、会計事務所が顧問先に勧めたいクラウド会計ソフトNo.1！（2017年6月株式会社実務経営サービス（東京・豊島）調べ）を謳っているソフトウェアです。

特徴として押し出されているのは、サポート体制の万全さ。どこも謳っていそうですが、マネーフォワードは特に自信があるみたいですね。さらに嬉しいのが、個人事業主として売上が増えてきたとき、税理士への依頼を検討するもの。MoneyForwardクラウド確定申告の特典サービスとして、MoneyForwardクラウド確定申告に詳しい税理士を紹介してくれます。使い慣れたソフトを変更するのは避けたいので、MoneyForwardクラウド確定申告に理解のある税理士さんだと楽そう。

ベーシクプランなら、月額800円、年間契約で8,800円と１ヶ月分お得です。安心のサポートを利用するためには、年間17,200円とちょっとお高いですが、気になる方は検討ください。フリープランや30日お試し利用も展開しています。

インストール型ソフトならe-tax対応の『やるぞ！青色申告』シリーズ

『やるぞ！青色申告』はインストール型の会計ソフトであり、『やるぞ！確定申告』とパックで販売されています。量販店店頭では一番の売れ筋ソフトとして紹介されることも多く、価格も10,800円（標準小売価格）と手頃です。なお、実際の店頭ではもっと安価で販売されている所もあるようです。

確定申告書A/B両方に対応しており、複数の事業を行なっている人向けに3件まで申告データを作成することができるという特徴があります。また、ソフトそのものの機能もさることながら、購入者へのサポートが手厚いこともメリットといえます。電話やメールでのサポート体制が充実しており、初心者でも手厚いサポートが受けられるのがよいですね。

購入パッケージの種類によっては翌年度無料アップデートに対応しているケースもあり、関連費用も含めたトータルコストでみると1番コストパフォーマンスに優れている確定申告ソフトと言っても過言ではないでしょう。

インストール型ソフト満足度No1『みんなの青色申告』

会計ソフト大手のソリマチが販売する「みんなの青色申告」は、ここ数年連続でお客様満足度No1に選ばれている実力派会計ソフトです。パッケージ型確定申告ソフトですが、家電量販店の店頭デモで直接操作することもできる機会が多く、購入へのハードルは低めです。

価格も10,800円と安く、サポートの充実や解説本等も付いている点を考慮すればかなりお得感はあるでしょう。また、webでは無料体験版のダウンロードも可能であり、購入前にお試しで使用感を確かめることもできます。

インターフェイスは分かりやすく、複式簿記がわからなくても画面に従って入力するだけで自動で仕分けしてくれる機能もあり大幅な手間削減につながりますよ。

また一部の金融機関と連携しており、データを簡単に取り込むことができる機能もあります。会計ソフト大手の商品だけに痒い所に手が届くといった感じでしょうか。非常に使いやすい確定申告用ソフトであると言えますね。