最近、わたしが注目しているフリーランス・個人事業主向けのサービスがあります。Webライターとして稼ぎ始めた人も、フリーランスに該当するケースが多いでしょう。Webライターデビューを果たして、少し仕事が回り始めたら、毎年2月くらい(ちなみに2019年は2月18日〜3月15日)にビッグイベントがやってきます。確定申告。
もう、本当に最悪ですよね、確定申告って。できればやりたくないけど、放置しておくと2月に慌てる。慌てないように準備をすればいいけど、追い込まれるまで動けない。「ええい、税理士さんに丸投げしてしまえ」とは思うものの、お金が惜しい。
そんな(わたしみたいな)人のために、便利そうなサービスをみつけました。Webライターとして稼働して安定っぽくなったら、利用を検討してみてはいかがでしょうか。便利そうなサービスは、日本最大級のフリーランス総合支援サービス【Freelance Basic】
確定申告など経理・会計まわりは、フリーランスの時間を奪う
確かに確定申告という本番はまだまだ先ですが、申請に備えて日々のトレーニングが欠かせません。どこからいくらの収入があったのか、いつなにに支払いをしたのかを、どこかに記録していますよね。あれもこれも経費にしたいから、レシートをせっせと溜め込む行為も、来るべき確定申告に向けた準備です。そういう意味では、すでに確定申告は始まっていると考えられます。
ただ、面倒臭い。請求書と請求相手と通帳をにらめっこしたり、レシートがどの科目に入るのかを分類したり、青色申告書に必要事項を記載したり、控除できるものがあれば入力したり……と書類仕事・事務仕事があり過ぎます。しかも経理まわりの雑務なので、作業自体は一円にもならないし、多少の学習が必要です。
たしかに確定申告をきちんとやれば、控除額を増やせたり還付金を手に入れられるのでお金にはなります。上手くできたら、の話ですけど。でも、人には得手・不得手がありまして、苦手な人にとっては、やたらと時間がかかるしストレスは増えるしで、無駄としか思えませんよね。
無駄にした時間を取り戻せたら、営業先の開拓やスキルアップなど、未来の自分への投資に有効活用できそうです。会社法を勉強していたら出てきた「得べかりし利益」という言葉があります。意味としては逸失利益のこと。
逸失利益(いっしつりえき、英: Lost profit)は、本来得られるべきであるにもかかわらず、債務不履行や不法行為が生じたことによって得られなくなった利益を指す。得べかりし利益(うべかりしりえき)とも言われる。逸失利益の算定では果たしてどこまでが本来得られるべきであった利益か、その確定は容易でなく訴訟などでもよく争点となる。
引用:Wikipedia
つまりは、税務・会計、法務などの作業がなければ、金稼ぎに時間を充てられたのに……仕事を止めざるをえなかった=損失であるという考えです。ああ、もったいない。
ところがですよ、奥さん! そういった面倒で不得意な事務処理を、得意な人に安価で丸投げできたらどうしますか。そんなサービスがあったので、フリーランスや個人事業主など独立を視野に入れがちなWebライターにとって、知っておいたほうがいいかもと思い紹介してみます。
フリーランスが安価で税理士を利用できるサービス
『Freelance Basics』のひとつめが、月額料金を払って会員になると、税理士に無料相談できるサービス。このあと紹介する弁護士サービスとセットで、月額480円で会員になると、『加入者専用の確定申告丸投げ相談窓口』というものが開設されるそう。で肝心の確定申告はというと、480円ぽっきり! なわけがなくてですね。最適な税理士を紹介してくれるそうです。
え。税理士の紹介なんてネットでググったらいくらでも見つかりますよね。しかも無料で。ですから、税理士(を紹介してくれる)サービスだけに480円を払う理由は見当たりませんでした。紹介ってどうなんでしょうね。本当に自分に最適な税理士を紹介してくれるのでしょうか。仕事がなくて暇な税理士をあてがわれるだけなんでは……。
ただしこちらのサービスに登録していると、確定申告の丸投げが安価に受けられるようです。どのくらい安いかというと、サービス紹介ページに比較表があったので転載してみます。
年商 | 一般相場 | 会員特別価格 |
~300万円 | 70,000円 | 29,800円 |
300~600万円 | 100,000円 | 49,800円 |
600万円~ | 10万円以上 | 仕訳数で要相談 |
