ライターの良きパートナーである、カメラマン(男女雇用機会均等法の観点で、フォトグラファーも併記しておくと安心)に仕事を頼むとき、僕らが知っておきたい要件定義についてご紹介します。
プロのフォトグラファー・カメラマンに仕事を頼む時の注意点
ライターの仕事をしていると、記事と関連性のある写真を求められることがありますよね。わたしはスキルと仕事の幅を広げる目的で、さらに趣味も兼ねて、撮影スキルを高める努力をしてきました。おそらく、素人のなかでは上手な写真を撮る部類だと自負しています。
でもやっぱり、紙媒体に利用されるとか、ポスターに利用されるとか、はたまた著名人や経営者を被写体とする場合は、プロのフォトグラファーが同席していると安心です。
自分で撮影しない=カメラマン・フォトグラファーに仕事を依頼する場合、どんなことに注意しておきたいのかをまとめてみました。仕事をお願いすることの多いカメラマンに、「どんな要件を明確にして打診されたら嬉しい?」というヒアリング結果による、フォトグラファー・カメラマン依頼時のポイントです。
カメラマン・フォトグラファーへの発注方法
フォトグラファーに対しての依頼方法や、納品までの流れを詳細にわかる企業(人)はそう多くないかもしれません。ここでは、依頼までの下準備 → 依頼 → 打ち合わせ → 撮影 → 撮影後の処理 → 納品までの流れをご紹介します。
メディアやWebサイト、パンフレットなどの制作物において、プロのフォトグラファー・カメラマンへ撮影を依頼する際、間違いのない納品をしてもらうためにも知っておきたいポイントを、プロのフォトグラファーに聞いてみました。
1:撮影内容を明確に
その際に「この赤です!」といったサンプルイメージがあるとよいでしょう。同じ「赤」という印象から、情熱的や感情に訴える写真、差し色として映えるオシャレな写真など、クライアント側のニーズがどんな赤なのかをカメラマンとイメージが共有でき、その後の撮影もスムーズに進むはずです。
2:使用用途をしっかり伝える
そしてデータ納品後の「2次使用も可能か?」といった“許諾”は、しっかりと確認しましょう。双方の合意なしでの「2次使用」はトラブルの元です。口頭での約束ではなく、書類での約束が理想です。
3:ターゲット層を明確に
案件によっては、ターゲット層が不特定多数の場合もありますが、カメラマンが過去に似たような案件を経験している場合もあるので、助言を求めてみると目からウロコのようなアドバイスが聞けるかもしれません。
4:撮影場所をしっかり伝える
そういった齟齬(そご)があると、写真のクオリティに差が現れます。クオリティの高い写真を撮ってもらうためにも「どんな撮影場所か」をしっかりと伝えることが大切です。
5:撮影による拘束時間を伝える
6:予算・報酬を事前に伝える
7:値引き交渉の可能性
8:レタッチの有無
注意しておきたいのが、レタッチでトラブルになるケースが少なくないこと。例えば、レタッチ枚数追加による納期の遅れ、そしてレタッチによる追加料金の発生です。
これらのトラブルの回避には、最初にレタッチの有無、枚数、工数、追加のレタッチは別途費用がかかるのか、などを最初に明確にしておきましょう。
9:納品形態
- 受け渡し期日
- JPGかRAWデータなどの「データ納品種類」
- 受け渡しのサイズ
- ディスクや記録メディア・オンラインストレージなど納品方法
急な変更がある場合は、すぐにカメラマンに伝えましょう。そしてデータの圧縮やサイズの変更は、思いのほか時間がかかることを理解しておくべきです。
フォトグラファー・カメラマンに撮影を依頼するときのポイント、まとめ
思い通りの写真を納品してもらうためのポイントを9つご紹介しました。これらは一般的なものですが、もし難しいところがあればカメラマンとうまく相談してきめていけばよいでしょう。カメラマンも要望に沿ったクオリティの高い写真を納品したいはずなので、気持ちよく相談に乗ってくれるはずです。素敵なフォトグラファー・カメラマンとの出会いがありますように。