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カメラマンに写真撮影を依頼するなら、絶対に抑えるべき9個のポイント

ライターの良きパートナーである、カメラマン(男女雇用機会均等法の観点で、フォトグラファーも併記しておくと安心)に仕事を頼むとき、僕らが知っておきたい要件定義についてご紹介します。

プロのフォトグラファー・カメラマンに仕事を頼む時の注意点

ライターの仕事をしていると、記事と関連性のある写真を求められることがありますよね。わたしはスキルと仕事の幅を広げる目的で、さらに趣味も兼ねて、撮影スキルを高める努力をしてきました。おそらく、素人のなかでは上手な写真を撮る部類だと自負しています。

でもやっぱり、紙媒体に利用されるとか、ポスターに利用されるとか、はたまた著名人や経営者を被写体とする場合は、プロのフォトグラファーが同席していると安心です。

自分で撮影しない=カメラマン・フォトグラファーに仕事を依頼する場合、どんなことに注意しておきたいのかをまとめてみました。仕事をお願いすることの多いカメラマンに、「どんな要件を明確にして打診されたら嬉しい?」というヒアリング結果による、フォトグラファー・カメラマン依頼時のポイントです。

カメラマン・フォトグラファーへの発注方法

フォトグラファーに対しての依頼方法や、納品までの流れを詳細にわかる企業(人)はそう多くないかもしれません。ここでは、依頼までの下準備 → 依頼 → 打ち合わせ → 撮影 → 撮影後の処理 → 納品までの流れをご紹介します。

メディアやWebサイト、パンフレットなどの制作物において、プロのフォトグラファー・カメラマンへ撮影を依頼する際、間違いのない納品をしてもらうためにも知っておきたいポイントを、プロのフォトグラファーに聞いてみました。

1:撮影内容を明確に

まず最初におこなうのは、お互いの認識を合わせる作業です。たとえば、「赤」という色は無数にありますが、個人によって「赤」のイメージは異なります。そこでクライアントとカメラマンとで「赤」の“すり合わせ”の作業が必要です。

その際に「この赤です!」といったサンプルイメージがあるとよいでしょう。同じ「赤」という印象から、情熱的や感情に訴える写真、差し色として映えるオシャレな写真など、クライアント側のニーズがどんな赤なのかをカメラマンとイメージが共有でき、その後の撮影もスムーズに進むはずです。

2:使用用途をしっかり伝える

紙か、Webか、広告か、報道か、といった「なに」を「どこ」でといった使用用途を伝えることで、撮影に必要な機材がハッキリします。また、1枚だけなのか、複数枚必要なのか。使用予定のカット数も提示するとカメラマンもイメージできます。

そしてデータ納品後の「2次使用も可能か?」といった“許諾”は、しっかりと確認しましょう。双方の合意なしでの「2次使用」はトラブルの元です。口頭での約束ではなく、書類での約束が理想です。

3:ターゲット層を明確に

クライアントは、年齢層、性別、誰が見るか、どこで見るか、といった「ターゲット(撮影対象者・撮影対象物)」を明確にカメラマンに伝えます。カメラマンは、写真の構図や写真にどのようなメッセージを持たせるかなど、ターゲットに応じて例えばライティングや背景色をイメージしたり、人の目に止まるようインパクトを出したりします。「ターゲット」を明確にするとカメラマンの理解も深まり、その後の作業もスムーズに進むはずです。

案件によっては、ターゲット層が不特定多数の場合もありますが、カメラマンが過去に似たような案件を経験している場合もあるので、助言を求めてみると目からウロコのようなアドバイスが聞けるかもしれません。

4:撮影場所をしっかり伝える

撮影に必要な機材は、外(ロケ)か、中(スタジオ)かで変わります。しかし同じスタジオでも、照明設備が整っているスタジオもあれば、ろくに光も入らず、照明設備も充実していないスタジオでは準備する機材が全く違います。

そういった齟齬(そご)があると、写真のクオリティに差が現れます。クオリティの高い写真を撮ってもらうためにも「どんな撮影場所か」をしっかりと伝えることが大切です。

5:撮影による拘束時間を伝える

拘束する時間によってカメラマンの料金は変わります。拘束する時間は事前に伝えましょう。特に外(ロケ)での撮影は、天候に左右されます。天候不良で撮影が中止になることも考慮して、予備のスケジュールも確保しておきましょう。

6:予算・報酬を事前に伝える

撮影後もカメラマンとよい関係を続けていくのであれば、失礼のない金額を提示しましょう。相場を把握するために、あらかじめ不特定多数のフリーカメラマンのHPを閲覧するなど、“相場”をしっかり抑えておくことが大切です。そのほか、交通費の有無も距離に関わらず明確にしておきましょう。

7:値引き交渉の可能性

カメラマンにとって「定期案件」は、安定した収入につながるため非常に嬉しい案件です。そのため1本あたりの価格交渉に応じてもらいやすくなります。逆に「単発だけど1回しかないから安くお願いします!」という交渉は、「最初で最後」と聞こえなくもないので、おすすめできません。お互いにビジネスである以上「Win-Win」の関係を築きましょう。

8:レタッチの有無

レタッチとは、撮影した写真の加工・修正する作業を指します。色味の調整やサイズ・比率の調整、場合によっては背景の合成や不要物の除去なども、レタッチの作業です。これらのレタッチ作業は、通常、依頼したカメラマンが納品方法の指定に基いて行ないます。

注意しておきたいのが、レタッチでトラブルになるケースが少なくないこと。例えば、レタッチ枚数追加による納期の遅れ、そしてレタッチによる追加料金の発生です。

これらのトラブルの回避には、最初にレタッチの有無、枚数、工数、追加のレタッチは別途費用がかかるのか、などを最初に明確にしておきましょう。

9:納品形態

納品方法については以下の点をカメラマンに伝えましょう。

急な変更がある場合は、すぐにカメラマンに伝えましょう。そしてデータの圧縮やサイズの変更は、思いのほか時間がかかることを理解しておくべきです。

フォトグラファー・カメラマンに撮影を依頼するときのポイント、まとめ

思い通りの写真を納品してもらうためのポイントを9つご紹介しました。これらは一般的なものですが、もし難しいところがあればカメラマンとうまく相談してきめていけばよいでしょう。カメラマンも要望に沿ったクオリティの高い写真を納品したいはずなので、気持ちよく相談に乗ってくれるはずです。素敵なフォトグラファー・カメラマンとの出会いがありますように。

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