だそうです。こちらの一般相場は何で算出したのか不明ですが、正しいと信じるならば、半額以下。わたしの場合、フリーランスに該当する副業部分の収入が300万円未満なので、3万円以下で利用できるということですね。3万円支払って領収書の類を送りつけたら、あとは勝手に書類作成して提出までしてくれて、税務調査が入った場合も対応してもらえる(はず)。
同サービスが掲げている利用のメリットは、以下の3点だそうです。
- 経理処理の手間や時間をそのまま本業に使える
- 正確で漏れのない確定申告ができる
- 節税もでき年商アップ、可処分所得アップが大いに期待できます
手間がなくなるのは、本稿の本題でもあるのですが、Webライターなりフリーランスの人が、お金になる仕事に時間を使えていいですね。さらに、節税もできるとのことですが、自分でやるよりも節税効果が高ければ、元が取れるかもしれません。そもそも元が取れるという考えが違っていて、3万円で煩わしさから解放されるだけでメリットがありますね。
我流で間違った申告をした場合、税務調査だったり追徴課税のペナルティがあったり、もしものときが不安。税理士に頼んでおけば、まさかペナルティを受けることはないでしょう。あとは還付される税金が漏れなくもらえるのもメリットですね。
フリーランスが格安で弁護士を利用できるサービス
税理士サービスとセットで(つまり士業サービス?)利用できる、弁護士サービスもあります。税理士サービスは確定申告が格安になるためのチケットみたいな役割でしたが、弁護士サービスは月額490円だけで受けられる内容でした。
なんと、30分間無料で、弁護士に相談ができるんです。弁護士への相談料って、何万円もするイメージがありませんか。1時間話を聞いてもらっただけで「はい、1万円也」みたいな。それが、月額490円でお願いできるなんて、もしものときに安心できそう。
まぁ弁護士に相談するなんて、退っ引きならない状態だと思うので、できれば使いたくないです。そんな人も安心(っていうか安心を買うんですが)。他にも月額料金で利用できるサービスがあって、ひとつは使い回しが可能な『契約書雛形ダウンロード』という機能。機密保持契約書、開発業務委託契約書など13種類の雛形が用意されていて、自分で契約書を作成する手間が削減できます。ここでも、本業に専念する時間の捻出に繋がりそうです。
もうひとつが、『契約リスクオンライン判定(AI-CON)』サービス。アイコンと読むらしく、AIを活用した契約書のチェックをしてくれるそうです。説明は動画があったので、興味があったらご覧になってください。
業務委託契約、秘密保持契約(NDA)、投資契約、アドバイザリー契約、システム開発・保守契約、コンテンツ制作契約、人材紹介契約、オフィス賃貸借契約、広告代理店契約、SaaS利用規約、販売代理店契約、ライセンス契約、製造委託契約について、契約書をアップロードすると「これ、危険やでー」と弁護士さんが教えてくれるサービスです。リスク箇所がありそうな部分を教えてくれるだけでなく、修正文言を具体的に教えてくれるので、法律の知識がなくても安心です。
フリーランスってやっぱり立場が弱いですから、偽装請負だとか不払いとかの被害に合っても、少額訴訟も起こさずに泣き寝入りするケースが多そう。そうならないように、自分に不利な条件ではない契約書を取り交わしておきたいですね。それでも騙された場合には、無料で相談ができるという安心設計。月額490円というのが、なんども使うならお得ですし、ここぞという時に契約するのもありです。
フリーランス専用の士業サービスで、時間と安心を賢く買う
フリーランスに造詣が深いであろうランサーズが提供する、『Freelance Basics』について紹介しました。実はまだ他にも提供されるサービスがあるのですが、それはまた次の機会に紹介します。
本稿で触れたのは、フリーランスが本業に専念するための税理士・弁護士活用サービス。面倒なことはお金で(しかも安い値段で)解決して、自分の得意=お金に変えられることに時間を寄せることができます。
Webライターをはじめ、フリーランスという働き方が広まってきたからこそ、セーフティネットとなるサービスが増えてきましたね。もっとも国や行政が整える部分もあるのですが、働き方改革とか言いながらもスピードがついてきていません。民間が出すサービスによって、少しでもフリーランスや個人事業主が働き続けられるといいなと思います。現場からは以上です。