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3ステップで、スキルの高いライターを見極めて集められる方法

ライターの探し方

メディア運営において、腕の良いライターを多数確保する方法とは? そもそも、どんなライターが“良い”ライターといえるのでしょうか。自身がライター兼ディレクターとして大勢の優秀なライターを集めた経験から、そのノウハウを公開します。本稿で紹介するのは自社内のライターおよびお抱えフリーランスではなく、クラウドソーシングで適正価格のライターを見つける参考です。

急な依頼に対応できるライターがいない、安価な仕事を受けたが頃合いの良いライターがいない、記事数が多すぎて既存ライターでは回せない、などのお悩みの解決に役立てていただけると幸いです。

メディア運用に欠かせない、“優秀な”ライター集め

ここ最近はソーシャルメディアやオウンドメディア運用をはじめる企業も増え、私自身もフリーランスのライターとして制作に携わる一方、仕事によってはクライアントに代わって外注ライターの採用を行う機会も増えてきました。

現在、自社メディアのコンテンツ制作は外部リソースを組み入れた運用が主流になっていますが「良いライターが見つからない」「すぐに辞めてしまう」など、なかなか安定した運用ができていないという方も多いのではないでしょうか?

自社メディア運用を行っている方に向けて、クラウドソーシングを活用した良いライターの選定方法と集め方とについてお話してみたいと思います。

良いライターはコミュニケーション能力に長けている

私自身、業種業態の異なるオウンドメディア制作に携わる上で、たくさんのライターを見てきましたが「責任感があって質の高い記事を書けるライター」つまり”ちゃんとした良いライター”には共通点があります。

それは「高いコミュニケーション能力」です。特に取材を伴う仕事や顧客とのやり取りを任せる仕事には、コミュニケーション能力が必須です。そのため、私はライターを採用する際、営業・販売・接客などコミュニケーションが必要とされる職種での勤務経験を重視しています。

また、継続性を伴う案件ではスキル以前に「ライター業に責任感を持って仕事をしているか」など信頼できる人物かも判断する必要がありますね。スキル面ではライティングに加えてインターネットやマーケティングに関する知識も歓迎したい長所です。

ただ、ライターは案件ごとに勉強しながらコンテンツ制作を行うため、知見やスキルは後から身につき仕事を重ねるごとに精度は上がります。しかし、コミュニケーション能力やビジネスマナーは依頼してすぐに何とかなるものではないため、スキル同様その資質を見極める必要があります。

高単価・長期間の案件ほど双方のコミュニケーション量も増加します。これから外注ライターの採用を考えている方はある程度のスキルを見極めながら「コミュニケーション能力」を重視して選定してみてください。

ライターをスキル重視で選ぶと「変わり者」が集まりやすい

ライターの中にはクリエイター気質の人も多く、自分の手がけるコンテンツにはこだわりとプライドを持って仕事をする人がたくさんいます。当然、その仕事ぶりは素晴らしいケースもありますが、中には強すぎるこだわりによって「扱いづらい」「変わり者」と判断されてしまう人が少なくありません。

しかし、「自社メディアに掲載するコンテンツの最終決定権は依頼者にあります。」しかし、クリエイター気質の人は依頼された仕事を「自分の作品」という心持ちで制作する傾向があるため、依頼者との折り合いがつかずストレスを感じて急に辞めてしまったり、仕事がいい加減になってしまったという例が私のまわりでも少なくありません。

質の高いコンテンツを作るためにはこだわりやスキル、知見がとても大切です。しかし、ライターはスキルだけで判断せず、お互いの意見をディスカッションできるようなコミュニケーション能力を持っているライターかどうか。つまり「依頼者が人として付き合いやすいかどうか」という選定基準が意外と重要になってきます。

良いライターはプロジェクト(待ち)ではなく直接メッセージ(攻め)で集める

クラウドソーシングサービスのサイトを見ると、ライティングに関する様々な仕事が掲載されています。ただ、私の場合は自ら応募して仕事をした経験はほとんどありません。なぜなら、掲載中の仕事の中には在宅ワーカーや副業向けの案件が多く、フリーランスの立場を活かせるような裁量の大きい案件が少ない傾向にあるからです。つまり、クラウドソーシングに仕事を掲載するだけでは本格的にフリーランスとして活動しているライターはなかなか集まらないということですね。

そこで、良いライター集めに使えるのが“直接メッセージ”です。直接メッセージとは、『この仕事をしてくれるライターを集めています』と公募するのではなく、こちらから『あなたにお願いしたい仕事があります』と連絡をする方法になります。

依頼者側の立場からすれば「いきなりの直接メッセージは失礼では?」と考えている方もいらっしゃると思いますが、ライター側からすると仕事の引き受け可否以前に「直接連絡くれるなんて、結構嬉しい」と感じている人も多くいます。

募集を出して「なかなか良い人が集まらない」「この人にお願いして良いか判断がつかない」という状況を繰り返している方は、ぜひ直接メッセージでライターにアプローチしてみてください。以下では具体的なアプローチの手順を4つのステップで紹介します。

1:直接メッセージを送るライターを選定する

クラウドソーシング内でライターを検索して、上から順にプロフィールを拝見しながら選定していきます。ここでは案件とスキルがマッチングするかを判断軸としながら「営業・販売・接客」経験があるかなど、コミュニケーション能力の有無を探りながら選定します。

また、フリーか副業かなどの生活背景も大切ですね。あまりにも簡略化されたプロフィールや、本人確認が取れていない、仕事実績が0といった方は信頼性に欠けるため私の場合は除外します。

2:オンリーワンを強調したメッセージを作成して送付

私にも「プロフィールを拝見してメッセージしました」と連絡いただくことがありますが、案件内容を見てみると「拝見してないですよね?」と聞き返したくなるようなものが多々あります。そのため、直接メッセージのアプローチは、その人のスキルや経験と依頼側の案件を統合させたオンリーワンのメッセージを作成する必要があります。

このメッセージの精度によって採用の成否は大きく異なるため、ある程度長めの力を入れたメッセージを送りましょう。ポイントは次の5点です。

私はクライアントの代行として上記の方法で合計100名以上のライターの方にお声がけしましたが、メッセージ返信率は30%程度になり、返信があった方の約半数が採用に至っています。

3:レスポンスまでの時間、返信内容で見極める

ここでは返信があった相手のメッセージを拝見し、話を先に進めるかどうかを判断します。こちらが丁寧なメールを送っているにもかかわらず名乗りもなく簡単な一言で返信してきたり、返信に数日間かかってしまう人は要検討かもしれません。

私は自身の経験上メッセージやり取りが雑な人は仕事も雑な傾向にあると考えているので、メッセージの返信内容はライターを見極める貴重な判断材料と考えています。

4:質疑応答を通じて総合判断し個別依頼を出す

少しボカして書いた業務内容や報酬についての質疑応答やり取りをする中で、マナーやその人の着眼点を見ることができます。

私の場合はメッセージの後に一度電話で話をしたり、案件によっては実際に会って採用していましたが、信頼できそうな方であればこのタイミングで個別依頼を出し仕事を進めても良いと思います。

優秀なライターの集め方まとめ

いかがでしたでしょうか?良いライター=コミュニケーション能力に長けた人と定義し、募集はプロジェクトではなく直接メッセージで積極的にアプローチすれば、信頼できて質の高い外注ライターを定量的に採用できますというお話でした。

あくまで私の実体験が元になっているため選定基準や方法に偏りがあると思いますが「良いライターが集まらず、自社のマーケティングにスピードが出ない!」とお悩みの方は、一つの方法として参考にしてみてください。素敵なライターとの出会いがありますように。

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